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アルパインガイド谷5年間の軌跡

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こんにちは、ヤムナスカガイドの堀口です!皆さん日本の秋山を楽しんでいますか?こちらカナダでは秋も深まり冬はすぐそこ。そろそろ私たちはスキーやアイスクライミングなど、冬のアクティビティのギアの準備を始めようかというところです!

さて、今回は我々にとってとても嬉しいニュースをお届けします!
この夏にガイドの谷剛士がACMG(カナダ山岳ガイド協会)の超難関のアルパインガイド試験を突破し、ヤムナスカで唯一のアルパインガイド(山岳登攀ガイド)となりました!!

そこで、今回は谷のアルパインガイド資格取得までのステップを、彼の軌跡と共にご紹介します。
私と谷はACMGアプレンティス・ハイキングガイド資格の受講時からの同期で、実は同い年なのです!共に山を舞台に仕事をしながら、彼の生き様(笑)見てきたつもりです。今回の記事はカナダでガイド付きのアルパインガイドに興味がある方はもちろんですが、今後カナダでアルパインガイドを目指したい方が参考にしてもらえれば嬉しいです。

そもそも『アルパインガイド』とは一体どのようなガイドが出来る資格なのか?まずはここからご案内しましょう!

例えば下の写真のような、、

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このような氷河のある地形や高所の岩場、


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垂直の氷瀑を登るアイスクライミング
(クライマー:谷)

このように、夏山、冬山共に高所での岩場、氷壁、雪または氷河の地形をガイディングできるのがアルパインガイドとなります。
もちろんロープ、ハーネス、クランポン(アイゼン)、アックス(ピッケル)等のクライミングギアを用いての登攀、登山です。

特にアイスクライミングの場合、カナディアンロッキーは聖地として知られており、我々ヤムナスカの拠点があるBow Valleyは、とにかくアプローチがとても便利!駐車場に車を停めてたった10分、15分のアプローチで壁に取り付きできるような場所がゴロゴロしており、正にアイスクライマー天国と言っても過言ではないでしょう。

そして、谷は日本人で唯一カナダでこのような地形の山を案内できるガイドとなったのです。

カナディアンロッキーのアルパインエリア(高山帯)はどこへ行っても絶景ですが、何と言っても写真の様にエクストリームな地形が多くなります。そのため安全確保は最大のポイント。従って、ガイド自身体力があることはもちろんですが、安全を確保するための技術と知識も日ごろから磨いておく必要があり、並みの努力でできることではありません。

しかし、山のピークに達したとき、目標のルートを完登したときの達成感は何事にも変え難く、そんな感動をゲストにも味わってもらいたい。そんな気持があるからこそ、試験を積み重ねるモチベーションになるのではないでしょうか。

さあ、それではここからはアルパインガイドになるまでの道のりが如何に険しいのかをご説明します。
下の図をご覧ください。

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ACMG(カナダ山岳ガイド協会)ではこの項目の一つ一つがコース(Training は試験ではないが履修必須)となっていて、一番下までたどり着くとマウンテンガイド(国際山岳ガイド)です!(私はこの表を見ただけで気が遠くなったりますがw)

アルパインガイドになる為には、
・ガイドトレーニング・ロック
・アプレンティス・ロックガイド
・ガイドトレーニング・アルパイン
・アプレンティス・アルパインガイド
・アルパインガイド
と6つものコースを受ける必要があるのです。さらにこの表には記載されていませんが、雪崩大国であるカナダではアルパインガイドになる為にCAA(Canadian Avalanche Association)の
アバランチ・オペレーションズ・レベル 1
という試験にパスする必要があります。あとはもちろんすべてのACMGガイドに求められる
・Advanced Wilderness First Aid(上級野外救命士)※3年に1度の更新あり
こちらも必須です。

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ちなみに谷はこのほかに
・アプレンティス・スキーガイド
アバランチ・オペレーションズ・レベル 2
も取得しており、マウンテンガイドまであと一つとしています。

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ハフナー・キャニオン クートニー国立公園 ブリティッシュコロンビア州
(クライマー:谷)

それでは谷がここまでカナダで取得した資格を順を追って振り返ってみましょう!

さあ、行きましょう!
クライミーング!

2013年春 アドバンスド・ウィルダネス・ファーストエイド・レスポンダー 取得!(私も取っていますが実はこれがかなり大変!?)
2013年夏 ACMG アシスタント・ハイキングガイド Get !
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ほほーう

2014年冬 CAA アバランチ・オペレーションズ・レベル 1 パス!
2014年夏 ACMG アプレンティス・ロックガイド しゃー!!

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ガンバー!!

2015年夏 ACMG アプレンティス・アルパインガイド YES!!
2017年冬 CAA アバランチ・オペレーションズ・レベル 2 うぉりゃー!!

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テイク!!ちょっと一休み
くらいむおーん!!
2018年春 ACMG アプレンティス・スキーガイド HEE HAW!!
2018年秋 ACMG アルパインガイド オーサム!グッジョブ!タク!

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ヒャッホーイ!!

ハァハァハァ・・・何と、1年に1つ以上試験を受けていますね・・・。
ちなみにアプレンティス・ロック、アルパイン、スキーはGuide Training も取る必要がある為、アプレンティスのカテゴリはコースとしては2つ分となるわけです。

これは本当に一年中トレーニングから、プライベートから山に入っていないとできないことです。また、当たり前ですが書類等の手続きからコース中の座学まですべて英語なので、外国人の僕らにとってもこれらのストレスは計り知れません。本当に常に山のことが頭の片隅にないとできないことなのです。さらに谷は非常に計画的に先のことを見据えて、一つずつステップアップしていると言えるでしょう。

そして、それぞれの試験受講前には書類審査から始まり、主に山行履歴を提出する必要があります。場合によってはこれで試験を受けることすらできないということもあり得ます。

冒頭でも述べましたが私はアシスタント・ハイキングガイドの試験は谷と同じ2013年の春に受講しています。ここから谷はマウンテンガイドへの道を歩み始め毎年試験を受けることになるのですが、しかし5年でここまで行くとは・・・。

私が2012年にセメスター(ヤムナスカ登山学校)を受講した時にインストラクターのマウンテンガイドが言っていました。
「カナダでマウンテンガイドになるには最低でも10年はかかる。」
さらにその為には膨大な経験を積む必要があり、「それまでは人生のほとんどを山に捧げることになる」と言っていたのが印象的でした。それ程に厳しい道なのです。

ちなみに私はハイキングガイドを取得してから、ロックやアルパインの道には進まずにハイキングガイドとして経験を積む道を選びました。ガイディングするフィールドは異なりますが、多くの人々にカナダの山を知ってほしいという気持ちは、ハイキングストリームへ進んだヤムナスカのガイドも同じものを持っているのです。また、ガイディングとは別のアプローチ方法で、カナダの山を紹介するチャンスがあることは恵まれたことであると言えます。

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ロープワークは訓練の賜物、形で覚えるのではなく何故こうなるのかを考えることが重要。

夏のシーズン前に行われるガイドが全員揃ってのヤムナスカのスタッフトレーニングでは、毎年異なる山へ入り実際のハイキングを想定し、各ガイドがそれぞれルートプランを持って参加します。そこではオフトレイル(トレイルが付いていないルート)や初見で入る場所も多い為、現場で状況判断することも多くなります。もちろん現場でそのような判断をすることが出来るのが、ACMGハイキングガイドで我々の得意分野でもあるのですが、谷のようなあらゆる地形やハザード(危険になりうる状況)を知っているガイドからの意見は、実に理にかなっており非常に参考になります。

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スタッフトレーニングにて残雪期の雪崩のリスクについて解説
Tryst Lake カナナスキス アルバータ州

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スタッフトレーニングにてハイキングのガイドラインについてディスカッション
Door Jam Mtn. カナナスキス アルバータ州


さて、アルパインガイドへの道のり、そしてその技術は具体的にここではすべて語ることは出来ないのですが、険しく難しいものだと言うことが分かったでしょうか。しかしこの記事で私が伝えたいことは、そんなことではないのです。もちろん彼のここまでの取り組みは桁外れな努力が必要でそれ自体が凄いのですが、彼の本当の凄みとは「山が好き」という当たり前で、半端じゃなく真っ直ぐな気持ちなのではないかと思うのです。

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カナディアンロッキーのアイスクライミングはワールドクラス


2015年4月に谷とヤムナスカガイドの山田がカナディアンロッキーの名峰 Mt. ChephrenのWild thingというルートに第12登※(日本人初登)し戻ってきて、私が「いやぁ凄いね。尊敬するよ!」と谷に声を掛けるとこんな返事が帰ってきました。

谷「まぁ、結局遊びだからねw」

私は驚いたのと同時に、その言葉でハッとし、
「遊びがここまで本気で、、、というかそれこそがガイドが持つべき精神なのでは」と思いました。

本気で遊び、そこで得た感動を少しでも多くの人に伝えたい。
そんな風に思うのは普段意識しないが、もしかすると山でガイドする以上当たり前なのかもしれない。

それから私はそのとき感じたモノを今でも大切にし、今はあのとき谷がそう言った気持ちが分かる様な気がします。

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もちろん我々他のヤムナスカガイドも全員「山が好き」で山で感動し、その感動を伝えられる事を感謝し幸せに感じます。
谷がこのカナディアンロッキーで躍動する姿を見ていると、そこが彼の本当の強みで我々も本来持っているものなんだと気付かされます。

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ボウバレーの日本人クライマー達


今日も谷はどこかで壁に取り付いている事でしょう。どんな絶景を見ていて、何を感じているんでしょうか。
きっと「こんな景色をもっと沢山の人に見せたい!」と思っているに違いないでしょう!

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谷がアルパインガイドとなったことは、今まで想像もできなかった山の世界がより身近になったと言って間違いありません。
言葉の壁が無いことで、より安心して日本の皆さんにカナディアンロッキーが世界に誇る山域である事を、その感動をお伝えできる様になります。
それこそが谷がアルパインガイドをパスした価値であることは間違いありません。

さて、カナダでのアルパインガイドへの道のりが厳しいものだということが、記事を書いてる私も改めて実感しました。大切なのはしっかりとした計画性と入念な準備(トレーニング)そして、純粋な山に対する情熱ではないでしょうか。しかし、厳しい道だからこそお客様に安全を提供出来ることに繋がることと、何より手つかずのカナダのアルパインエリアをガイドできること自体が本当に価値あることです。是非、そんな熱い気持ちを持った方は参考にしてみてください!

そして、日本からのピークハンターの方々。現在ヤムナスカの登頂系ツアーはまだまだ始まったばかりですが、私たちがカナダの山で得た感動を沢山の人々に感じて頂く、登頂ツアー造成により力を注いで行きたいと思います!どうぞご期待ください!


ヤムナスカ・ガイド堀口 慎太郎 (ほりぐち しんたろう)
ガイドプロフィールはこちらから。









by ymtours | 2018-11-03 01:20 | 「マウンテンガイド」への道 | Comments(0)

水野 達也(ミズノタツヤ)/ ガイド紹介 2018

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オーストラリア 世界遺産のブルーマウンテン

初めまして。今年からヤムナスカマウンテンツアーズでガイドとして働くことになりました 水野 達也 (ミズノタツヤ)です。

群馬県前橋市に生まれ、窓を開ければ上毛三山(赤城、榛名、妙義山)が見え、山は私にとって身近な存在でした。

父が山好きで、3歳のころには、山へ連れていかれ、赤城、榛名、尾瀬・至仏山、谷川岳、四阿山等、群馬の山を小学生の内に県内の山は登りつくしたほど、登山に明け暮れていました。


中学生までは、頂上まで登ることが目的でしたが、価値観を大きく変えた出来事がありました。それは、父と黒斑山へ行った際、浅間山を眺めていると、辺り一面、キラキラと光を帯びた、ダイアモンドダストが舞っているのを目にしました。その時のことは今でも忘れられないくらい感動した出来事でした。今まで湧いてこなかった感情が生まれ、山や自然に対する考えが変わった瞬間でした。

それ以降は、ピークハント以外の楽しみを見つけ、さらに山登りが好きになりました。
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百名山の四阿山 山頂(群馬県)
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北横岳 山頂
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奥穂高岳山頂+紅葉の涸沢

とにかく学生時代は体を動かすことが好きで、小学生の時に野球、中高はバレーボール部、大学では自転車競技部に入り、青春時代を過ごしてきました。
大学時代は、自転車と向き合い、年1回行われる大学選手権インカレにも出場し、仲間と最高の思い出を作ることができました。

海外への憧れは、大学生の時から抱き始ました。
私にとって大きな挑戦を大学生活の締めくくりにと思い、英語もまともに話せない状態でしたが、1か月間のアメリカバックパッカー一人旅を決行しました。
そこで出会った様々な国の仲間はとても経験豊富な人が多く、世界を旅する人、旅ブロガー、ミュージシャンなどがいました。
日本では出会うことがなかった人種の人と出会ったことで、日本では知りえないようなことを見たり、聞いたりすることが出来ました。

そして、アメリカの国立公園はスケールが違いました。
ヨセミテ国立公園、グランドキャニオン国立公園へいったのですが、日本では絶対に見ることが出来ない規模の景色、独自の歴史、文化があり、自然が改めて2000年以上の長い年月をかけて出来た形なんだと当時はとても驚きました。
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グランドキャニオン国立公園(アメリカ)

大学卒業後は、都内にある食品の商社へ就職し、5年間営業マンとして、働いていました。特に加工品(イタリア食品、フルーツ・野菜缶詰)などを販売し、毎日外回りの日々でした。

4年目の半ばで、このまま一生を終えることは自分の人生にとって、良い選択なのか自問自答する日々が続き、興味のあった世界へ出て、もっと見聞を広め、やりたい仕事を見つけようという決断をしました。

そこで選択したのは、オーストラリアへワーキングホリデー制度を利用し、海外で働くことでした。そこで、農場の仕事や、現地の水産会社で働き、約2年間海外生活をし、気づいたことは、自然が好きということでした。
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オーストラリア Palm beach 州立公園
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インドネシア バリ島のバタール山 山頂

人生の中で欠かすことのできないものになり、この興味、好奇心をそのまま仕事にできないかと思い、「ガイド」という仕事が選択肢に出てきました。

そして、本題のカナダに来た理由ですが、知り合いが送ってくれた1枚の写真がきっかけでした。
カナディアンロッキー特有の切り立った岩山とエメラルドグリーンのこの世のものとは思えないほど、鮮やかな湖が写った写真でした。
たかが、写真でしたが、完全に一目ぼれでした。


こんな綺麗な景色が身近にあったらどれだけ幸せだろうかと思い立ち、すぐにガイド募集していないか検索したところ、ご縁があって、当社のホームぺージへとたどり着き、現在に至ります。

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カナダ Ya Ha Tinda (ヤハティンダ) Albata Canada

カナディアンロッキーの景色は、多くの人を感動させる魅力がたくさんあります。私もその一人です。
そういった感動を皆さんとシェアし、一生の思い出を作っていけるよう、楽しくガイディングしていきたいと思っております。

ぜひ、カナディアンロッキーへ!
そして、私、水野を宜しくお願い致します。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

ヤムナスカガイド
水野 達也

by ymtours | 2018-06-26 03:00 | お知らせ | Comments(0)

マウンテン・センスの向上

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Ya Ha Tinda(ヤーハーティンダ)
ストーニー族の言葉で、’Littel prairie in the mountains'、「山にある小さな草原」。その名のとおり、カナディアンロッキーの東の端に位置するYa Ha Tindaには、その名前とは裏腹に、広大な草原地帯と低山帯が石灰岩の山々に囲まれている、非常に得意な地形を持つエリアが、手付かずのまま残っています。ここへ、ガイド仲間の植木 、新人の水野と私ヒロの3人で、シーズン前のトレーニングを兼ねて、道なき道(オフトレイル)を縦走して来ました。
全くといっていいほど人の気配を感じること無く、野性味のあふれたこのエリアには、グリズリーベアーが9頭、狼、クーガー、ビックホーンシープ、ムースやエルクなど多くの野生動物が生息する、まさにワイルドな場所です。

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今回は2泊3日で、目的はロッキーならではの美しい尾根歩きを楽しみ、ワイルドキャンプの利点と、注意点、またマウンテン・センスを磨く為に、ほぼオフトレイルで目的地を定め、ナビゲーションスキルや、コンパスワーク、ルートファインディングなどのブラッシュアップ、つまりヤムナスカ・ハイキングガイドとして基礎的要素を再確認することに重点を置きました。
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キャンモアから車で約3時間、途中から未舗装道路を進みます。

Ya Ha Tinda Ranch、ここ実はParks Canadaに所有され、運営されています。ここはカナダで唯一、連邦政府によって管理される労働馬の飼育、育成の放牧場となります。
カナダ西部の国立公園で活躍する馬達はここで冬を越え、夏になるとそれぞれの現場に出向き、国立公園の安全管理に務めています。そこが今回の縦走のスタート地点。
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ここを管理しているRickさんとJeanさんの好意で、彼らの駐車場に特別に駐車させてもらいました。「ヤムナスカのガイドトレーニングとして来たのですが、、」と事情を説明すると、「是非ともここに駐車してくれ」と快くゲートを開けてくれました、、。温かい人情に感謝です。2泊3日の荷物を背負い、いざ出発!

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出発してすぐに、2、3日前のものと思われる、グリズリーベアーの足跡を発見。
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オフトレイル・ハイキングスタイルで進みますので、道は'Game trail'、つまり獣道を巧く利用することにより、道無き道でもいかに快適に、効率的に目的地に着くかを試します。何気なく歩いているかと思われますが、実は良く見ると、獣道が無数にあります。ガイドとして、これを巧く利用できるようにならなければなりません。
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森林限界を越え始めます。視界が開け、自分の位置を明確に判断できる材料が多く見えてきました。さて、今、どこにいますか?
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これまでの歩行速度、高度計、地形、視界に広がる山やピーク、川や支流などを頼りに、現在地を判断していきます。そして、それが正しいのか、コンパスを利用し、更に確率を高めます。最終的には持参したGPSでその判断を精査していきます。これはもう反復作業しかないですね。なんども繰り返し行うことで、精度を上げていくしかありません。実際、このような晴天時はヒントが多すぎて(笑)いいのですが、悪天候の時にはどうするのかというシミュレーションも行いました。

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勿論、楽しむことも絶対に忘れてはいけません。ここの尾根歩き、世界でもトップクラスの美しさを楽しめます!
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ヤムナスカでは世界で一番美しい尾根歩き「エスプラナーデ」をご紹介させていただいております。ここにも負けるとも劣らない世界がありました!

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いいですね。
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一日目のキャンプ目的地に無事に到着。水場を確保し、テント設営。
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キッチン、トイレ、それぞれを皆で確認し、熊対策は万全に行います。本日はキャンプファイヤーに適した場所ではありませんでしたので、翌日へ持ち越し。

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翌朝も快晴、、、。最高ですね。
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誰もいない尾根を歩き、今日のキャンプ地へ向かっていきます。
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プレーリークロッカスが満開を迎えていました。町よりは遅い春を迎えていました。
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落石の危険性のあるガレ場での歩行、注意喚起、そしてハザード(危険要因・原因)の認識と回避方法とプランニング。常にお客様を案内していることを前提に、シミュレーションしていきます。
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景色が素晴らしく、周囲の景色にに気を取られてしまいますが、足元にも野生動物の活動が記録されています。
これは'Pika'ナキウサギの仕業で、お花を日干しし、巣へ持ち帰る作業の途中経過ですね。
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吸い込まれそうな青い空にため息が出ます。
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広い尾根を進んでいきます。
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こんなに視界が広いときでも、常に自分の位置を意識しながら進みます。ガイドとしては身に染込んだスキルとして必要です。
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本日のキャンプ地に到着。水場がすぐ隣、、、。
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もちろん管理されたキャンプ場ではありませんので、熊用のロッカーなどありません。この場合、ベアーハンガーを作成します。夜寝る際には、食料、食器、歯磨き粉など匂いの出ると思われるものは全てここに吊るし、熊対策を万全とします。
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枯木を集め、小河の真横でキャンプファイヤーを始めます。ワイルドキャンプの醍醐味ですね。しかし、火の扱いには十分な注意が必要です。また、事後のことを考慮した場所を設定する必要があります。ここは雪解けが激しいと思われる4月末、または大雨が降った際に増水し、水路となると判断できた為、自然に与えるインパクトを最小限に抑えるには最適とみなしました。星空を眺め、ただただ火の暖かさに感謝しながら、それぞれ寝袋に入ります。キャンプファイヤーの匂いのついた衣服と寝袋に入るときのなんともいえない優越感といったらたまりませんね。

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翌日もオフトレイルで駐車場を目指します。
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山火事で焼けた森は視界がとてもいいですが、倒木を巧く回避しながら、出来る限り蛇行を減らしていく能力も必要です。お客様には「歩きやすい」と思ってもらえるように、ガイドの頭の中は常に「プランニング」で溢れていなくていけないですね。お客様には気付かれないように、それでいて美しいラインを描けるように、日々訓練ですね。
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あえて視界の悪い森林の中に目的地を定め、ルートファインディング、ナビゲーションの技術の確認と向上を図ります。本当に、ここが目的地ですか?
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春先の雪解けの時期にしか出来ない水溜りもあります。地図には載っていないのに「あれ?これだっけ?」と自問自答。とても良い勉強になりました。
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最後のホーストレイルを発見し、そのまま駐車場へ向かいます。
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最後は馬が私達を迎えてくれました。

素晴らしい山行となりました。シーズン前にガイド仲間とこのような機会でガイド技術の向上と、それぞれの意思確認ができるのは本当に素晴らしいことだと思います。また是非とも訪れたいYa Ha Tinda、まだまだ可能性を秘めていました。

このような雄大な景色と、尾根歩きを山小屋縦走という形で楽しめるのがエスプラナーデ山小屋縦走の旅だと思います。世界でもトップクラスのこの尾根歩きは、東にロッキー山脈、西にはコロンビア山脈と、その視界をさいぎるものが無い為、絶えず絶景を楽しめます。ほとんど人の入ることの無い大自然、手付かずの野性味あふれるエスプラナーデ縦走は絶対にお勧めです。

ご覧いただきありがとうございました!来月からシーズン突入ですが、安全を第一に皆様をご案内させていただきます。今シーズンもロッキーでお会いしましょう!

ガイド・篠崎洋昭

by ymtours | 2018-05-24 00:15 | 山旅の豆知識や魅力 | Comments(0)

2018年。ヤムナスカ恒例のスキルアップ・イベント。マウンテンバイク in KELOWNA

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 皆さん元気ですか! ヤムナスカガイドの石塚です。今年も毎年の恒例行事である「スキルアップ・イベント」を思いっきり楽しんできました。今回の舞台はブリティッシュ・コロンビア州のケロウナ。Bear Creek Campgroundにベースキャンプを作り、周辺エリアでマウンテンバイクのシングルトラックを4泊5日にわたり満喫します。

 2012年から始まったこの企画「スキルアップ・イベント」も、今年で7回目を迎えました。イベントのコンセプトは、「Fun、楽しむ」を重視しながらも、皆で様々なアクティビティーに挑戦するなかで、より強固なチームワーク作りを目指すものです。今年はマウンテンバイクという怪我のリスクの高いスポーツを通し、いかに怪我のリスクを下げることができるか? メンタル面や技術面、体力面、装備面など様々なファクターを確認しあうことが中心となりました。

 ケロウナを含むオカナガン・バレーは、今や世界的にも有名なワインの産地となりましたが、マウンテンバイクでも有名なのをご存知ですか? 温暖な気候のためシーズンが長く、バリエーション豊かなバイクライドが楽しめるため、カナダ人のMTBバイカーにとっては大人気のエリアなのです。

 2014年のスキルアップ・イベントでは、ケロウナから1時間ほど南のペンティクトンという町を拠点に、鉄道の廃線後に作られたバイクトレイルの旅を行いました。その時の記事はこちらになります。(14-スキルアップコース KVRバイクトリップ

 今回の参加メンバーは難波、岩田、本山、篠崎、川嶋、堀口、わたくし石塚に加え、ケロウナ在住のヤムナスカ・レジェンドガイドで、今や地元で大人気の気合い指圧師、落合圭太もスポットで参加しました!

 それでは、写真とともにイベントの様子をご覧ください!
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 BC州のケロウナは、私たちの拠点があるキャンモアから西へ500kmほどに位置しています。カナダの中でも非常に温暖な気候もあり、標高も低いためロッキーよりも早く初夏が訪れます。

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 初日は全員でバイクのメンテナンスと最終調整を行います。アウトドアスポーツは使用する道具の整備がとても大切ですが、時にハイスピードで山道を下り降りるMTBでは、最も大切なことの一つです。
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最終装備を確認したらいよいよ出発です!

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 DAY2 - Hillbilly Classic Loop / 13.1km 累計高度+551m -555m

 MTB初日となるこの日は曇り空でしたが、このコースは出発からすぐに上りが始まり、一気に最高地点まで上りきる必要があるため、涼しい気候にはとても助けられました。雪解けにより随所で川が増水し、マディーな場所もいくつかありましたが、山火事の跡地を抜ける爽快なルートでしたよ。皆がほぼシーズン一発目のMTBということもあり、まだまだ体ができあがっていなかったので、初めは少し苦労しましたね... 下りのブラックダイモンド(上級)コースはなかなかスリリングでした(笑  ちなみに一番上の集合写真もこのコースでのものです。
 
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 DAY3 - Mckinley Loop / 13.5km 累計高度+510m -510m
 バイク二日目は、ケロウナの北西に位置する日当たりの良い丘を抜けるコース。中日ということで難易度は易しめのコースにしましたが、この日から天気が回復したこともあり、本当に清々しいバイクライドになりました。

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 トレイルには初夏の花が咲き始め、中でも黄色のキク科の花の群生が印象的でした。ウォータートンエリアに咲く『Balsamroot』と同じ種類かもしれません。
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 今回のイベント進行役を務めた堀口。昨年に購入した新しいMTBは非常に気に入っているようで、いつもニヤニヤしながら乗っています。(笑
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 湖を見下ろすファイヤールックアウトの展望地がこの日のクライマックス。ハードな急坂を上りきった後ということもあり、清々しいランチタイムとなりました。残すは下りのみ!
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 もちろんキャンプの楽しみの一つはこれ! 皆で酒を酌み交わし、熱く語り合うことで、チームの結束力は高まっていきます。

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 キャンプの食事は全員で担当を割り振りながら、交代で担当します。この日の朝食は難波考案によるプロテイン重視オリジナルパンケーキ!! ゴートチーズとリンゴがミックスされたパンケーキは腹持ちがよく、ハードなバイキングに抜群の相性でしたよ。
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 バイクの後はケロウナで大人気の気合い指圧師、落合圭太からマッサージのスペシャルプレゼント。バイクトリップの疲れも一気に回復する技はさすがです。これは効きますよ!!

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 オカナガンバレーはカナダを代表するワインの産地。2018年現在は182のワイナリーが登記されています。ケロウナはオカナガンの北限に位置しており、火山性の沖積土壌に適した白ワイン(シャルドネ、ピノグリなど)とピノ・ノワールが有名です。せっかくここまで来たのですから、ワイナリー巡りも楽しまないと勿体ないですよ! 
 
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 DAY4 - Rose Valley Loop / 13.6km 累計高度+571m -577m

 いよいよバイク最終日。本当はSmith Creekという人気のトレイルに行く予定でしたが、まだ少し残雪があるとのことで、前日に地元のバイカーに聞いたもう一つの人気トレイルである『Rose Vally』に変更しました。このコースはこれぞケロウナ!というほど素晴らしい展望の連続で、爽快なライドを楽しむ最高の1日となりました!

 
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 大きな水溜りができている場所では、一人が実験台となり先頭を切って試し乗りをします(笑 
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 マウンテンバイクにパンクは付きもの。ガスタンクタイプの新しい空気入れを試しましたが、これはいいですね。パンプ式よりも圧倒的に早く修理を終えることができました。
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ロストレイクを見下ろす高台に到着。
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 ここはケロウナ全域が見渡せるほどの展望地で、遠くに広がるワイナリー畑の美しさは忘れられません。最高の旅のクライマックスとなりました!

 いつもスキルアップ・イベントはそうですが、本当によく遊び、よく笑い、食べ、飲んだ5日間でした。手前味噌ですが、改めてヤムナスカガイドには良いスタッフが集まっているなと実感したものです。

 今から来年のイベントが楽しみですよ!
 
 石塚



by ymtours | 2018-05-05 03:24 | ガイドの素顔 | Comments(0)

一年に一度の必須イベント。ヤムナスカガイドが集結するスキルアップイベントを紹介。

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こんにちは。最近、ブロガーばりに記事を更新している植木です!!

今回は、私たちヤムナスカガイドがシーズン前に必ず行う”一大イベント”について紹介しちゃいましょう。

現在、ヤムナスカガイドは総勢13名います。
それぞれ個性的な人間の集まりですが、皆が豊富な山の経験とガイド経験があり、いわば「ザ・山屋!」の集団です。そんな私たちですが、実はシーズン中は一緒に過ごすことはおろか、一緒に山に行くことも滅多にありません。

だって夏は仕事中心ですから(笑

しかし、時には皆で団結してアクティビティーを楽しむことも大切です。そこで、毎年のシーズンに突入する前に、ガイド技術の向上とチームワークの再確認、そして、新しい事への飽くなき探求心を鍛えるため、山岳ガイド業とは縁のない新しい分野への挑戦を試みるイベントを行なっています。そう、私たちはこのイベントをこう呼んでいます。

「スキルアップイベント」!!

な~んてかっこいいことを言ってますが、まあみんなで一年に一回どんちゃん騒ぎしようじゃないか!! みたいなお祭りをやっています。そんなイベントをぜひ皆さんにもお知らせしたく、今回はこの記事を書くことにしました。このスキルアップイベントのコンセプトは、まず第一に楽しむこと、そして新しい世界を経験することです。

お祭りといっても、このスキルアップイベントは日本でいう「社員旅行」とは違います。自分たちの団結を高めるため、もちろん先輩後輩関係なし、全員が未知の世界を一緒に経験することにより、それぞれの知恵と工夫と技術を共有しあう大切なイベントなのです。イベントの醍醐味は、誰も知らない分野を全員で楽しむことにあります。



例えば、マウンテンバイクでオカナガンバレーを駆け巡ったり↓
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時にはキャンプをしながらカヌーで川を下り↓


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最近はとうとう山から完全に離れて、はるばる海に出てシーカヤックトリップを体験しました。↓

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しかし、ただ遊ぶだけじゃ「スキルアップ(技術向上)」にはなりませんね。時には地図を広げ行先を調べ距離を計算し、目的地を探したり、海の生物について資料を持ち合い、食料となるものを調べて全員と情報を共有しあうことが必要です。

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自分たちのそれぞれの知識と課題を教え合いながら、さらに強いチームとして成長するのです。

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このイベントの約束は、「食料は現地調達」。持っていったのは米と調味料のみでした。もちろん「寝るのは自然の中で」というコンセプトも重要なポイントです。

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私達の過去を語れば、多かれ少なかれ、全員「アウトドアマン」です。
自分たちの食料、寝床の確保はお手の物、だから結果はいつもこうなります。

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夜の必須イベントは、なんといっても焚き火!

夜には宴が始まり、語り合う時間が全員の気持ちを一つにする大切なひと時になります。   

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いつも最高の仲間がいる場所、それがヤムナスカの「ガイド集団」と感じるひと時を共有している気がします。 

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こんな私たちと素敵なカナダの大自然を体験しませんか!!

いつでも待っています。


全員のプロフィールをちょっとでも見てみたい方は、このリンクへどうぞ。

http://ymtours.com/guides/index.html


それでは、SeeYou Soon!!


by ymtours | 2018-04-06 01:49 | ガイドの素顔 | Comments(0)

カナディアンロッキーでトレイルランニング with GoPro

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こんにちは、ヤムナスカガイドの永谷です。

ツアー中にお客様から「休日は何をしているんですか?」とご質問をいただくことがあります。
私の場合は、「山を登っているか走っているかのどちらか」と答えます。
学生時代、陸上部に所属しており、毎日のように走っていたことから、走ることは私のライフスタイルの一つです。
特に舗装路以外の山野を走るトレイルランニング(以後、トレイルラン)が好きです。
走っている時の景色が流れていく感覚や複雑で変化に富む動きが求められた時の脳がフル稼働している感覚は堪らなく好きですね。

前置きはこれくらいにして、本題。今回は私が住んでいるキャンモアで人気のトレイル「Highline trail」でトレイルランに行ってきました。
キャンモアの中心部から車で5分ちょっとで行ける場所なので、アクセス抜群です。
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コースは上の写真の赤線部分。ループしていて、スタートとゴールが同じ地点です。
全長は約8kmで、お手軽トレランが楽しめます。
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トレイルランに行く時の私の装備を紹介いたします。
①ウインドブレーカー
②地図
③ヘッドライト
トレランザック 
  7リットルのものを利用してます。
ファーストエイド
  ファーストエイドは一つにまとめています。
  中身は、テーピングテープ、三角巾、包帯、絆創膏、消毒液、エマージェンシーシート、非常食などが入っています。
飲み物
  距離に応じて、量は変わりますが、基本的には2リットル。
  今回は距離が短いので、1リットルとしました。
ベアスプレー
  これはトレイルランに限らず、山の中に入るなら必携品ですね。
着替え

写真には載っていませんが、この他に携帯電話や財布などの貴重品も携行しています。
2時間以上のトレランだと、シリアルバーやエネルギー系ゼリーなど行動食も持っていきます。
基本的に持ち物は必要最低限のモノのみ持っていくようにしています。

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コース紹介です。
気持ちの良い広場からスタートします。
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走り始めから坂道が続きます。
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急登を抜けると、キャンモアの町並みを見下ろせる場所に出ます。

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ここから下りになります。足の置き場に注意しながら、いくらか速すぎるくらいの軽快なペースで下っていきます。
個人的にトレイルランはこの下りが一番楽しいですね。
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ゴールはクオリーレイクという小さな湖です。
スタート地点はここからすぐそこです。
ここからの眺めは良く、ベンチなどもありキャンモア住まいの人の憩いの場所です。
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ランニングの疲れを癒すために山を眺めながらのひなたぼっこ。最高です!

GoProでトレイルランの様子を撮ってみました。
もしよろしければご覧ください。


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如何だったでしょうか?
トレイルランニング発祥の地でもあるここ欧米では、トレイルランニングコースが豊富で、環境も整っており、まさにランナーにとっては天国のような場所です。海外でトレイルランをやってみたい方、カナディアンロッキーにはいいトレイルがたくさんあるので、ご興味のある方はぜひお越しください!
これからも面白いコースなどあれば随時ご紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします!


ヤムナスカ・ガイド永谷 有基(ながや ゆうき)
ガイドプロフィールはこちらから


by ymtours | 2017-08-16 23:25 | ガイドの素顔 | Comments(0)

カナダ人の心の歌 ≪ ジョニ ミッチェル Joni Mitchell ≫

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ヤムナスカ ガイド 本山 です。
まず、初めに今日は、相当マニアックな話題です。

私は自称無類の北米音楽好きで、特にルーツな音楽は大好物でして、その中でも60年代、70年代のシンガーソングライターは特に好きで、自分が世界の他の自然があるエリアを選ばず北米に移住した理由の一つと言ってもまったく大げさではないくらいのものなのです!

かつて日本に住んでいた時、数々の行ったこともない北米の大自然の風景が音楽とマッチングしましたし、実際、今、北米に住んでいてもそうなんです。ドライブなどしていて、この高速ではこのアルバムだよなぁー、とか、冷え込んだ冬の日はこれだよなぁー、とかあるんですね。

実際に北米の音楽は、マウンテン・カルチャーや、60年代のヒッピー文化に代表されるように『自然に帰ろう』というカルチャーを反映していて密接な関係があると私は住んでいても感じます。
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今日は、その中でも、
●カナダ人だねぇーこの人、カナダ人しかこの詩は書けない!
●カナダの自然の風景が浮かんでくる
●そうそう!実際そうだんだよねぇー
という、カナダ人の心を捕え、反映した曲をご紹介、というか私の勝手なウンチクを披露させていただこうと思いました。
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ジョニ・ミッチェル
どのくらい有名かというと
・カナダでは切手になっているくらいです。
リンクで確認できる切手に日本でも中高年世代に有名なポール・アンカも切手になっていますが、カナダではジョニ ミッチェルの方が有名かと私は思います。
・日本の女性シンガーソングライターで有名レベルを例えて言うなら 中島 みゆき クラスでしょう!カナダの中島 みゆき!と私は勝手に言っています。

どんな人かというと、非常に手短にまとめますと
・気難しそうな 芸術家肌 相当気も強そう
という感じでしょうか?
しかし実際その実力とセンスは、卓越したクリエイティビティが今でも高く評価されている人ですし、ギターのチューニング方法や、使用コードと取ってもなかなかおしゃれです、そしてなんと言っても声が特に若い頃は素晴らしい!今回、紹介しているこのアルバムも1971年ですが、まったく古さを感じさせません。おっとっと、この辺も語り出すと、止まらなくなってしまいますので、この辺で、、、、ちなみに2017年8月現在生きていらっしゃります。先日手術したこともカナダではニュースになっていました。

それでは長い前置きになりましたが、本題に!

今回ご紹介する曲は共にこのアルバムに入っています。是非 お勧めですよ!ぜひアルバムでご購入ください。
アーティスト名:ジョニ ミッチェル ≪Joni Mitchell≫
アルバム名:Blue
リリース年:1971年
レコード会社:リプリーズ
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まずは、『Little Green』という曲の2か所
この歌の背景 Little Green はジョニ ミッチェルには若い頃に離婚した旦那さん(ミッチェルは旦那さんの苗字)との間に女の子がいるのですが、その子を手放してしまうのですね、まだ若かったのでしょう。(30年ぶりに再会しています)ジョニ ミッチェルは60年代後半にLAに移り住み、ミュージシャンとして素晴らしい成功を収めていきます。ちょうどこのアルバムがリリースされた1971年は乗りに乗っていた時期。子供を思う気持ちが、あまりにも環境の違うLAから歌詞にカナダの風景と共に描写されいます。

掘り下げてみましょう。

Just a little green
Like the color when the spring is born
There'll be crocuses to bring to school tomorrow
Just a little green
Like the nights when the Northern lights perform
There'll be icicles and birthday clothes
And sometimes there'll be sorrow

Little Green は手放してしまった子供の仮称でしょう。
オレンジの部分の訳は
彼女はまるで春が訪れ(芽吹き)の色のようで、
そこには翌日学校に持って行ける
クロッカスも咲いてくることでしょう。

まるで
オーロラが夜空に舞うように

クロッカス Crocuse
これは、カナダ人にとって、『これが咲き始めたら春!』というものです。
日本人の桜に近い感覚で、特に冬が長いカナダでは、これを見ると本当にうれしくなります。
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オーロラ Northern Lights
言わずと知れたカナダの冬を代表するもの!
オーロラは私が住むホワイトホースなどの高緯度(北緯60度)エリアではよく見えますが、南の方でも活動が活発だと観ることができるものなのです。
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このように、私達住む者にとって、これだよ!これ!というものを表現しているのが、にくいところですねぇー。
2つとも、私にとってもそれぞれの季節を象徴するものであります。
特に歌詞の流れからも、カナダに置いてきた Little Green ちゃんは、ジョニ ミッチェル母親としての気持ちと望郷がまじりあったものだったのでしょう。
それをこのカナダをよく表す自然のもので表現しているところに、多くの人が共感、感銘するのかなと強く感じます。

まさに、情景が思い浮かべられる歌です。

もう一つの歌を紹介させてください。長くなってすみません。

同じアルバムから
『River』
歌の背景と大まかな歌詞の内容
ジョニ ミッチェルは、純粋なクリエイター、アーティストで、まったく有名になってスターになりたいと思っていなかった人です。実際インタビューでも、アイドルみたいな人はかわいそうにと心の底から思っていたという堅物!そんな彼女もLAに行きどんどん有名になっていきます。そんな中で、やはりカナダへの望郷がものすごくカナダ人らしく歌詞で表現されています。

『River』
It's coming on Christmas                クリスマスになり
They're cutting down trees             木を切って
They're putting up reindeer            トナカイの飾りをツリーに括り付けて
And singing songs of joy and peace        クリスマスの歌を歌っている
Oh I wish I had a river I could skate away on    河があったらスケートで飛んでいけるのに

But it don't snow here               でも、ここでは雪も降らないし
It stays pretty green                風景は冬でも変わらない
I'm going to make a lot of money         私はお金持ちになって
Then I'm going to quit this crazy scene      とっととこんなきちがい染みた環境からおさらばしたいの
Oh I wish I had a river I could skate away on   河があったらスケートで飛んでいけるのに

I wish I had a river so long            河があればと本当に思い
I would teach my feet to fly            自分の足に飛び方を教えて
I wish I had a river I could skate away on     河があったらスケートで飛んでいけるのに

この歌は、かなりカナダ人には響くようで、実際に11月に凍った湖をスケートしたときに歌っている人が見かけたことがあります。
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ホッケーも強いカナダは、スケートはやはり盛んです。
実際に、私もカナダ人に交じって、スケートをしたり、ホッケーをしたりすることが結構あります。

出だしの雪が降らないクリスマス、あまりに音楽ビジネスと欲の交じり合った都会のネガティブな側面に本当に疲れていたようで、その真逆の世界のカナダの田舎への望郷が強く出ている歌で、多くのカナダ人が共感できるものがこの歌にはあるということなのだと思います。
実際に10年以上住んでいる私のユーコンを長く離れるとこのような気持ちになることがあります。

彼女は、2005年に 『Songs of a Prairie Girl』(リンクWiki より) というアルバムを出していまして、そのアルバム ジャケットも彼女がスケートをしている写真です。
もちろんこの『River』もこのアルバムに入っています。
なんだか、勝手にこの曲への思い入れを感じてしまいますね。

河、雪、厳冬、そして広大で静かな自然、カナダらしいイメージと強い望郷がとても素晴らしく表現されている歌で、私もいまでもよく聞く歌です。

特に冬のカナダに訪れる際にはもってこいのアルバムです。

オーロラツアーにご参加の際はこのアルバム持参がお勧めです。



ヤムナスカ・ガイド本山 直人 (もとやま なおと)
ガイドプロフィールはこちらから


by ymtours | 2017-08-10 12:32 | ガイドの素顔 | Comments(0)

永谷 有基(ナガヤ ユウキ)/ガイド紹介 2017

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カナダ カナナスキスカントリーにて

初めまして!ハイキングガイドの永谷 有基(ナガヤ ユウキ)です。
北海道で生まれ、学生時代は陸上競技に明け暮れ、北の大地を走り回って育った生粋の道産子です。
子供の頃から自分が知らない新しいものを見ることや知ることが大好きで、一度熱が入るととことんのめり込むタイプです。
高校時代に情報技術に興味を持ち、独学で国家資格を取ったり、プログラミングで簡単なゲームを自作したり、その流れで大学は情報技術を専攻しました。大学卒業後は上京して、4年間システムエンジニアとして働いていました。

山を始めたのは社会人になってからでした。きっかけは長野県の上高地で初めて目にした雪化粧を纏った穂高連峰でした。その美しさに思わず目を奪われました。
「あの頂上からどんな景色が見えるのだろう?」「あの山の向こうにはどんな景色が広がっているのだろう」
気になり出したらもう止まりません。いつか奥穂高岳の頂上に立って、どのような景色が広がっているのかこの目で見てやろうと決心し、日帰り登山から始めました。そして半年後に奥穂高岳の頂上に立つことができました。快晴の下、頂上から見た絶景は今でも忘れられません。

長野県 奥穂高岳頂上にて

その経験の後は、どんどん山の世界にのめり込んでいきました。テントを担いでの縦走登山、沢登り、冬山登山、バックカントリーなど四季折々の自然を感じながら山の世界を楽しんでいました。
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丹沢で沢登り 暑い日は滝壺ダイブに限ります!

富山県 劔岳頂上にて

山は基本的には一人で登ってました。誰に気を使わず一人静かに自然の中にどっぷり浸かりたいからです。
しかし一人でやるには技術や知識に限界を感じ、個人ガイドが行っているガイド登山ツアーに参加しました。
そのツアーで特に印象に残ったのが、すごく楽しそうにガイディングしているガイドの姿でした。
ツアーに参加したことで、自分の登山の幅がますます広がりました。この経験から自然という広大なフィールドを楽しく、安全にガイディングして顧客の見聞を広げるガイドという仕事に興味を持ちました。

ガイドになるために登山に関するあらゆる基礎技術を学ぶ必要があると考え、それに加え、海外の登山経験をしてみたいという思いから、カナディアンロッキーで本格的な山岳技術を学ぶ事ができるヤムナスカ・マウンテンスキル・セメスターを3ヶ月間受けました。セメスターは想像以上のボリュームで、カナディアンロッキーという雄大なフィールドで山の世界をより深く学ぶことができました。

この経験からカナディアンロッキーの雄大さに魅せられて、「この素晴らしいフィールドでガイディングができたらどんなに最高だろう」と思い、カナディアンロッキーでハイキングガイドとして働くことを決心しました。
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氷河登山 ピークに向けて急斜面を登ります

1日中パソコンとにらめっこしているシステムエンジニアの仕事から1日中野外で活動するガイドの仕事へ転職する、
この選択は今までの人生の中で一番大きな決断でした。決断するまでかなり悩みました。
背中を押してくれたのは亡き祖父が教えてくれた詩の一節でした。

「我がゆく道よ 正しくあれ 石ころゴロゴロたりとも 我がゆく道よ 大きくあれ」

これは草野心平さんの詩の「道」の一節です。
己が生きる道はこういう道でありたいという願いを詩にうたっています。
たとえこの先、多くの困難が待っていたとしても自分が望む道を進むべきだと思い、ガイドとして働くことを選びました。

どんな道が自分の望む道なのか。まだ答えは出ていません。
この言葉を胸に刻んで、カナディアンロッキーという雄大なフィールドを自分の目で見、自分の足で歩き、自分自身の道を切り拓いていきたいです。
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カナディアンロッキー最高峰 Mt.ロブソンの麓にて

私は、ガイディングを通じてカナディアンロッキーの魅力を何倍にも引き上げることがガイドの務めだと考えています。
みなさまの山旅を最高の思い出にするために全力を尽くしますので、どうぞよろしくお願いいたします!

ヤムナスカ・ハイキングガイド 
永谷 有基


by ymtours | 2017-07-21 11:20 | お知らせ | Comments(0)

カナダ山岳協会 ガイド試験9日間 2017/6/17 - 25

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こんにちは、ヤムナスカガイドの植木です。
先日カナダ山岳ガイド協会のガイド試験に挑んできました。
カナダ山岳ガイド協会の試験に臨むためには、事前に十分な登山経験と野外救急法の資格を所持している必要があります。
当社ヤムナスカガイドはいくつかの厳しい資格を所持したものだけが正式にガイドとして所属しています。
そしてこの試験は自分のスキルアップのためにも非常に勉強になった試験でした。

9日間の試験のうち、3日は座学、その他は実際に山に入り実戦形式で試験に臨みます。
それでは、その一部をご紹介します。

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今回試験を行った場所は、カナナスキスカントリーというバンフ国立公園に隣接した州立公園内で行われました。
正直言って、カナディアンロッキーの素晴らしさに改めて気づかされた9日間でした。
バンフ国立公園は超有名でたくさんの方が訪れる有名な場所ですが、その横にある州立公園はほとんど人がいません。
しかし、ここは国立公園には指定されていないものの、負けず劣らず素晴らしい場所です。
上の写真の場所は、Windy Ridgeという場所で、遠くに見える湖がSpray Lakeという大きな湖です。
Canmoreという町から30分くらいしか離れていない場所ですが、軽く3000m弱の標高の山が連なるポイントに来ています。

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ここもCanmoreという町から15分ほど走ったところにある名もなき山からの景色です。
右上一番奥に見えている山が、当社の名前と同じ「Mt. YAMNUSKA」です。
ここも今回の試験会場の一部として使われました。
カナディアンロッキーには、名もなき山は無数にありますが、そのすべてが素晴らしい山でもあります。
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勿忘草(Alpine Forget-Me-Not)

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チョウノスケ草(White Dryad)
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マンテマ(Moss Campion)
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ハゼリソウ科(Silky Scorpionweed)  ※日本に該当種無し

これらの花はカナディアンロッキーの初夏の花として比較的高所に見られる花々です。
特にカナディアンロッキーのマンテマは、高山の厳しい環境下でのみ育つため、写真の大きさに大きさになるまで数十年は要しています。
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試験会場の一部は長~い尾根を縦走する場所もあります。(見えているず~っと先の尾根の先端まで約7㎞歩きます)
ここでの目的は、突然の強い風、切り立った尾根をいかに安全に、快適にお客様を案内できるかを試されます。
また、長い尾根を歩く際に急激な天候の変化を予測し、安全に回避する方法なども学びます。
誰もいない尾根を自分たちだけが歩けること自体、本当に幸せでした。
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試験の大半はオフトレイル(登山道がない場所)で行われます。
山の地形、現在位置、目標ポイント、それらを地図とコンパスと周囲の風景で判断し進む方向を決めます。
山の知識だけではなく、地形を読む力、雲の流れ、太陽の位置、植物の種類から標高と地形を計算し目標ポイントやキャンプ地を的確に早く探していく事がこの試験の大きな目的です。そのうえで安全に楽しくお客様を大自然にお連れする事が我々ガイドの仕事です。

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毎日キャンプは決められたところでするわけではありません。もちろんキャンプ場なんてありません。
安全で適切なポイントを見つけ、テント設営から食事の支度、後片付けなど、自然を壊さずキャンプをすることも試験科目の一つです。
一見楽しそうにしていますが、これは試験最中なんですよ(笑)
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テント場は水場から近く、そして開けたところで万が一増水しても大丈夫なところを探します。

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こうした渡渉(川渡)も試験科目です。
ここをいかに安全に早くお客様を渡らせるか、ガイドの判断力が試されます。


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そして、料理も大切なお客様のおもてなしの一つとして試験科目になっています。
おいしく、簡単に、栄養価の高い食事を早く提供する技術と知識を持つこともガイドとして大切な知識の一つです。
上はお味噌汁にベーコンを焼いたもの、下はパッドタイです。お味噌汁にベーコンとは日本人なら想像しませんが、カナディアンはさすがですね。そしてこれが意外に美味しい!!
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今回のチームメイトです。
みんなすごくひょうきんで楽しく、でもふざけるばかりではなく、全員が非常に志の高いお互いを思いやる素敵なメンバーでした。

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今回の全メンバーとの記念撮影です。
それぞれいろいろな背景があり、経験と知識があり、そのうえで一つの試験に臨むために集まった仲間たちです。
考え方、文化や生まれ育った町も国も違うメンバーが集まり、いろいろな意見を出し合い、お互いを助け合い、団結して臨みました。
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さて、結果は一週間後、合格を祈りつつシーズン突入です!!
自分だけではなく、全員が合格することを願っています。

山のガイドって本当に奥が深い!!そして山の面白さがさらに知ることができました。
これからも技術を磨き、カナディアンロッキーの大自然を安全にご案内させていただきます。
みなさん、カナダでお会いしましょう!!

ヤムナスカ・ガイド植木 正幸 (うえき まさゆき)
ガイドプロフィールはこちらから


by ymtours | 2017-06-27 15:56 | ガイドの素顔 | Comments(0)

【カナダで指圧】ヤムナスカ派 落合流 指圧術を体感しました!

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皆さん、肩こっていませんか? 原因不明の手の痺れに悩んだりしていませんか?

こんにちは、ヤムナスカガイドの石塚です。
実はわたくし、冬の間この手の症状に悩まされていました。

え?『山のガイドのくせに肩こりなんてあるの??(笑 』

そう思いますよね。
私の場合、冬の間はもっぱらオフィスでのデスクワークが中心となるため、
ウェブサイトの締め切り間近にもなると朝から晩まで座りっぱなし....
冬の時期は少なからず身体に問題が生じたりするんですね。

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愛用の iMacはデザインワークに最適で、仕事の環境は良いと思うのですが、
やはり長時間のパソコン作業は身体にダメージを蓄積していくのです。

マウスを使う側の手が痺れたりする「マウス症候群」というのを聞いたことありますか?
パソコンでの仕事で、特に細かくマウスを動かす作業が必要なデザイナーの人には多いそうです。
たぶん私もこの手のものじゃないかなぁ... ぐらに軽く考えていたんですね。

夏は山歩きやMTBでバリバリ身体を動かすため、あまり気にしていなかったのですが、どうにも今年の冬は辛いのです。
やはりオーロラサイトのリニュアール作業が堪えましたね... おかげで山スキーにはほとんど行けなかったし....ブツブツ

症状は特に朝が酷く、肩の張りや痺れが酷いため、鍼治療かカイロプラクティックでも行くべきかと悩んでいたのですが、
そんな中、なんとオフィスに救世主が現れました。


ヤムナスカ、レジェンドガイドの 落合圭太(オチアイケイタ)がやってきたのです!

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彼は知る人ぞ知る プロフェッショナル指圧師
今回は休暇でロッキーに遊びに来ていたのですが、オフィスにも寄ってくれたのでした。

彼のことを知らない方のために簡単に紹介しましょう。
ヤムナスカ登山学校卒業後、ヤムナスカガイドとして働いた彼。私の先輩でもあります。

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指圧修行時代にキャンモアに来た時の貴重なスリーショット(笑

ヤムナスカ退社後はバンクーバーで2年間指圧を学び卒業し、指圧学校の講師の経験を経て独立。
現在はカナダ、BC州のケロウナで指圧診療所を開業しています。

ちなみに趣味の極真空手はかなりのもの。
軽量級で全カナダ春1回優勝など、数々の大会で好成績を残すほどの腕前でして、
グリズリーをも一撃する.........と、噂の癒し系ガイドとして評判でした。
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さて、話を戻しましょう。

オフィスに遊びに来てくれた圭太先生は、まさに私にとっての救世主。
さっそく身体の不調を相談しました。
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私『いやー実は最近、肩の張りや原因不明の手の痺れがあって、けっこう辛いんですよ...』
圭太『あー その手の人は珍しくないよ。どれどれ、ちょっと手を見せてみて。』


圭太『ほほーー やっぱりね.... では、ちょっと背骨もチェックしようか。』


圭太『ははーー。 背骨はそうでもないけど、ちょっと頚椎が左に歪んでいるかな。
どれどれ、診療所から寝台を持ってきているから、ちょっと一発(指圧を)やってみるか。』


私『え! そんな、いいですか!

...

あ、でも休暇中じゃ...

...

あれ? というか、なんで寝台もっているんですか??...』


といった感じで、急遽ヤムナスカオフィスで指圧コースを体験させてもらいました。
なんともありがたいことです。やはり持つべきはプロ指圧師の先輩ですね。

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突然ヤムナスカのガイドルームで始まった指圧。
立ち寄るカナダ人ガイドたちからは『What are you guys doing meeeeen!』みたいな感じで珍しがれます。
ですよねー(笑

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圭太氏”秘伝”の背骨補正術。ちょっとしたコツで背骨のゆがみを正す技で、カナダではまだ誰も知らないテクニックだとか。
これ、かなり気持ち良かったです。

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私の場合、首周り、肩周りに問題を抱えているのですが、そこだけケアしてもダメなんだそうです。
どうやら手首や足首のマッサージが大切だとか。
手首、足首、それぞれ『首』が付くように、みんな繋がっているらしいです。
身体全体の血液の循環が大切なんですね。


圭太『体一ももっと身体をいたわらないと。(いつまでも若くないんだから...)』

私『え、やっぱり、実は俺も最近、このままじゃまずいかなぁって思ってたんですよ....』


ちなみに話は変わりますが、
私、2014年のスキルアップイベントでケロウナに行った時に、彼には一度マッサージしてもらったことがあります。
(2014年スキルアップの記事はこちら
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今から3年前のことですが、この時は今のように酷い肩こりや手の痺れはまったくありませんでした。
しかし、マッサージ後に彼に言われた一言は良く覚えています。


圭太『ちょっとヤバいね。もっと身体はいたわらないと...』


この時から身体は悲鳴をあげていたんでしょうね.... 反省です。

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いやはや。軽く2〜30分と言いながら、50分ぐらいじっくりやってもらっちゃいました。
おかげさまで信じられないほど、身体が楽になりましたよ。
いや、これ本当です。

と言っても、この一回だけで完全に蘇るほど甘くはありません。

やはり、日頃のストレッチを継続するのことが大切なんだそうですね。
彼に効果的なストレッチ法を教わったのですが、これが本当にめちゃくちゃ効くんです。

ちょっと代表的なのを二つだけお見せしますと、

手を捻り、それぞれ20秒ほどキープ。 とか....
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頚椎(特にC5とC7の直下)のツボ押しを寝る前にする技とか
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こんなことを含め、全部で5種類ぐらいを毎日やっているだけなのですが、これがビックリ。
あんなに悩まされていた手の痺れがかなり緩和されたんですね。


やっぱり行き着くところはストレッチなんですねー


わたくし、過去に何度もストレッチを習慣にしようとトライしてきましたが、どうにも続かず断念してきたタイプです。
やはり人間、痛い目を見ないと頑張らないんですね(笑

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お陰様で身体はすこぶる良くなり、先日は10時間ほどオフトレイルで山を歩いてきましたが、もの凄く快調でした。
健康であることが一番大切なんですね。


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さすがレジェンドガイド 落合圭太!
本当に感謝感激です。


皆さんもストレッチしましょうね!(経験者談)


BC州ケロウナに立ち寄る際は、是非『キアイ指圧』をお試しください。


KIAI SHIATSU
【ADDRESS】#219-1789 Harvey Avenue, Kelowna BC V1Y 6G4



by ymtours | 2017-06-22 06:45 | ガイドの素顔 | Comments(2)