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北アルプス縦走と安曇野市視察トリップ

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 皆さん元気ですか! ヤムナスカガイドの石塚です。この写真ですぐに場所が分かった方は、きっと日本の北アルプスで縦走経験のある方ですね。 そうです、ここは日本の北アルプスの山小屋の中でも、最も人気のある山小屋の一つ『燕山荘』です。真ん中に立っている方が燕山荘オーナーの赤沼さんですね。
 
 先月、9/23から9/27までの5日間、安曇野市と北アルプス縦走の視察旅行に行ってきました。近年の日本は急激に外国人の旅行者が増え、日本の旅行業(インバウンド業)がとても盛り上がりを見せていることは、ご存知の方も多いと思います。インバウンド旅行業に取り組む地方自治体は多くあり、今回訪れた安曇野市もその一つ。実は今回の視察旅行は、安曇野市側がヨーロッパと北米の旅行会社から一社ずつ招待をする形で行われ、弊社ヤムナスカを北米代表として選んでいただいたのです。ヤムナスカの日本ツアーは2015年に始まり、秋の信越トレイルツアーと、春の熊野古道ツアーを中心に行っていますが、これらの実績を認めていただけたことは本当に嬉しく、大変に光栄なことです。

 今回のトリップメンバーは計8名。ヤムナスカから1名、ヨーロッパからはフランス最大手の旅行会社『アリベール・トレッキング』から1名。『山と渓谷社』から2名。フリーライター1名。訪日外国人向け雑誌『OUTDOOR JAPAN』のスタッフ1名、現地山岳ガイド1名、アルパインツアーから1名という構成で、皆が山の仕事に関わるプロの方達であり、本当に素晴らしいメンバーでした。 

 初日は安曇野市で1日サイクリングツアーを体験し、翌日から燕山荘へ入山。その後、燕山荘から常念小屋、蝶ヶ岳ヒュッテを経て上高地に下るルートを小屋泊3泊4日で歩きました。このルートは日本屈指の縦走路と言えるほど素晴らしい場所ですが、実はルート自体に名前が作られていません。(有名な表銀座は燕岳から東鎌尾根を経て槍ヶ岳へと通じるルートですので、一部のルートは共有しています。)最近、このルートは『パノラマ銀座』と名付けられ、一般的になりつつあるようです。

 今回の視察旅行では、安曇野市役場の観光課の方々との濃密なミーティングや、山小屋オーナーや地元の方々との出会いもあり、トリップ中のメンバー間での意見交換も大いに白熱しました。私個人としては北アルプスの縦走が14、5年ぶりでして、何よりも久しぶりの日本の山を心から満喫しました。やはり日本の山は素晴らしいですね。それではトリップの様子をダイジェストでお届けします。

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中房温泉から燕山荘への上り。合戦小屋はスイカの販売で有名ですが、この時期は既に終わっていました(泣)

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どうですかこの紅葉!ダケカンバの黄色とナナカマドの赤は、これぞ北アルプスといった感じですね。

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燕山荘到着後は燕岳へ往復。花崗岩の岩肌が見せる独特の景観。私も大好きな山の一つです。

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標高2704mに位置する燕山荘。本当に素晴らしいロケーションですね。

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いつも思いますが、尾根上にある高山帯の山小屋で『生ビール』が飲めるのは日本ぐらいではないでしょうか?
(もしかしたらスイスも??)

一番左の『メガ』サイズに注目!! 最近は居酒屋でもこのメガサイズが流行っているとか。知らなかった...

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どうですかこのサイズ!
もちろん、これはメガサイズのスケール感を実際に体感するための取材です。これも仕事なのです。
しかし、これで1200円は絶対に安いですよね。だって山小屋ですよ。

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燕山荘はオリジナルTシャツの種類が豊富と聞いていたのですが、
実際の販売規模は私の想像の3段ぐらい上を行きました(笑)

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自家製ケーキセットなどもあったりします。クオリティー高すぎです。

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昔はあまり思いませんでしたが、高山帯の尾根沿いにこれだけの設備を完備した小屋があるって、本当に凄いことですよね。
ここにカナダ人を連れてきたらどんなに盛り上がることか....

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燕山荘から望む槍ヶ岳!

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燕山荘の宿泊スペース。最大でなんと500人以上が宿泊可能な小屋ですが、
この日は秋分の日の連休最終日ということもあり、とても空いていました。

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燕山荘のディナー。『チーズハンバーグ定食』といった感じですね。
小屋では荷物の管理方法、トイレ、水、食事時間など、独特のルールが良く作られており、終始感心しっぱなしでした。

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翌日、燕山荘から常念小屋の日は1日雨。なので写真は一枚のみご紹介します。

鎖場とハシゴも日本の山歩きって感じですね。

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縦走3日目。常念小屋から蝶ヶ岳ヒュッテへ向かいます。
この日は終日最高の天気で、これぞ日本の山歩き!という素晴らしい山行を楽しみました。

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まずは常念小屋から常念岳へ標高差約400mの上りです。

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見てください。見事なブロッケン現象。
ちなみに英語では『Brocken spectre』と呼ぶそうです。

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早朝はガスがかかっていたの槍ヶ岳ですが、常念岳に上る途中にはすっきりと顔を出してくれました。

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常念岳山頂。東側(雲海側)が安曇野市と松本市ですが、この時は雨だったようです。
まさにここは天上界ですね。

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常念岳から蝶ヶ岳方面を望む。

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森林限界を超えた尾根ルートでは、がれ場や不明瞭な場所が多く、
写真のようなペイントで目印が付けられている箇所がたくさんあります。
これらの登山道整備は山小屋の方々が行なっており、登山者の安全のために頑張ってくれているのです。

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大股で岩棚を降りる箇所もたくさんあります。

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コメツガの香りも日本的に感じるのは、やはり私が日本人だから何でしょうか...

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メンバーの方とはフィールドや山小屋で、本当にたくさんの意見交換を行いました。
参加者は皆それぞれの分野のプロの方達ですので、私も学びが沢山ありました。

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いよいよ旅の最終日の蝶ヶ岳ヒュッテ。

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清潔感のある小屋のドミトリールーム。

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高山帯の小屋に自動販売機があるのは日本の山小屋ぐらいじゃないでしょうか?
この話をカナダ人にするといつもビックリされます。(笑)

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上高地に下山。やはり上高地の自然は他とは大きく違いますね。
これが本来の日本の自然林の姿なのでしょう。

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徳沢のカフェで一息。

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どうですこの表情! 日本のスイーツのクオリティーの高さは世界に誇れるのです。
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明神池から河童橋へと抜ける木道。

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いかがでしたでしょうか。

私自身も久しぶりに日本の山小屋縦走を歩き、カナダや北米の山小屋やトレイルシステムの違いに新しい発見も沢山ありました。
そして何より今回のメンバーが素晴らしい方であったこともあり、素敵な時間を過ごさせていただきました。

もちろんカナダの自然は雄大ですが、日本の山も本当に素晴らしいものです。

今後もカナダの自然の魅力を日本人の方々へ発信していくことだけなく、
日本の自然の素晴らしさを北米の人々へ伝えるため、頑張って行きたいと思います。

ヤムナスカ・ガイド石塚 体一(いしづか たいち)
ガイドプロフィールはこちらから


by ymtours | 2018-10-10 07:48 | 日本の山旅 | Comments(0)