アルパインツアー「中垣哲也さんと行く極北のカナダ 北極圏イヌビック滞在とオーロラの旅 8日間」

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皆さんこんにちは!

ガイドの堀口です。
もう上の写真で私がどこにいるかわかったでしょうか!?

わかった方はもう極北マニアですね(笑)

そうです!またまた北極圏に行って参りました!

今回はヤムナスカと提携がある日本の旅行会社、アルパインツアーさんの企画、
「中垣哲也さんと行く極北のカナダ 北極圏イヌビック滞在とオーロラの旅 8日間」のツアーで私がツアーリーダーとして皆さんをご案内させていただきました。

中垣さんは天体写真を専門に撮影されている写真家さんで、現在ではオーロラ写真に関しては日本を代表する写真家といっても過言ではありません。撮影以外の活動でも、日本全国でプラネタリウムやスクリーンにご自身の作品を投影し、正に「癒し」とも言える世界観で、オーロラや自然の美しさをたくさんの人々に伝えています。
中垣哲也さんのホームページはこちら から。

中垣さんと我々ヤムナスカは以前から交流があったのですが、数年前からアルパインツアーさんとの協力体制により、このようなツアーが実現しました。

今回はその一部をご紹介!

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イヌビック着陸間際の上空からの写真。
このあたりは世界第5位の大きさを誇るマッケンジーデルタの流域で、あちこちに支流、湖が入り組んでおり、冬季はそのすべてが凍結してこのような景色になってります。

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イヌビックはユーコン準州の東側のノースウエスト準州に属する人口わずか3,100人程の小さな集落です。
上の写真はノースウエスト準州の車のナンバープレートです。何と北極グマの形をしたプレートなんです!
何という遊び心!こんなの見たことありますか?

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このエリアでは元々、イヌイット族とインディアン系の先住民族が生活していたのですが、1870年代まで文字を持っておらず、上の写真の黄色いボードの下段の文字はこの周辺の先住民族の文字なのです。

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上の写真は水のデリバリーの様子です。

水のデリバリー??

そうですよね。ピンとこないと思いますが、ここイヌビックは北緯68度の極北で、ツンドラ地帯なのです。
ツンドラ・・・。小学校の時に社会で習ったと思いますが、遠い記憶を呼び起こしてください。

ツンドラ=永久凍土

ということは地面の下は凍っているため、地下に水道などパイプを通すことができないため、このようにトラックが週に2回生活用の水を届けに来てくれるのです。これはもちろん、飲み水、やシャワーなどで使用する水が含まれます。
どれほど過酷な環境なのでしょう。驚きですね。

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そして極めつけがこの道路。
アイスロードと呼ばれ、そのまま「氷の道」なのですが、路面が凍結しているのではございません!
これ、凍った川がそのまま道路となっているのです!!
しかもこれ、ちゃんとした公道なんです!!!

冗談かと思うかもしれませんが、この周辺は、デルタ(三角州)、ツンドラという地形の為、道路整備が現実的に極めて難しいのです。さらに集落も百数十人から十数人と点々とした村落が点在しているため、それらを結ぶ為に道路を敷くというのは、合理的ではないのです。

したがって、冬このように公道が整備され、村同士が結ばれることはこの地域で生活する人々にとって、非常に重要なものなのです。

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さて、ツアーの様子ですが、日中はイヌビックからさらに北を目指し、北極海沿岸のタクトヤクタックという町まで足を延ばします。
ここは何と北緯69度!!

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2017年11月に開通したばかりに陸路、Dempster Highwayをドライブ、途中はこのような白銀の美しい世界が広がっています。

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ここまでくるとコンパスもかなり誤差が発生します。
誤差というと誤解があるかもしれません。

ご存知の方も多いと思いますが、コンパスが示す北と、地図上の真北は違うところにあり、高緯度の場所のくるとその誤差も大きくなってきます。
詳しくはこちらから。

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これはアクティビティーのスノーモービル!?
ではなく、Taktoyaktuk の住民の生活の足なんです。
「ちょっとそこまで」という移動は一番便利で、スクーターのような感覚ですね。

しかも公道以外は免許が必要ないので、子供でも乗れちゃいます。
ちなみにこの写真の運転している人も子供でした。

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やっぱりビーチでは寝そべりたいですよね~。
完全に凍結してますけど・・・。

荒波を想像していた方、すみません。
冬の北極海は真っ白です。

しかしこんな海が他にあるでしょうか!?
見渡す限り真っ白の世界、白い水平線!

本当に何っにもありませんが、「何もない」というのがこの場所の素晴らしいところなのです。
何だか楽しくなって、はしゃいでしまい、しばらくここでこんな風に遊んでいました。

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さてさて、夜のお楽しみはディナーでしょう!
我々が宿泊したロッジにはレストランがありませんので、すべてケータリングしてもらったのですが、本当にどれも美味しかったです。
中でも私の一番のお気に入りはこの写真。
なんとウサギの肉です。
初めての体験でした。
よく、「鶏肉に似ている」と聞いていましたが、鶏肉よりジューシーで柔らかく、風味も少し違います。
個人的にはウサギ肉の方が好きかもしれません。

それ以外には、バイソン肉、トナカイ肉、北極イワナ、サーモンなどとても趣向を凝らしたメニューで我々を楽しませてくれました。

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夕食後は中垣さんがこれまで撮影したものなどを披露してくれたり、これまで撮影したものをチェックしてみたり。
みんなでワイワイとても楽しませてくれました。

さぁ、ここからが本当のこのツアーのお楽しみ。

何と言ってもオーロラですよね!

安心してください!
今回もばっちり発生してくれました!

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さすがイヌビック、やっぱり頭上にばっちりと発生してくれます。
一番激しかったときは、レンズに収まらないほど空一面に大きく揺れており、ただ茫然の眺めていました。
上の写真は少し落ち着いた時のものですが、それでもゆらゆらとカーテンが揺れているような、もっともオーロラらしいものでした。

しかし、オーロラというものは何度見てもいいものです。
同じ姿は2度とみることが出来ませんが、そのたびに違う表情を見せてくれます。

イヌビック滞在は4泊5日でしたが、日中は極北の暮らしや自然を、夜はどっぷりとオーロラを満喫し、あっと言う間に過ぎていきました。
なんだかずーっと遊びっぱなしでとてもお腹いっぱいになったツアーでした。

ヤムナスカ・ガイド堀口 慎太郎 (ほりぐち しんたろう)
ガイドプロフィールはこちらから



今回ご案内したツアーの詳細はこちらから↓↓


# by ymtours | 2018-03-15 03:11 | オーロラの旅 | Comments(0)

目から鱗、軽量バックパッキングの話

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 こんにちは、ヤムナスカ、バックパッキング推薦委員の植木です!!

 突然ですが、皆さんは「バックパッキング」という言葉をご存知ですか? バック(Back=背中)にパッキング(Packing=荷作り)するという意味があり、荷物を背負って歩くことを指します。背負って歩くといっても、日帰りハイキングや縦走もすべてこれに当てはまりますね。そこで、今回はバックパッキングという山行スタイルについて準備や道具の話を書きたいと思います。

 北米では、深い山奥にテントや食料などを担いでキャンプをしながら山歩きを楽しむことを、バックカントリー・バックパッキングといいます。近年、道具の進歩によって軽量、コンパクトな商品が増えてきました。でも、いざ道具を揃えようと思っても、何をどう購入していいのかは難しいものですね。そこで、今日はカナダの山岳ガイドがいつも持っているバックパッキングの道具を紹介したいと思います。

 じゃーーん。これが私の必須アイテムです。

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 私の場合、いかに軽くするかという「軽量化」がポイントになるため、テントの代わりにタープを使います。軽くて小さいタープは、雨の少ないカナダの夏のキャンプには最適です。テントについても後ほど紹介しますね。

 寝袋

 次はキャンプの必須アイテムである寝袋(スリーピングバッグ)です。

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 写真の物はスリーシーズン用で、材質はダウンの物を使用しています。これはコンフォート温度で「マイナス3度」、リミットで「マイナス9.5度」対応のもので、重量は1.1kgのものですが、実はこの対応温度は鵜呑みにできません。これは個人差があると思いますが、私の場合、大体コンフォート温度に「プラス7度」をした温度が快適な温度と考えています。この場合ですと、外気温が「プラス4度」ぐらいが快適に使える気温ということですね。

 カナディアンロッキーの場合、真夏で天気が崩れると気温は一気に冷え込み、標高2000mを超えた山域では朝晩の気温が氷点下になることもありえます。コンフォート温度で「マイナス5度」ぐらいのものがあると安心ですね。特に、6月とか9月にキャンプに訪れる予定の方は、これくらいのものが必要です。カナダはとても乾燥していて一日の寒暖差が非常に激しく、朝晩は本当に冷え込みます。

 さて、この寝袋をこのままの状態で持っていくと、600mlの燃料ボトルと並べても遥かに大きくなりますね。バックパッキングの道具は...

 1:できるだけ軽量
 2:できるだけコンパクト
 3:できるだけ単純な設計

 この3つは本当に大切で、もちろん寝袋も同様です。1と3はまあクリアしているとして、収納時の大きさが寝袋の難点。そこで、私はこうしちゃいました!!

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 圧縮バッグでコンパクトにすると、ダウンの寝袋はこんなにも小さくできるんですね。これだけ寝袋を小さくすることができれば、コンパクトにバックパックに詰め込むことができるようになります。これによりバックパック自体の容量サイズも小さくすることが可能となり、もちろんバッグパックが小さくできればそれだけ全体の重量も軽くなります。


ストーブ(コンロ)

次に重要なのが、ストーブ(コンロ)です。

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 お湯を作るとき、調理をするとき、時には暖をとるときの必須アイテムですね。ホワイトガス(液体燃料)タイプと、LPガス(プロパン)タイプが一般的ですが、私はホワイトガスタイプをメインに使っています。毎回、山行に合わせて必要な量の燃料を調整して持っていけるのがメリットですね。夏場なら1日150mlを目安にします。4日の山行の場合は600mlを持っていく計算です。万が一の時に備えて修理キットは必ず持参します。

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 私はお客様をご案内するガイド山行の場合、必ずホワイトガスタイプの他に予備としてLPガスタイプのものも持参します。これは、燃料コンロが致命的な故障、または燃料漏れなどで足りなくなった場合にLPガスを持っていると安心だからです。また、LPガスタイプは着火が簡単なので、さっと火をつけたいときは便利ですね。 たしかに重量が加算しますが、プロガイドとしては安心、安全のために欠かすことは出来ません。


コッヘル(ポット)

 これもまた大切なアイテムです。 写真のものは1~2人用で、800ml前後の容量になります。

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 大きすぎず、小さすぎないサイズであり、これ一つでお湯を沸かしたり、コーヒーを飲んだり、ラーメンを作ったり、主食のお米を炊いたり、あらゆる調理はこれで一つで賄うことができます。
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 よく見るとジェットボイルのように底面に網目の板がついていますが、これによって熱効率を高めて燃料を節約することができます。燃料が節約できる=軽量化ができるというわけです。


浄水器(ウォーターフィルター)

 バックパッキングに必要な全日程分の水をもって行く人はいないと思いますが、山行中はどこでも綺麗な飲料水が手に入るとは限りません。

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 湖のほとりや川原でテントを張り、水を補給するときもあるでしょう。そんな時、直接その水を飲むことは時には人間にとっては害になる成分が含まれていることがあります。そこで必要になるのがフィルターのついた浄水器です。写真のものは手のひらサイズで重量115gという軽量タイプです。故障の心配も少なく非常に気に入っています。


さて、次はこちら。

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 これが何かわかりますか?

 大きさの参考までに、ボトルを置いてみました。大きさはこんなもんです。

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 じつはこれ、携帯型のザブトンマットです。濡れた地面、雪の上、でこぼこの地面に直接座ると濡れたり、お尻が痛かったりという経験はありませんか? これがあるとそれらすべてが解消されるだけではなく、保温効果もあります。寒い時は地面からの冷気を遮断し、おしりがホカホカと暖かくなります。また、枕の代わりにもなる優れものです。しかも100gくらいしかないため、超軽量で良いことづくしのお気に入りアイテムです。


救急道具

 次に、救急道具です。怪我や重傷の時など、すぐに病院へ行ける街中とは違い、山奥ではその場での応急救護がとても大切となります。

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 包帯、ギブス、バンドエイド、痛み止め、熱さまし薬、シップ、消毒液、などなど山で起こりえる怪我、病気に備えて一通り持っていきます。 応急処置ができた事によって、痛みが軽減したり、感染を予防できるといったメリットが大きいです。



テント

 最後にテントを紹介しましょう。天候が良く、暖かいキャンプで、1泊程度の時はもっていきませんが、それ以外のほとんどの時は必ず持っていきます。でも重くて大きくて嫌ですよね。私の持っているテントは2人用テントのMSR ELIXIR 2 で、このくらいの大きさです。

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 大きさの目安として、またまたボトルを置いてみました。重量は2.77kgと少々重たいのですが、快適な居住空間と、壊れない構造、風に強い設計であることが重要なポイントです。テント類は大きさがかさばるため、バッグパックの外に括り付ける人もいますが、バッグの中に収納した方が背負ったときに安定します。

 そこで、このテントも寝袋と同様に圧縮しています。それがこちら。

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下の写真のように、圧縮前はザックに入りきらないサイズですが、


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圧縮後にはこんなにスペースができるほど小さくなります。

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 でも、濡れたテントをバッグに入れたくないな~ なんて思っていませんか? 大丈夫、テントが入っている圧縮バッグは、See To Summit社の防水バッグを使っています。ゴミ袋にテントを入れても大丈夫ですよ。

 もちろん小さくしたからと言っても重量は変わりません。しかし、スペースができたということは、それだけ小さいザックを使うことが可能で、結果的に軽くなります。


こんな感じになります。
テントポール(赤い袋)はサイドに括り付け、マットは逆サイドまたは上に括り付けるとコンパクトに収まります。

こうして3泊分の食料も含め、テントも寝袋もコンロもすべて入れて60Ⅼのバッグに収まりました。

そして、気になる重量は



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12kgです。

 いかがですか? 快適で安全なバックパッキングを楽しむために、これだけの装備でこの重量は納得じゃないですか? これに水1.5Lと着替えと防寒着と行動食を合わせて、約15kgでした。軽量であるということは、怪我の防止、体力の温存ができ、結果快適な山行につながります。私達ガイドは、お客様の安全を第一に考え行動する必要があります。それには装備が軽量であることは非常に重要な要素です。

 広大なカナダの大自然を楽しむにはバックパッキングが最適。もちろん初心も大歓迎です。ぜひ、カナダでバックパッキング・デビューをしませんか? 皆さんのお越しをお待ちしています。

ヤムナスカ・ガイド植木 正幸 (うえき まさゆき)
ガイドプロフィールはこちらから


# by ymtours | 2018-03-14 00:43 | 山旅の豆知識や魅力 | Comments(0)

カナダの名峰を紹介 マウント ロブソン - Mount Robson(3954m)-

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 皆さん元気ですか! ヤムナスカの石塚です。
 今回は名峰紹介シリーズと題して、カナダの代表的な山の一つをご紹介します。

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 重厚な山容と眼前に迫る存在感。素晴らしいですね。この山がカナディアンロッキーの最高峰『マウント ロブソン』です!

標高は3954m!

 柵越し(サクゴシ)に見るマウント ロブソンと覚えると良いですね。

 マウント ロブソンはジャスパーから西に約100km、車で1時間ほど走った先のブリティッシュ・コロンビア州に位置しています。マウント ロブソンの一帯はマウント ロブソン州立公園として自然公園に指定されており、1990年にはユネスコの世界自然遺産にも登録されました。ロブソン周辺には街がなく、山の展望が良い場所に「観光案内所」が建つのみですが、ロッキーの最高峰を眺めるために多くの観光客が訪れる場所となっています。

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 ロブソンはたとえ快晴の日でも山頂だけは雲に隠れることが多く、『クラウドカップ・マウンテン』なんて呼ばれることもあるんですね。初めて訪れた時に綺麗に山頂まで眺めることができたとしたら、とてもラッキーだと思います。

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 ロブソンの初登頂は1913年3月。オーストリア人の登山家で山岳ガイドである「コンラッド・ケイン」により、彼の案内するカナダ山岳会の登山隊と共に達成されました。ちなみに上記の写真は、ヤムナスカガイドの篠崎ヒロがロブソン登頂に成功した山行時のものです。頂上まではあと30分ほどの最後の稜線になります。すごい景色ですね。
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 初登頂時の登山隊の記録は、当時の装備とともに観光案内所の地下に展示されています。この時に使用された登山装備は、現代のものと比べると信じられないほどに簡易的なものでしたが、昔の登山家の精神力や気力の凄さを感じずに入られません。

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 現在では山の北面側へのアプローチも容易になり、ヘリコプターで荷物を運びロブソンパス キャンプ場まで簡単に行くことが可能となりました。

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キニーレイク湖畔

 ロブソンエリアの大自然を楽しむには、何と言っても日帰りハイキングとバックパッキングが一番ですね。観光案内所から車で5分ほど北に走るとトレイルの入り口となる登山口があります。ここからロブソン北面側の山麓に佇む氷河湖「バーグレイク」まで伸びる一本のトレイル「バーグレイク トレイル」は、ロッキーを代表するロングトレイルと言えるでしょう。登山口から5kmほど先にあるキニーレイク(Kinney Lake)湖畔までの日帰りハイキングは、最も手軽なコースとして人気があります。

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 キニーレイクからさらに先のエリアまで足を伸ばすには、キャンプ道具や食料を持って歩くバックパッキングの準備が必要となります。キニーレイクの流れ込み付近から、トレイルはさらに標高を上げて山深くなっていきますが、途中には「エンペラー・フォールズ」のような豪快な大瀑布の景観も待っています。
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ロングトレイルの終着点であるバーグレイク湖畔を高台から撮影。
   
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 バーグレイク キャンプ場から先のルートは一部不明瞭な登山道がつづき、特にマウント・ロブソン北壁とロブソン氷河を一望できるスノーバード パスまでは上級者ルートとなっています。
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スノーバード・パスから眺めるスノーバード氷原。

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マウント ロブソンの北面は旅のクライマックス。巨大なロブソン氷河の展望は最高ですよ。
この時の旅の記録は以下のブログからご覧にただけます。

森様、谷村様とロブソンバックパッキングの旅



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 皆さんもロブソン山麓を満喫するロングトレイルの旅へ出かけませんか?
ご興味のある方はヤムカナのツアーカタログにある「ロングトレイル」のページをご覧ください。この夏はカナディアンロッキーの最高峰マウント・ロブソンへ出かけましょう!



# by ymtours | 2018-03-08 02:44 | 山旅の豆知識や魅力 | Comments(0)

2018年 むらいさちさんと行く ホワイトホース オーロラ追いかけツアー


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ヤムナスカ ガイド 本山 です。
もう8回もユーコンに訪れていただいている むらいさちさん とツアーを行ってきました。
冒頭の写真もさちさんよりいただいた写真です。

水陸両用カメラマンですが、『海』が得意なさちさん と 『山』が専門のヤムナスカ 共通テーマは自然ですね。
真逆のもののように感じますが、自然の美しさという意味では共通項が多いと本当に感じます。

そして今回は、予定は私にすべてお任せ!天気やオーロラの状況を見ながら行程を決めていきます。
ガイドとしては非常に『腕の見せ所!』が随所にあったツアーとなりました。

全部でオーロラチャンスは4回ありましたが、天気が曇りの日が多く、非常に天候の読みが難しかったのですが、ホワイトホース特有の天気でもあったので、10年住んで、普段から外で遊んでいる経験が非常に役立ちました。

食事も基本的に私が地元のレストランにご案内します。
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初日の夜は、60%の降雪確率・・・・
毎晩オーロラは22時30分か23時頃に出動!
車で移動して、晴れ間やいいロケーションで撮影します。
さーて、今夜はどうするか?少し晴れ間がありそうな場所が西にあったので、そちらに車で移動してみました。
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予想通り!晴れ間があり、弱めのオーロラですが、観測することができました。
写真の右半分は雲があるのが、おわかりいただけるでしょうか?星が見えていませんね。
もう少し晴れてくれと祈るばかり・・・
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オーロラ撮影が初めての人にはこの初夜の『撮影練習』が非常に大きな経験になります。
自分のカメラでのISO設定や、ピントの合わせ方、三脚の使い方暗い中での撮影のポイントなどむらいさちさんに教わりながら、撮影を行います。
これをやっておかないと、いいオーロラが出てた時に、アタフタするのは非常によく拝見する風景です(汗)
初日は、皆さん移動や時差ボケの疲れもありそうでしたので、早めに切り上げましたが、この辺の時間配分も私の経験と判断で行っていきました。


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翌日はオーロラもあったので、遅めのスタート、この日はインフォメーションセンターに行ったり、スーパーで買い物したり、街を散策したりして楽しみました。
街には面白い被写体が結構ありますので、カメラ女子の多いこのツアーでは、なかなか前に進みません・・・

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この夜も晴れ間を求めて移動したのですが、薄っすらとオーロラがカメラで撮るとなんとか確認できる程度、車内で待機しますが、この日はそんなに寒くありませんでした。
女子が多いだけに、お菓子がたくさん出てきて、車内では歌謡曲をかけて皆で合唱してもりあがりました。
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曇っている間も、カメラを使っていろいろと遊びます。なんども撮影してやっとできた Yukon の文字・・・
皆さんGOOD JOB でした。

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3日目は、ホワイトホース近郊の湖へスノーシュー体験へ、
雪が結構降っていたのですが、皆さん元気です。スノーシュー初体験の方もフカフカの雪を楽しんでいただけたようです。

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皆さん、なんでも楽しむし、なんでも被写体にするカメラ女子

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その姿勢には私も感服します。
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結構な下りや登りが実はあるのですが、皆さんうまくスノーシューを使って登り下りもなんのその!
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雪の降り方によるのですが、この日は大粒の雪が降っていて、マクロ撮影すると『雪印』がはっきりわかりました。
私のジャケットの上に乗った雪の結晶。
毎回、思うのですが、同じものが一つもないというのは、本当に信じられません。
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湖に出ると広大な風景が広がります。
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誰も歩いていない、フカフカの新雪の中を駆け抜けます。雪が非常に軽いのは低温が多いユーコンならではです。
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結構歩きましたが、皆さんまだまだ元気です。
しかしよく雪降るな・・・・がーん・・・この夜のオーロラがちょっと心配なのは、私だけだったでしょうか?
こんな曇っていて、果たして晴れるのか!?
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元気のある皆さんは、恒例ともなった『そり遊び』で盛り上がります。
結構、大人でも楽しめるんですよ。
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むらいさちさんも体張ります!
帽子が吹っ飛びそうな勢い!
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夜は、ホワイトホース市内は曇りというか雪!
こんなのではオーロラ見えるわけありません・・・・
天気図を読みデータを駆使し、そして最後に頼りになるのは経験でした。
車を走らせると見事晴天を見つかられました。移動の車内でも『おおぉー、星が見える!』、という驚きの声。撮影にいい場所も探すことができて、見事オーロラを観ることができました。
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万歳!

翌日は、かねてからやってみたいとむらいさちさんが言っていたドローン撮影をしに、カークロスという小さな集落へ
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ユーコンはドローンを飛ばしてはいけない場所も少ないし、広くてドローン映えしますね!
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みんなで寝転んで人文字をやってみました。
人数にも限りがあり、なにがいいかと話合い、やはり【YUKON】にしました。
Yukon のキャッチフレーズは 『Larger Than Life』ですから、やはりどかーんと広い感じがいいですね。

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本当に大きなユーコン!
奥には氷河を抱いた山々が見えます。目の前の雪原は凍結した湖です。

今夜は最終夜、日中は雲が多めの天気で、どこに行こうか、いろいろと思案して前日と同じ場所へ
この日もホワイトホース市内はあまりいい天気ではありませんでした。自分でも晴れてくれぇーと祈りながら車を運転しました。
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到着するとすでにオーロラが出ていました。
おっと!最終夜にオーロラが観える見事な展開になるか!
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もうこの時点で、静かな湖の上では『うわぁー、』『なにこれぇー』『すごいすごい動いている』などと奇声があがっていました。
オーロラはみるみる強くなり!
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どかーん!
動きもかなり激しく!
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最後は全天を覆ってカーテンのようになりました!
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もう魚眼レンズでも収まらない大きさになり、最後は寝てオーロラを浴びることしかできませんでした。
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やっと落ち着いたところで皆で記念撮影。
サザエさんエンディング風で

この後、オーロラが出ている中、後ろ髪惹かれる感じで、ホテルに戻り、急いでパッキングを終えて早朝に空港へお送りしました。
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しかし、しかし、嘘のようなドラマティックな展開、ホワイトホース市内にいたのでは観れなかったオーロラも今回はあったと思います。
天候や、オーロラの調子、皆さんの体力など総合的にいろいろと判断し、ベストな行程を私の方で考えてご提供させていただきました。
オーロラのガイディングはその場にいると特に私が『何か』できることは多くないのですが、今回のように走り回るツアーは、非常に『ガイドしがい』があるものでした。

しかし、さちさん!皆さん持ってます!
本当に絵に描いたようなツアーの展開になりました。

やはり自然はいとも簡単に私達の想像を超えてきます!

諦めたらそこでゲームオーバーよ!

皆さん、ご参加いただきまして、ありがとうございました。

さちさん!また来てください!
一緒に自然に素晴らしさを皆さんに今後もお伝えして行ければと思っております。

ヤムナスカガイド 本山

ヤムナスカのオーロラサイト
天空の神秘オーロラ


# by ymtours | 2018-02-27 06:48 | オーロラの旅 | Comments(0)

驚きと感動!イヌビックの究極のオーロラ体験と、極北の人々の暮らし

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氷結する北極海にて
こんにちは!堀口です。
先日は極北イヌビックにガイドで行ってきました。

北緯68度の極北の地では素晴らしいオーロラに出会うことができ、またこの地で生活する人々の暮らしや、文化などを覗くことができました。


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北極点を中心とした世界地図。
このような高緯度の場所では下記の地図のほうが周辺との距離感が正確です。
たまには違った角度から、

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こう見ると世界はまるで違って見えますけど、このあたりではこの方が正しく、普通の世界地図のほうが歪なのかもしれませんね。
そもそも、球体の地球を平面の地図で表すのが無理があるのでしょう。
地球儀を持っている方は北極から地球を見てみましょう。

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さて、イヌビック周辺の地形は大きなデルタ地帯(三角州)となっております。
特にこの辺り周辺はマッケンジー川流域のマッケンジーデルタで、デルタとしては世界で2番目の大きさとなります。

このような地形の為、隣の町まで道路を建設することが難しく、冬に凍った川の支流を「アイスロード」と呼び、これが公道となります。
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隣り町Aklavikまで(約120km)のアイスロード。

このあたりの緯度でも夏は気温は20°近くまで上がる為、雪も氷もすべて解け、当然このアイスロードは利用できなくなってしまいます。
そのため基本的に移動は飛行機か、ボートでする必要があります。

ボートで支流を移動する場合は、目印も少なく周辺はずっと同じような景色なので、毎年遭難する人も多いとか。

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陸地ではツンドラ(永久凍土)が広がる景色となっています。

冬はこのような一面の銀世界。

永久凍土と言っても1年中凍結しているのは地下の凍土のみで、夏場は表面には低木、草花、苔、地衣類などが生えることができます。
ただし大きな樹木が根を張ることができないため、このような草原のような風景となります。

今回はイヌビックからさらに北へ約145km、最果ての地、北極海に面するタクトヤクタックまで足を延ばしてみました。
上の写真の道路は昨年11月に開通したばかりのイヌビック、タクトヤクタック間にできたDempster Highwayからの景色です。

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ゴールドラッシュで有名なドーソン・シティーから少し南東から北極圏を突き抜け、さらに北極海まで到達するこの道路は、タクトヤクタックまで到達したことで総距離が875kmとなり、なんとこの道路全面未舗装のハイウェイというのだから、何ともワイルドですよね。

秋のデンプスターハイウェイ周辺の様子はこちらのブログからご確認ください。
この道路周辺のほとんどが永久凍土で夏になり気温が上がると、凍土の一部が解けて道路の修復が困難になるのが未舗装である理由でもあります。

夏になると世界中のアドベンチャー好きの旅人が多くなりますが、パンクも多く、ガソリンスタンドもほとんどない為、それなりの準備が必要となってきます。

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北極海沿岸の町タクトヤクタックは60年代後半に石油の開発で、栄えましたが約20年ほどでその開発は終了し、現在は行政の一部とイヌイット、インディアン系の先住民族が静かに暮らすのみとなっております。

今回は氷点下37℃という超極寒の気温でこの町を訪れましたが、産業もなく、長く厳しい冬の環境で生活している人々が多くいることに驚いたと同時に、この土地の文化を後生に残す強い意志があるのでは、と感じました。

何よりも数時間ここにいただけでは、そんなことわかるはずもないかもしれませんね。
ここで生活している人々にとっては、この土地の風土や、景観、暮らしなどがかけがえのないものとなっているのでしょう。

現在私が住んでいるホワイトホースも、寒さが厳しい極北の地と言えると思いますが、たまにお客様に「こんな場所に住んでいて、すごいですね!」と言われることがありますが、ここで生活しているとこの土地の暮らしが好きなり、それが徐々に自分に馴染んできます。一年を通じて生活すると、その土地のかけがえのないものが見えてくる。それがその土地で生活する理由なのかもしれません。

さあ、イヌビックに戻りお待ちかねの夜のオーロラです。

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ご覧の通り!
期待通りの大爆発

宿泊していたロッジの上空に見事に舞うオーロラの姿をバッチリと捉えることができました。

それにしてもやはりオーロラ鑑賞は宿から見れるものに限ります!
この日は一晩中強くなったり、弱くなったりを繰り返し、気温も低かったため、部屋で暖まりゆったりと撮影することができました。

それでは最後に今回撮影したオーロラを動画(タイムラプス)でもどうぞ!


極北での暮らしと、究極のオーロラ体験をイヌビックまでくる価値があると改めて実感しました。

イヌビックのオーロラツアーの詳細はこちらから。

堀口慎太郎
ヤムナスカ・スタッフ




# by ymtours | 2018-02-22 03:59 | オーロラの旅 | Comments(0)