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悠久の時を感じるアサバスカ氷河と滝の裏へ懸垂下降?パンサーフォール二本立て

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ヤムナスカガイド谷です。
今回はロッキーで出会った3人組、森さん、ゆみさん、メグちゃんをアサバスカ氷河とパンサーフォールにご案内。
森さんとゆみさんに関してはアイスクライミングと山スキーで今年の年始に来てくれているので、半年ぶり。
メグちゃんとは初めてですが、楽しい一日になりました。ロッキーで同窓会的なのって素敵ですよね。

さて、よくガイドを雇うメリットとはと聞かれますが、いろいろな理由があります。安全や山のことをより深く知れるや運転など
大変な部分を代行してくれるなどですね。そしてその中でも一番のメリットは自分で行けない場所にガイドという道具を使って
アクセスすることです。

氷河と聞いてなんか怖いイメージもあると思いますが、雪山にピッケル・アイゼンを使うように氷河にはガイドを使ってアクセスしてみましょう。

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始まりは土砂降りの雨でした。寒そうですが、頑張って歩きます。
ここまで1時間かかってませんがもう氷河の上。
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大きなクレバスを見つけました。さて中に入ってみましょうか?
大丈夫です。アルパインガイドに任せておけばクライミングの経験がなくともクレバスの中に入ることができます。

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クレバスの中に入ればこんな感じ。
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みてください。
この色。何百年も圧縮された雪が氷になり、不純物を押し出した結果このような色になるんですよ。

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見上げればほら、信じられない色と美しさ。空の青と氷河の碧
まさにアンテロープキャニオン青バージョン。
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出て来た時には晴れ間も広がり、ご満悦ですね。
この氷河もある科学者の話だとあと50年もすればなくなると言われています。
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たくさん遊んだ後はお腹が空きます。ランチタイム。
コロンビア大氷原の山を一番案内しているにはカナダ人入れても僕かもしれないので穴場的場所でゆっくり楽しめますよ。
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さて昼食が終われば懸垂下降して大瀑布パンサーフォールの滝の裏側を覗いてみましょう。
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人生初の懸垂下降はどうですか?メグちゃんの笑顔を見ればすぐわかりますよね。
見た目怖いですが何重ものバックアップが取られています。絶対✖️絶対大丈夫。ロープ職人それが僕の仕事だからです。
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ゆみさんは冬のアイスクライミングについで二回目、余裕がありますねピース。
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そして降りた後は滝壺の裏に行き記念撮影です。落ちないでくださいよ。

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さていかがでしたか3人のロッキーでの同窓会は。
ぜひみなさんもお友達さんを誘って開いてみてはいかがでしょう。
きっと素晴らしい思い出になるはずです。
ではまた。

ヤムナスカ・ガイド谷 剛士 (たに たけし)
ガイドプロフィールはこちらから


by ymtours | 2019-08-16 03:01 | 登頂 / クライミング | Comments(0)

導かれて…Mt.アシニボイン(3618m)登頂

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ヤムナスカガイド谷です。
今回はロッキー15回目の森さんのアシニボイン登頂をガイドさせていただきました。
北米のマッターホルンと称されるアシニボイン。世界中の登山者を魅了し続けています。
そして難度で言えば本家と比べても難しいと言っても過言ではありません。
雪がつく難しいコンディションの中、果たして登れたのでしょうか?

この先の文章は森さんご自身が自分の思いを書き綴ってくれました。
人生の目標として、そしてカナダに13年通われている一つの区切りとして選んだ山です。
ガイド目線ではなく、お客さん目線のアシニボインどうぞご覧ください。

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*** 森 亜希子(もり あきこ)さんからいただいたコメント ***

余裕もなく必死で登り続けていたけれど、ふと振り返ったその先には
目線と同じ高さの雲と小さく見える湖、それを囲む無数の山々、それはそれは素晴らしい眺めが広がってました。

ハイキング、バックパッキング、キャンプ、山登り、アルパインクライミング…
カナディアンロッキーでの山の楽しみ方は選択肢が無数にあります。
そんな中で、ゲストが100 人いればそれぞれ100 通りの物語がある。

今回憧れだったMt.アシニボイン挑戦という私の物語を、ゲスト側から見た景色、想いを
書かせていただきたいと、この場をお借りしました。

ちょうど今から20 年前、学生だった私はあるテレビ番組の海外トレッキング紀行にくぎ付けになっていました。
画面に映っていた山こそMt.アシニボイン。

特徴あるその姿に一瞬で魅せられ、そこからカナディアンロッキーに完全にはまっていくことになります。
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想いを寄せるカナディアンロッキーを初めて訪れたのは2007 年の夏。
モレーンレイクから始まるトレイル「ラーチバレー」のハイキングで、
うそみたいな青色をしたモレーンレイク、氷河を抱いたテンピークスに衝撃を受けました。

「もう、ここしかない。」なにがここなのか、なんでそう思うのかも理由はわからないけれど、
それ以来13 年間毎年カナディアンロッキーを訪れています。

通い始めのころは日帰りハイキング。
いつしかそれがもっと山を感じたいとバックパッキングになり、
ロッキーの5 大バックパッキングを完歩しました。

その中のひとつである2011 年の夏のバックパッキングで
ついにロッキーが好きになったきっかけの山、Mt.アシニボインに初対面。
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この時の感動は今でも鮮明に覚えています。
カナダのマッターホルンと呼ばれるMt.アシニボイン。

実際はテレビで観たより何倍もカッコよく、さらに惹きつけられる山でした。
ただ、少なくともこの時は、登りたいなんてまったく思ってなかったのですが…(笑)

幸運にもいろんな形でいろんな角度からひたすらロッキーを見続けてきた私だからこそ
いつのまにか登頂系の登山へと気持ちが向かっていったのは自然なことかもしれません。
「あのハイウェイから見える山の頂からはいったいどんな景色が見えるんだろ。」
はじまりはただ単純なこの思いからでした。

長年訪れる中で、山岳登攀ガイドである谷さんと出会い、
山の中で聞くロッキーの山の素晴らしさ、楽しさに、
まずはMt.ランドルに登ってみたいなと思い始めました。

そして、2015 年の夏に挑戦。
ロッキーを訪れる誰もが一度は見る山、標高差約1600 mもある山です。
とにかく楽しい山行でした。
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Mt.ランドルをきっかけに、2016 年 Mt.テンプル
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2017 年 スリーシスターズのビッグシスター
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2018 年 Mt.カスケード
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そして、テンピークスのMt.リトル&ボウレン
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日本でクライミングもしたことなかった私が、
2016 年からはロッキーでだけアルパインクライミングも。

このころから、いくつもの山を登頂する中でMt.アシニボインへ登ってみたいという
気持ちが表れ始めた気がします。そう、導かれるように…

登頂系の登山を始めて5 年目の今年、ついにMt.アシニボインへ挑戦しようと決めました。

挑戦にあたり谷さんから「アシニボインへの10 ヶ条」を受け取り、
挑戦までの1 年間は10 ヶ条をひとつひとつこなそうと頑張りましたが、実際はなかなかこなせず。

とうとう日本でもクライミングジムや山岳連盟の講習会に参加したり。
そんな中でも何ヶ条かこなせたものが、実際の山行に生き、力になったと今は実感しています。

いよいよ挑戦の4 日間スタート。
1 日目。ヘリを使い、アシニボインロッジに着いたころには土砂降りの雨。
初日の目的地ハインドハットまでもアルパインクライミングなので不安いっぱいの中スタート。
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でも、岩場に取りつくころには雨があがり、アシニボインもレイクメイゴックも姿を現しました。
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ハインドハットも憧れの場所。
正直、アシニボイン挑戦よりハットに辿り着けるかの方をこの時は心配してました。
不安をかき消すように、徐々に調子も上がり、ついに到着。
着いたすぐからまた降り出す雨。今回は本当にいろんな場面で天気が味方してくれた気がします。
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アシニボインがこんなに近くに。
2 日目。もともと天候が崩れる予報だったこの日。
昨日の段階からアタック日を3 日目と決め、この日は停滞日に。
日中はほぼ雨が降り続け時折強い風も。ちょっと別の山へ…という選択肢がなかったことが、
逆に完全にカラダを休められたので、この時からいい方向へ向かっていたのかなと。
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レジスターを読んで登頂のイメージをしたり、昼寝したり、ヨガしたり、、、
のんびりと1 日を過ごしました。

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夕食はゲン担ぎでチキン「勝つ!」の玉子とじ丼。
アマノフーズさんのドライフードのクオリティにびっくり。


夜遅くまで降り続く雨が少し気がかりでしたが、十分な睡眠を取れた夜でした。
3 日目。いよいよアタックの日。
雨はあがりAM3:55 にハインドハットを出発。
ここからが長い長い1 日のはじまりとなりました。
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ヘッドランプの光を頼りに数時間登り、ついに夜明け。
そして、目の当たりにするアシニボインの全貌。
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とにかく必至に集中し登る。
途中から心配していた雪面が表れ始め、やはりアイゼンやアックスも必要に。

これ、本当に自分が登ってるんだ…と信じられない場面も数多く。
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このころから気になりだすのはやはり下山のことでした。
登った分と同じだけ下山も時間のかかる難しい山。

気になって、気になって。。。そんな中、ついに頂上稜線まで。
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そして、ついに、11:15 AM、 Mt.アシニボイン登頂!!
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途中雪に降られる場面もありながら、登頂時は晴れ間がのぞく。
多くの雪で覆われた頂上は頂上を示すものは何もないけれど、
ここが確かにアシニボインの頂きなんだ。と興奮を抑えるように

少しの間、じっくりかみしめました。
そして、この瞬間から私にとっては正直厳しい下山の始まりとなりました。
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もう一度気を引き締め直し、下山開始。
今思うと、信じられない懸垂下降、ダウンクライムの連続。
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PM6:20 ハット到着で長い長い1 日がやっと終わる。
無事ハットに到着した直後はベンチにもたれ、放心状態だった気がします。
下山までが登山。じわじわとこみあげる、登頂し戻れた喜びと安堵感に包まれてました。
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4 日目。昨日の高揚感をまだまだ感じながらアシニボインロッジまで下山。
ここで怪我してはいけないと、気を引き締めながらも
時折こみあげる喜びににんまりしながら歩く。
岩場を終えてからのハイキングトレイルはたくさんのお花で優しく迎えてくれてるよう。
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アシニボインロッジに着き、しばらく眺めるアシニボインの姿。
昨日あの頂に自分が立った実感はやはりまだ少なくて、
でもロッジ滞在の方々に「Congratulations!!」と声をかけてもらう度に、
現実なんだなと嬉しくなったり。贅沢な数時間をヘリが来るまで過ごしました。
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今回印象深かったのは「山は逃げるよ」という言葉。
山は逃げないとよく言うけれど、実際はその時の自身のコンディション、
体力、モチベーション、周りの環境、すべてに影響される山行。
いつでも挑戦できるわけではなく。

だからこそ今回挑戦できたことは、やはり今が「その時」だったんだなと思えます。
自分の実力不足も、多くの課題が見えたことも、すべて含めていい経験となりました。
なにより憧れのアシニボインとあんなに共に過ごせたこと。

自分の今後の人生の中できっと大きな意味を持ってくる。そう思います。
アルパインガイド谷さんには大きな大きな夢に力を貸していただき、
ヤムナスカの皆さんには長年いろいろとサポートしていただき、本当にありがとうございました。
感謝の気持ちでいっぱいです。

2019 年の夏もそろそろ終盤。
今は憧れの山に登れたことを日々かみしめながら、やはりまた次のロッキーを夢見ながら過ごそうと思います…

*** 森 亜希子(もり あきこ) ***
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さていかがでしたか?夢に向かって邁進することは簡単なことではありません。
ですが、森さんが特別な人でもありません。
カナダでしかクライミングしませんし(年一回)特別体力があるマラソンなどしている方でもありません。
少しずつの努力が確実に頂に近づけてくれる。僕は登山の原点を垣間見た気がします。
もしあなたに登りたい山があって、そこにいきたいのでしたらぜひ私たちに声をかけてください。
全力でサポートさせていただいます。
森さんアシニボイン登頂、おめでとうございます!!


ヤムナスカ・ガイド谷 剛士 (たに たけし)
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by ymtours | 2019-08-11 02:42 | 登頂 / クライミング | Comments(2)

Mtエディス登頂。バンフの知る人ぞ知る隠れた名峰

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ヤムナスカガイド谷です。

今回はロッキー大好き森さんを玄人が好きな山Mtエディスにご案内。
人気どころもいいですが、隠れた名店のような、私だけが知っているなんて場所素敵ですよね。
この山はそんなあなたにぴったりの山かもしれません。
さてバンフから車で5分、冒頭の写真の岩山に登っていきましょう。
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始まりはコリー・エディス、ループという有名なハイキングとレールからです。
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道標です。書いてますね。僕たちが行くのはエディスですが、コリーパスに向かいます。
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もう登りが始まってますね。安全のため、ヘルメット、ハーネスは装着します。
ガスガスです。
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少し抜けて来ましたね。
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振り返ればすごい岩頭が後ろに。
エディス南峰です。
霧が入ってかっこいい。

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ロープをつけてグイグイ登っていきます。
この頃には晴れ間も。
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頂上到着です。
森さんが持っている黒い筒はサミットレジスターと呼ばれ、自分の名前を残すことができます。
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安全に降りていきますよ。
ロッキーの登頂はほとんどが登山道がありません。
クライミングの技術も大切ですが、僕が感じるところ山を12時間以上歩ける体力と長いがれ場に慣れておく
このふたつが実は大事だと最近は思います。
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さてコーリーパスについてハイキングモードに切り替え。

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コーリーパスからMtルイ。
次回はこれですかね森さん。
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帰る頃には素晴らしい天気になり、Mtランドルやバーミリオンレイク、バンフの街並みが
綺麗に見ることができました。

さて森さん、アシニボイン登頂の準備、整いましたでしょうか?
次回はいよいよ世界の名峰の一つに数えられるアシニボインへの挑戦です。


ヤムナスカ・ガイド谷 剛士 (たに たけし)
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by ymtours | 2019-08-10 02:29 | 登頂 / クライミング | Comments(0)

バンフの裏山トンネルマウンテンでクライミング。Le Soulier (5.7 100m)

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ヤムナスカガイド谷です。
今回はカナダ大好きっ子森さんが帰ってきて来れました。
森さんはカナダ15回目、13年連続来ていて僕がガイドさせていただき始めてからから6年目になるヘビーリピーターさんです。

去年、テンピークス登った後色々話し合って、今回はアシニボインにトライすることになりました。
初日、二日目はそのトレーニングとしてロッククライミングと日帰り登山で足を鳴らします。

森さんの常宿はバンフ。世界的観光地のバンフですが、ロッククライミングが素晴らしくアクセスがいいのはご存知ですか?
徒歩でマルチピッチがいけますし、車10分以内(またはバスを使う)で登山にクライミングにすべて町の中ですることができるの場所なのです。
なので今回は森さんも自分の散歩で行ったトンネルマウンテンに100mを超える岩壁を登ってもらいます。
バンフ再発見。

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サルファー山から見るトンネルマウンテン。
大きいのはカスケードで町の右側にある丘がトンネル山です。
カスケードも登りましたね。森さん。
ちなみにボウ川が見えてますがそのすぐ脇にある岩壁を登ります。
切り立ってますね。
さていきますか?森さん。
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今回登るルートはLe Soulier というフランス語のルートで英語ではザ・シューといい、靴という意味ですね。
グレードは5.7 100mです。
さてもう始まってますね。手を挙げる余裕がすごい。
成長した姿、母鳥の心境です。
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3ピッチ目は高度感のあるスラブをグイグイ登っていきます。

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アシニボインのトレーニングなので荷物を背負って登ります

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下りはハイキングでも降りれるのですが、練習を兼ねて懸垂下降で降りて来ました。

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登った後の遅昼はバーミリオンレイクでMtランドルと。
あれも登りましたね森さん。
自分が登った山は一目見ればわかります。これこそ至福のランチではないでしょうか。

みなさんもバンフで一日クライミングぜひトライして見てください。


ヤムナスカ・ガイド谷 剛士 (たに たけし)
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by ymtours | 2019-08-09 02:23 | 登頂 / クライミング | Comments(0)

女子ならきっと登りたくなる、ハートマウンテン登頂

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ヤムナスカガイド谷です。
テンピークスとマザーズデイを終えたアダチさん、次の目的は?
そう今日は形がキュートな山、キャンモア近郊にあるハートマウンテンの登頂です。
見てください頂上付近の岩の形、まさにハートです。
山としても眺めも良く、5−7時間ほどで行ける、ロッキーでは珍しい比較的簡単な日帰り登山の山。
ぜひいろんな方に行ってもらいたいですね。

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登り始めるとすぐ景色が良くなるのも登頂ならではの楽しみですね。
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バックにはMtヤムナスカ、国道1号線そしてカルガリーの大平原まで綺麗に見えます。
ということはこのハートマウンテンも車の車窓から良く見えるんですね。
良い思い出になること間違いなし。

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ハイキングではないのでヘルメット等必要になります。
岩場を安全に登っていきます。
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頂上に着けば素晴らしい景色。
気軽に登って頂上に立てるなかなかロッキーにないですね。
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そして頂上でのお昼寝は何者にも代え難いです。

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下山後はハートクリークのせせらぎで一休み。


さてアダチさん。この夏のカナディアンロッキーはいかがでしたか?
今年もご一緒させていただき本当にありがとうございました。
来年の目標は決まったでしょうか?
僕もまた色々提案せていただきますね。お互い頑張って準備しましょうね。

みなさん今回アダチさんがした山行を全部一気にする必要はありません。
テンピークス。ロッククライミングでマザーズデイバットレス、そして日帰り登山でハートマウンテン。
どれもすべてメインディッシュになるぐらい素晴らしいものばかりです。

ぜひどれか一つあなたのカナダ旅行に組み込んで見てはいかがですか?
ではまた。



ヤムナスカ・ガイド谷 剛士 (たに たけし)
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by ymtours | 2019-08-08 02:04 | 登頂 / クライミング | Comments(0)

マザーズデイ・バットレス(5.6 330m)。ロッキーのクラシッククライミング

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ヤムナスカガイド谷です。
今回はテンピークスの登頂から戻ったばかりのアダチさんと
300mを超える岩壁を登っちゃいます。
マザーズデイ・バットレスと呼ばれるこのルートは
バンフから車で5分、アプローチ徒歩30分のアクセスが非常にいい三つ星のクラシックルートです。
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さてもう登ってますね。
朝は霧が出て、真っ白。でも高所恐怖症だから見えなくてよかったとアダチさん。


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そうこうしていると、晴れてきました。雲海にMtランドル、綺麗です。
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落ち着いて登っていきます。
もうロッククラライミングも慣れたものですね。
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さてトップアウトすれば素晴らし景色。このロケーションでのランチ。
登った人しか味わえない。最高です。
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下りはダウンクライミングと懸垂下降を交えて安全に降りていきます。
アダチさん、テンピークスの登頂の比べたら簡単すぎましたかね?
帰って来れば冒頭の写真でわかるように登った岩壁がよくわかります。最高ですね。

さてロッキーは名前の通り、岩山です。つまりもしあなたが簡単なクライミングができるならそこは素晴らしい場所に
なるかも知れません。
ハイキング、テント泊縦走なども素晴らしいですが、ぜひ一度試してみてはどうでしょう?



ヤムナスカ・ガイド谷 剛士 (たに たけし)
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by ymtours | 2019-08-07 02:00 | 登頂 / クライミング | Comments(0)

ロッキーの象徴、テンピークス登頂

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ヤムナスカガイド谷です。

今回はここ三年連続で登頂と氷河のプログラムに申し込んでいただいているアダチさんが
帰ってきてくれました。
今回はカナダの旧$20札にもなったテンピークスに挑戦します。
テンピークスはラーチバレーやモレーンレイク行ったことある方は必ずみたことのある
まさにカナディアンロッキーを象徴する山です。
簡単ではないですが、トレーニングしてきた今のアダチさんならきっと大丈夫。
きっと頑張った人にしか見れない素晴らしい景色が待っているはず。




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始まりはモレーンレイク。今見えているのはテンピークスNo3のMtボウレン。
まずカナダ最高所にある山小屋Neil Colgenハットを目指します。
二泊三日の行程ですので荷物も重いですが頑張りましょう。
え?どこ登るんですかって、見えている岩壁を登るんですよ。

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レイクサイドのハイキングトレイルの終わりには渡渉が待っています。
濡れないように慎重に。
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みてください。このモレーンレイクの色。そしてMtテンプルの美しさ。
登ってる最中も振り返るとこの景色。
登った人にしか見れない、まさに登山の醍醐味。
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岩場を慎重に超えていきます。
さすが落ち着いてますね。
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フェイ氷河に出ました。
テンピークスの登頂は体力、クライミング、そして氷河登高の技術が必要になります。
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山小屋に着きました。
素晴らしいロケーション。
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小屋の窓からの景色。
まるで絵画です。現実離れした景色がそこに。

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翌日はMtボウレンの登頂へ。
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最高の景色のもと無事登頂。
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最終日の三日目は初日に登った、ペレンルートを懸垂下降を交え降りていきます。
バックには昨日登ったMtボウレンが見える。

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ちなみにどれがテンピークスで、どれが今回アダチさんが登った山かというと
白い氷河を抱いている左側の山が No1 のMtフェイ
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その右にあるのが今回登ったMtボウレン。

すごいとこにありますね。お札にデザインされるのも納得です。
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午前中にモレーンレイクに降りてきたので、バンフに戻ってクライミングを楽しみました。
こういうことがクイックでできるのがロッキーのいいところです。
バックにはバンフスプリングスホテル、綺麗ですね。
アダチさんお疲れ様でした、そしておめでとうございます!!
来年はどこにしましょうね。安心してください登る山は無限にあります。

いかがでしたか?アダチさんの大冒険。
テンピークスの登頂は簡単ではありません、ですがしっかりと準備すれば
あの夢の頂に立つことができるのです。
ぜひあなたも挑戦してみてください。
全力でサポートさせていただきます。


ヤムナスカ・ガイド谷 剛士 (たに たけし)
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by ymtours | 2019-08-04 01:05 | 登頂 / クライミング | Comments(0)

世界の名峰、Mtアシニボイン(3618 m)登頂

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ヤムナスカガイド谷です。
今回は前回、前々回のブログに引き続き大山さんの山のゴールの一つでもある
Mtアシニボインへの登頂をお届けします。
例年よりかなり雪が多い今年のロッキー、この難しいコンディションでどうなったんでしょうか?

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初日はヘリコプターを使ってアシニボインロッジまで入り、
そこから約6時間かけてハインドハットという登頂のための小屋まで登ります。
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途中まではアシニボインを見ながらの素晴らしいハイキングも楽しめます。
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さてここからもうクライミングが始まります。
このハインドハットまでの入山が実はすごく大変で、泊まる荷物、食料などが入った
重いザックを背負っての登攀になるのでかなり疲れますね。
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岩壁の途中で休憩です。スナックを食べて小屋までがんばって登ります。
後ろに見えているロックバンドを越えて行きます。

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小屋に到着です。アシニボインが大きい。そして雪が多い荘厳な姿です。
七月下旬とは思えない難しいコンディションでしたが、話し合った結果トライすることにしました。
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暗闇から歩き出して日の出を迎えます。
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急峻なガレ場を慎重に上がって行きます。
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途中からはアイゼン、ピッケルを使った雪壁登攀に。
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最後の数ピッチは氷雪壁に変わり、困難なクライミングになりました。
そしてその中で頂上稜線まで抜けることができました。
大山さん流石です。
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最高位到達点の頂上稜線 (3560 m地点)

ですが、そこからも多くの雪庇が残っており、頂上まで標高差50m、
雪がないコンディションだと約20分の稜線歩きでつくのですが、
この状態ではビレイが必要なので時間がさらにかかる、
そして自分たちも引き返す時間を30分延長して登っていたので、
ここを最高地点に折り返すことを決めました。

アシニボインは登った時間と同じだけ下山にも時間がかかる難しい山。
登って降りるまでが登山。難しい判断でしたが、これもまた登山です。

左奥のピラミッドが頂上。
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どこまでいったか赤線を引いて見ました。
今回登ったのは、コンディションの関係上、北東稜(ノーマルルート)ではなく、
上半分は北壁を登ることになりました。
これで見ると、本当あと少し。

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後日談ですがアシニボインロッジのオーナーとお客さんたちは、みんな僕たちが登頂したと思ってたようです。
ロッジから見ると、僕たちは頂上にいるように見えるんですよね。
矢印が僕たちが引き返した点。
本当の頂上は左奥。

大山さん、17時間20分の長時間行動本当にお疲れ様でした。

アシニボインとこれだけ長時間、ともに過ごせた人も少ないと思います。
それはきっと努力されてきたこと、アシニボインが見てくれていたからこそ受け入れてくれたんだなと僕は思います。

頂上は立てませんでしたが、難しい登攀はほとんど終わっていましたので、
ロッジのみんなが祝福してくれたのも頷けます。

本当に、本当にお疲れ様でした。

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おりてきたらビールを持って祝福しにきてくれたロッジのオーナー、クロードさんと。
がんばってる人を応援するは万国共通です。
涙が出ますね。
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最後は前席に座ってアシニボインを見ながらヘリで下山。

世界の名峰に数えられるアシニボイン、大山さんの登頂への挑戦いかがでしたか?
毎回ですが、この山はドラマを作ってれます。
今度はクライミングじゃなく、ロッジ泊でいらしてはどうでしょう?
あの山の右の頂まで登ったのよと、130mロワーは経験できないわよと、ロッジに泊まりながら談話する、
そういうのも大人の楽しみかもしれませんよ大山さん。

ではまたお逢いできる日を楽しみにしています。


ヤムナスカ・ガイド谷 剛士 (たに たけし)
ガイドプロフィールはこちらから


by ymtours | 2019-07-28 08:53 | 登頂 / クライミング | Comments(2)

現地ガイドお勧め。カナディアンロッキーで登るべき山 トップ10 [目指せ登頂!]

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皆さんこんにちは!バリバリ登頂していますか?
ピークハント大好きガイド、ピーク堀口です。
いきなりロッキーの名峰、マウント・テンプルの山頂からの登場となりました!

今回のテーマは
「ヤムナスカガイドがお勧め カナディアンロッキーで登るべき山トップ10」
です!

実はカナディアンロッキーではハイキングで登頂できる山が限られているのですが、中でもこれはいつか登りたい!登るべき山を厳選に厳選を重ねご紹介します!

その前にまずは北米での「ハイキング」の定義からおさらいしたほうが良いですね。
英語では難易度に関係なく、手を使わずに行う登山をすべて「ハイキング」と呼びます。
※多少、手でバランスをとったりする箇所があってもハイキングに含まれます。

一方ロープを使って登るものが「クライミング」、その中間でロープを使うほどではないが、手でしっかり体重を持ち上げて登るスタイルを「スクランブリング」と呼びます。
※北米での登山のスタイルの違いの詳細は以下のリンクから投稿をご覧ください。

では、なぜカナディアンロッキーにはハイキングで登頂できる山が少ないのでしょう?

まずは下の写真をご覧ください。
これらの山の写真を見ての第一印象を思い浮かべてみて下さい。

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これらはそれぞれカナダの山の風景ですが、どうでしょうか?

どうみても「イカつい」ですよね。。
これは私の言葉になってしまいますが、おそらく皆さんは「激しい」、「凄まじい」、「荒々しい」という単語を想像したのではないでしょうか。

そうなんです!このように、カナディアンロッキーの山は氷河による浸食が一つの要因となり、非常に「急峻」な山々が多いのです。

このロッキーの急峻な山々の多くが「スクランブル」「ロック・クライミング」または「アルパイン・クライミング」で登る山であり、体力と高度な登攀技術が必要となります。したがって、多くの山のピークは、一部のエキスパートのみに許された世界と言えるのです。

また、カナダという国自体が建国152年とヨーロッパに比べ若く、国の発展のために鉄道や道路の建設を行う上で測量が必要となりました。それから、主にスイス人などの経験豊かなヨーロッパ人をガイドとして雇うようになります。そしてようやく多くの登山家が山を登るようになってからは、国立公園や世界遺産に登録されるエリアが増え、山を自然の状態に保つという考え方が浸透してきました。そのため、カナディアンロッキーの山には梯子や、鎖場などはほとんどなく、車が入れないような遠隔地でも山小屋等の宿泊施設もほとんどありません。

つまりロッキーの山は「氷河などが多く急峻」であり「遠隔地で人工的なものが少ない」この2つの要因がピークハントを困難にしていると言えるでしょう。

しかしご安心下さい!カナディアンロッキーにもハイキングで山頂まで登れる山はあるのです。

また前置きが長くなってしまいましたが、それではここから本題に入りましょう。
今回は、
ハイキングで登るべき山5選
スクランブルで登るべき山3選
ここまでは体力があれば誰でも登れる、道路から見ることができるため誰もが憧れるロッキーの名峰です。

さらに番外編として、エキスパート向けの名峰2選
全10峰を紹介します!

それではどうぞ!!

#1
ハー・リン・ピーク
Ha Ling Peak
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Ha Ling Peak東壁(写真中央)

標高:2,407m
往復歩行距離:5.6km
出発地からの標高差:762m
登頂スタイル:ハイキング


カナディアンロッキーの玄関口の一つ、キャンモアの町から南西に見える山、Mt. Lawrence Grassiの北端のピークです。東斜面は絶壁になっているためクライミングのみでしか登ることが出来ず、「こんな山にハイキングで?」と思うかもしれませんが、この写真の反対側の西斜面は緩やかでハイキングで登頂可能です。距離が5.6kmと比較的短いため、体力があれば半日で頂上まで行くことができます。山頂ではボウ・バレーとキャンモアの町を一望する絶景が待っています。

Ha Lingは初登頂を果たした中国人の名前から名付けられました。鉄道会社に勤めていた彼は仲間との賭けで「あのピークに一日で登れるか!?」を競い、見事その日に内に登頂します。Ha Lingは山頂で旗を振り仲間に登頂を知らせ、賭けに勝った彼の名はその功績を称えられ現在でも残っているのです。
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山頂からの一望できるキャンモアの街の景色




#2
Big Beehive
ビッグ・ビーハイブ
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ビッグ・ビーハイブの山頂

標高:2,270m
往復歩行距離:9.4km
出発地からの標高差:540
登頂スタイル:ハイキング


バンフ国立公園内、ロッキーの宝石と呼ばれるレイクルイーズが登山口で、数々のカナディアンロッキーの名峰に囲まれたピークの一つとなります。トレイルの途中にはミラー・レイク、レイク・アグネスなどの小さな湖もあり、夏にはレイク・アグネス横にティー・ハウスが営業しており、コーヒーやスイーツを楽しみながらのんびりすることも魅力です。体力があり時間が許せばもう一つのリトル・ビーハイブに足を延ばすのも良いでしょう。ピークからはロッキーの核心部の周辺の山々とレイク・ルイーズの美しい姿がご覧いただけます。「Beehive」は「蜂の巣」を意味しており、もう分かっちゃいましたね?そうですその容貌からこう呼ばれています。
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ピークからのレイクルイーズとシャトー・レイクルイーズ(ホテル)



#3
Mt. Yamnuska (East Peak)
マウント・ヤムナスカ(イースト・ピーク)
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マウント・ヤムナスカ全貌

標高:1,950m
往復歩行距離:9.5km
出発地からの標高差:600m
登頂スタイル:ハイキング


カルガリーから車でカナディアンロッキーに入る際に、一番初めに目に飛び込んでくるのがこのマウント・ヤムナスカ。東側の広大なプレーリー(草原)と西側の荒々しいロッキー山脈のコントラストは、膨大な造山活動のエネルギーと、気の遠くなるような長い年月をかけて形取られ、現在の姿に至ったという想像を掻き立てます。日本の北の大地、北海道で生まれ育った私も驚きのスケールのドデカさです!

我々の社名でもあるこの山。1977年にYMCAサマーキャンプでクライミングのプログラムが行われたことで、ヤムナスカ社の歴史も始まりました。「ヤムナスカ」は地元の先住民の言葉で「正面が切り立った山」を意味します。カナディンロッキーを初めて訪れた探検家や毛皮商人は、アルバータの原野からロッキーを見て「本当にこの切り立った山々を通り抜けるのか!?」と不安になったと言います。
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ピーク付近からどこまでも続く広大なプレーリーを眺める



#4
Fair View Mountain
フェア・ビュー・マウンテン
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レイクルイーズから見えるフェア・ビューマウンテンの全貌

標高:2,744m
往復歩行距離:10km
出発地からの標高差:1,014m
登頂スタイル:ハイキング


カナディアンロッキーではハイキングで登頂できる最高地点の山となり、ハイキングで見ることのできる最高峰の景色と言っても過言ではないでしょう。頂上からの景色は大迫力の3,000m級の名峰群と360度の大パノラマが広がり、正に「フェア・ビュー」の名にふさわしい山と言えるでしょう。Mt.ビクトリアとその東壁に貼り付くビクトリア氷河、Mt.テンプルの北壁と山頂付近のマクドナルド氷河は圧巻です。秋にはサドルバックと呼ばれる鞍部でカラマツの黄葉が有名で、黄金色に染まったその景色を楽しみに来るハイカーも多くいます。百聞は一見にしかず!とにかく「こんな景色がハイキングで見られちゃうの!?」という景色を約束します!
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頂上から西側にロッキーの分水嶺、Mt. Victoria、Mt. Lefroyの山々が見える



#5
サルファー・スカイライン
Sulphur Skyline
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山頂からのAshlar Ridgeの景色

標高:2,050m
往復歩行距離:7.7km
出発地からの標高差:700m
登頂スタイル:ハイキング


ジャスパー国立公園、ミエッテ温泉からスタートできるトレイルです。広大なカナダには名前のついていないピークが数多く存在し、実はこの山頂も正式には名前がなくトレイル名が「Sulphur Skyline」となります。※厳密にはMiette Range(ミエッテ山群)の一部。トレイルのほとんどが樹林帯でラスト100mで森林限界を超え、一気に視界が開けます。山頂から北側に見えるAshlar Ridge(上の写真)の独特な山の景色が見ごたえ抜群です。

「Sulphur」は「硫黄」という意味で、登山口はミエッテ温泉の駐車場横となっています。ハイキング後には温泉のご褒美付きとは何とも日本の山みたいで良いですね!

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登山口のミエッテ温泉


ここまではハイキングでの登れる為、体力に合わせてヤムナスカの「おまかせハイキング」でご案内可能です!

それではここからは少し難易度が上がりスクランブルで登るべき山3選をどうぞ!



#6
Cascade Mountian
カスケード・マウンテン
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バンフのメインストリートはカスケード山が最も美しく見える角度で設計されている

標高:2,998m
往復歩行距離:1,460m
出発地からの標高差:18km
登頂スタイル:スクランブリング

カスケード・マウンテンはバンフを代表する山の一つ。上の写真にあるようにバンフの中心街から綺麗に見える山であり、誰もがあの山頂からの景色を見てみたいと憧れる山の一つと言えるでしょう。山頂からはボウ・バレー、バンフの町を一望することができ、天気が良ければ遠くに名峰マウント・アシニボインの姿も見ることが出来ます。

「Cascade」は「小さな滝」を意味し、道路から接近するとその滝を見ることが出来ます。冬場には滝が凍結してアイスクライミングの人気スポットになります。バンフの町中から見える山とはいえ、難易度は優しくありません。山頂までの道のりは長く、岩場も多い為注意が必要です。また、トレイルが不明瞭なためルートファインディングも必要になってきます。

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ピークからの景色、右奥遠くにマウント・アシニボインの姿



#7
Mt. Rundle
マウント・ランドル
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バンフの町に隣接するバーミリオン・レイクから望むマウント・ランドル

標高:2,949m
往復歩行距離:11km
出発地からの標高差:1,577m
登頂スタイル:スクランブリング

カスケード・マウンテンと並び、バンフを象徴する山と言えるでしょう。先輩ガイドがこの2つの山の覚え方として「金貸すけど、何ドル?」(金カスケード、ランドル?)と覚えると良いよ。と教わりました。。。完全にオヤジギャグですね。。

とてもユニークな形をした美しい山ですが、バンフからキャンモアへと続く南北に約30kmほど連なった巨大な山脈の一部なのです。実は#1で紹介したハー・リン・ピークの隣が、このランドルの南東の端なのです。頂上からは前述したカスケードが見えるため、カスケードを制覇した方には是非登りたいと思える山となります。




#8
Mt.Temple
マウント・テンプル
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テンプル東壁とマクドナルド氷河

標高:3,543m
往復歩行距離:14.4km(南東稜)
出発地からの標高差:1,659m
登頂スタイル:スクランブリング

バンフからトランスカナダハイウェイ(国道一号線)を北上しキャッスル・マウンテンを過ぎたあたりから前方左に、一際(ひときわ)高い山が見えてきます。近づいてゆくとその迫力は増し、山の全容が明らかになってきます。さらに北上すると、写真上の東壁と頂に氷河を抱いた姿を見ることが出来ます。カナディアンロッキーでは11,000feet(約3,400m)以上の高さの山を11,000ersと位置付けられており、このテンプルはロッキーで最初に上られた11,000erと言われています。ピークハンターなら一度観たら、是非登ってみたいと思う人は多いはずです。

山頂からはブログ最上部の写真や下の写真のようにテン・ピークスが一望できるのですが、このようにテン・ピークスのすべてが見渡せる場所はそう多くありません。それだけにとどまらず、「ロッキーのすべてのピークが見えるのでは!?」と思えるほど、最高の山岳風景と言えるでしょう。必要な技術は高くなりますがロッキーの核心部、そして11,000フィートの高さからの圧倒的な景色を是非一度ご堪能ください。

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登山口のモレーンレイクとテン・ピークスの景色


カスケード・マウンテン、マウント・ランドル、マウント・テンプルは道路から見ることのできる山であり、アクセスも非常によく、ヤムナスカのツアーではどれも日帰りでご案内可能な山となります。
体力があれば登頂も難しくありません。ツアーの詳細は以下のリンクよりご確認ください。

ここからは番外編として2つの山をご紹介!
これらはアルパインクライミングで登る山であり、今まで紹介した山々よりグッと難易度が上がりますが、カナディアンロッキーの言わずと知れた名峰達です!


#9
Mt. Assiniboine
マウント・アシニボイン
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アシニボイン・ロッジ正面からの景色

標高:3,618m
出発地からの標高差:1,438m
登頂スタイル:アルパインクライミング

BC州マウント・アシニボイン州立公園に位置し、その山容から名峰マッターホルンと並び称される秀峰です。ロッキーのクライマーならだれもが憧れる山と言えるでしょう。道路から一番近いところでも30Km以上離れているため、ヘリで入山することも可能ですが、歩いて入る場合はアプローチだけでも最低丸1日かかります。ノーマルルートは写真正面の北尾根となりますが、ロープが必要になるためクライミングの技術が必要となります。

「アシニボイン」はこのエリアの先住民族の名前で「熱した石で調理する者たち」という意味です。彼らの住まいであるティーピーという三角形のテントから煙が出ている姿と、Mt.アシニボインの頂から雲が流れる姿から「アシニボイン」と名付けられました。2年前にガイドの谷がご案内した感動の登頂の記録の投稿は下のリンクからご覧ください。

#10
Mt. Robson
マウント・ロブソン
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ロブソン南陵、ビジターセンターからの景色

標高:3,954m
出発地からの標高差:3,099m
登頂スタイル:アルパインクライミング


最後の山はカナディアンロッキーの最高峰マウント・ロブソンです。ジャスパーから車で西に約100km走った先にあるマウント・ロブソン州立公園内に位置し、道路沿いからもその姿を見ることが可能です。独立峰で周辺の山に比べて高いため、頂に雲をつけやすく「クラウドカップ・マウンテン」とも呼ばれています。山の麓が855mと標高が低く、下から迫りくるような南陵の重厚な存在感ある姿は、見るだけでも価値があることでしょう。

2,525m地点にあるラルフ小屋へはヘリでアプローチすることも可能ですが、体力があれば徒歩1日でアプローチし、天気が良ければ翌日アタックすることも可能です。しかし独特の地形で天候が安定しないことが多くあるため、登頂が最も難しい山の一つと言えるかもしれません。氷河、セラック、雪崩などのハザードがありアイスクライミングの技術もが必要になる為、今までの山に比べ難易度は上がりますが、登頂したときの達成感は他に代えがたいものがあるでしょう。十分トレーニングを積み是非プライベートでトライしたい山となります。


さて、ここまで「カナディアンロッキーで登るべき山 トップ10」ということで紹介をさせていただきました。
北米の登山ではハイキングやロングトレイルの文化も根強く、冒頭に説明した通り登頂するには技術を要する山が多い為、山のピークに達する機会が多くありません。しかし、どんな山であれ登頂したときの達成感景色は、そこでしか得られないものがあり格別なものがありますね。

ロッキーでピークハントをしてみたいと興味がある方は是非、ご参考下さい!

ヤムナスカ・ガイド
堀口慎太郎
ガイドプロフィールはこちらから


by ymtours | 2019-07-26 06:01 | 登頂 / クライミング | Comments(0)

ロッキーの名作マルチピッチクライミング。「マザーズデイ、バットレス」(グレード 5.7 / 8 pitch / 330 m)

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ヤムナスカガイド谷です。今回はアシニボインを目指す大山さんとバンフから車で5分、アプローチ30分、
標高差330mのマザーズデイ(母の日)バットレスにクライミングに行ってきました。
登るラインはご覧の通り、高速道路からもすぐわかる、美しいクライミングです。
町からすぐのロケーションで景色は最高なこのルートはロッキーに来たらぜひ登ってもらいたいルートの一つですね。
バンフ近郊で一日、二日のロッククライミングに行きたいなという方には本当におすすめです。
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さてもう登ってます。ピースサインもでて余裕ですね。さすが。

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この高度感、これで3ピッチ目。楽しすぎます。


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すぐそこにバンフの街並みやランドル山、サルファー山、小さく真ん中にトンネル山など、
観光やハイキングの名所がよく見えます。


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すぐ下にはカスケードポンド。綺麗な色ですね。
クライミングもいいですが、何より景色。そして誰もいません。
クライミングはあなたを人が知らない、素晴らしい場所に連れてってくれる素晴らしい行為の一つでもあります。
難しい登りをする必要は何もありません。安全のためのザイルワークや懸垂下降など、基本的なことを学べば誰にでも出来ます。
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さて登り切りました。330m登ったとは思えないくらい余裕の表情ですね。
後ろにはランドル山も見え、周りには誰もいない、貸切の山を楽しめました。
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下りは歩きと懸垂下降をしながら安全に下ります。
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冒頭の写真とともに、あの切り立った岩壁、登って楽しかったですか大山さん?
やはり強き母はマザーズデイ(母の日)バットレス登っておかないとですね。
ちなみにコースタイムは7−9時間ほどです。


さて2日間のトレーニングも終わり、次はいよいよアシニボインへの挑戦です。
頑張りましょうね大山さん。

ヤムナスカ・ガイド谷 剛士 (たに たけし)
ガイドプロフィールはこちらから


by ymtours | 2019-07-25 08:45 | 登頂 / クライミング | Comments(2)