皆さん元気ですか! お久しぶりです。ヤムナスカの石塚です。 先日、過去10年に自分で撮影したオーロラの写真を整理していたら、いろいろと思い出が蘇ってくると同時に、太陽活動周期についてふと考える点があり、今回の記事を書いてみました。 皆さんはオーロラマニアの間で広く知られている「約11年の太陽活動サイクル」をご存知ですか? ガリレオ・ガリレイが人類史上初めて太陽黒点を観測し、書簡で公表したのが1611年のこと。その後、人類は太陽活動を望遠鏡で観測して記録し、太陽活動にはある法則があることを発見しました。それは、太陽には「活発期」と「非活発期」の周期があり、これらが約11年のサイクルで推移するというものです。 太陽の活動サイクルを図る基準となるのが、太陽面に現れる「黒点」です。黒点数が最も多く、太陽活動が最も活発な時期を「極大期」と言い、逆に活動が最も穏やかになる時期を「極小期」と呼んでいます。極大期には太陽フレアと呼ばれる太陽面の爆発現象やコロナ質量放出(CME)の発生件数も増加し、地球磁気圏への影響も強くなります。一方、極小期には殆ど黒点が現れず、太陽面の爆発現象も少なくなりますが、代わりにコロナホールの出現が多くなるという特徴があります。 ![]() 太陽活動周期についてさらに詳しく知りたい方は、以下のオーロラ完全ガイドのページをご覧ください。 さて、難しい話はこの辺にして、ここからが本題です。 昨年、NOAA米海洋大気庁/NASAは、2019年12月に一つの太陽活動周期(サイクル24)が終わり、新しい太陽活動周期(サイクル25)が始まったことを公表しました。 これは今後数年の太陽活動が上り調子に活発になることを意味しています。 実際、昨年の5月30日にはMクラスという規模の大きな太陽フレアが2年7か月ぶりに発生し、今年の4月20日もMクラスのフレアが発生したりと、徐々に活発になってきているのは間違い無いようです。 私も宇宙天気ニュースや、NOAAのサイトなどで小まめに太陽活動をチェックしているのですが、一つ気になる記事を発見しました。 NOAAによると、2019年12月に終了したとされる太陽活動周期(サイクル24)はこの100年で最も活動が弱く、記録が始まった1755年以降でも4番目に弱かったそうなのです。 これを読んで、あれ?本当に?と素直に疑問に思いました。 と、いうのも、私が初めてオーロラを本格的にオーロラ撮影をするようになったは2011年-12年の冬シーズンなのですが、この時から今日までの10年、かなり良いオーロラをたくさん見てきたからなのです。 過去10年はあれだけ良いオーロラ体験をしたのに、それでもここ100年で一番太陽活動が弱かったのか? と、素直に驚きました。 この時の冬のシーズンは初めてのオーロラ撮影にフルサイズ一眼レフを使用した時でもあったので、特に思い入れの強い写真が多くあります。 その後の、数々の素晴らしいオーロラ撮影をし、オーロラ爆発と呼べる規模の壮大なオーロラ体験も2度することができました。 ちなみに私が初めてオーロラを見たのが2009年1月のホワイトホース。ちょうど前回のサイクル24が始まった2008年12月の翌月のことです。しかも、その年の3月にはなんとキャンモアで素晴らしいオーロラを見ました。その時に撮影した写真がこちらです。 ![]() ![]() キャンモアはカナディアンロッキーの街で緯度は約51度。オーロラベルトではないので普段はオーロラが見えません。しかし、サイクル24の始まった直後でもこれほどの経験ができたのです。 今現在の新しい活動周期(サイクル25)は、前回の11年よりも強くなるというのが大方の予想です。 前回のサイクルでもたくさん良い経験ができたので、今後の11年が楽しみでなりません。 よく私たちもお客様に説明をするのですが、太陽活動周期がオーロラの見える見えないの全てではありません。実際、フレアが起きない時期でもコロナホールにより凄まじいオーロラが出たことは何度もあります。しかし、巨大なフレアやCME爆発により磁気嵐が起こり、オーロラ爆発に出会う可能性は高くなると言えるでしょう。 実は長いことフルサイズのミラーレス一眼を買うかどうか迷っていたのですが、今回の件で買う決心がつきました(笑 2021-22の冬シーズンはコロナ禍も収束し、オーロラ旅行ができることを切に願ってます。 私たちのWEBサイト「天空の神秘オーロラ」では来冬シーズンのオーロラツアーの日程と値段をアップデートしました。 人気のロッジ、イン・オンザレイクはコロナ禍の中でも既に多くの予約が入り始めていますが、次の冬は渡航規制が解除されることを期待している人も多いと感じます。 イン・オンザレイク【ツアーページ】 また、私たちがご提供する新しい個人旅行のかたち「ドーモ・アリゲーター」でも、個人旅行で楽しむオーロラツアーをご案内しています。ロッジ・ザ・オーロラのツアーで宿泊する一部屋、ガラスシャレーというオーロラ鑑賞のために設計された2人利用限定のキャビンは大人気です。 ロッジ・ザ・オーロラ【ツアーページ】 最後にきっちり宣伝をして、今回の記事を終わりたいと思います。(笑 早く皆さんと一緒にオーロラの旅がしたいですね! 次の冬に期待しましょう!
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by ymtours
| 2021-05-09 02:34
| オーロラの旅
![]() 先日、バックカントリーへ行ってきましたのでそのレポートをさせていただきます。 今日は、カナディアンロッキー、またブリティッシュコロンビア州でのバックカントリーでのアクティビティーをする際に、山岳プロのガイドも含め一般のライダーたちも必ず事前チェックをしているのがこのサイトです。 各エリアごとに最新の情報が1日1度(午後5時)にアップデートされ、翌日のコンデションの事前勉強の材料として利用することができます。 各エリアをクリックすると、そのエリアの雪の状態がアルパイン、森林限界線、森林限界線以下の3区画に分けられており、それぞれの雪崩の危険度を色で分かりやすく示しています。 危険度のレートは1から5まで。上の図ではレベル4(High)と赤色で危険度の高さを表しています。ちなみにその上のレベル5は(Extream)となります。 ここで気を付けなければいけない、一番重要なことがあります。 実は多くの人がこのサイトで入手している情報は、この「危険度のレベルのみ」をチェックして満足しているという事です。 「あー、明日はレベル4だから行くのやめよう」、「森林限界線以下はレベル2だから大丈夫だね」と、危険度の数字と色だけを頭に入れて、プランニングに入ってしまっている場合が本当に多いのです。もちろん、このレベルと色で「危険信号」として直感的に人を注意深くさせるという要素はあります。 しかし、この情報から安全な山旅を確保するのにもっと必要な要素を見落としてしまっているのです。 もっと重要なのは「何が、どのように危険なのか?どのような要素が危険度を高めているのか?」と、実は問題の一番本質となる要素を見落としてしまっていて、実際にフィールドに出ても何に注意しながら、意識しながら行動しているのか分かっていない場合が多いです。 このページの下にスクロールしていくと、ハザードや問題になりえる要素がしっかりと書いてあります。 問題の要素として、「Wind Slabs」、「Dry loose」、「Cornice」など、状況によって何を注意するべきなのかが詳しく書いてあるのです。また、丁寧にも山での歩き方や地形の選択のアドバイスまであるのですよ。 また、同じページで「Forecast Details」というタブがあります。 ここでは翌日の天気予報と雪の層、雪崩の様子の詳細の情報も入手できます。 これらの情報を集約し、プランニングに活用します。 行くエリアは?選択するべきテレイン(地形)や斜面の方角は?この状況下での目的と目標はどこに置くのか? 朝出発の際にはグループ全体のマインドセットが近づいていることで安全係数が高まりますね。 実はこのサイトからは、細かい天気の情報(過去の積雪量、風の方角、速度、気温)も知ることができたりしますが、今日はここまでにしておきます。 このサイトを上手に利用すれば、さらに安全係数を高めることができますので是非ご活用を。 ここまで言っといてそれはないよー、と言われるかもしれませんが、このサイトもあくまでも自分の山旅のプランニングにおいては、判断材料の一つでしかないと覚えておいて下さね。 ですので、私はあえてこのような雪崩の状況下でもできる限り山へ出かけるようにしています。実際に自分の体で感じて現場を見てみると、もっともっと多くの情報があるのです。 この日は昨日からの雪が降り続けており、風の影響を受けていない斜面で新雪50cm+はありました。ラッセルが少々大変ですが、軽い雪なので思っている以上に板は進みます。 「行かない」という選択肢は、もちろん山旅のプランニングにおいては必ず必要です。行かなければリスクはゼロになります。しかし、自分のスキルをアップするためにも様々の状況下でプランニングを入念に行い出かけてみると、多くの体験と経験値を得ることができますね。 皆さんも、安全な山旅を続けてください! ヤムナスカ・ガイド篠崎 洋昭(しのざき ひろあき) ガイドプロフィールはこちらから #
by ymtours
| 2021-02-18 02:01
| 山旅の豆知識や魅力
![]() 皆さん、大変ご無沙汰いたしております。ヤムナスカガイドの篠崎ヒロです!今回は、先日行ってきた山行の様子を皆さんとシェアしたいと思います。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 日が昇り、南斜面にあたる光がとてもきれいでした、、。山のシルエットが影になっているのが印象的な景観でした、、。 ![]() ![]() ヤムナスカ・ガイド篠崎 洋昭(しのざき ひろあき) ガイドプロフィールはこちらから #
by ymtours
| 2021-01-29 06:00
| 登頂 / クライミング
メリークリスマス! コロナ禍が長引き、まだまだ耐え忍ぶ日々が続いています。 そんな中、少しでも皆様へ笑顔と元気をお届けしたいという想いで ヤムナスカ・ガイドからのクリスマスメッセージを掲載しました。 皆様にとって平穏で幸せなクリスマス、そして年末年始となることを、スタッフ一同カナダから願っています。 ![]() ![]() 例年はオーロラのガイドで大忙しの年末年始ですが、 今年はカナダに来て初めて家族とクリスマスとお正月を迎えることになりそうです。 来年はどんな年になるのか予想がつきませんが、40歳という節目の年齢になりましたので免疫力アップの為にも、 いつも5倍運動をして体力を向上させています。 そして、新たな分野の勉強もはじめました。 近頃は太陽の活動が徐々に活発になりつつあり、皆様がまたカナダに来られる頃にはオーロラの状態も今より良くなっているでしょう。 またお会いできるのを心より楽しみにしております。どうぞ素敵なクリスマス、お正月をお過ごしください。 堀口 慎太郎 ![]() 今年は静かなクリスマスになりそうですが、家族とゆっくり過ごそうと思っています。 また世の中が落ち着いたら、是非カナディアンロッキーやユーコンにお越しください! 川嶋 亮 ![]() ![]() ![]() ![]() 今年は静かなロッキーを堪能しました。 1日で55km走破したトレイルランニングはとても印象的でした。 来年は皆様がまたロッキーに来られますように! Happy Xmas 山田 利行 ![]() この一年は原点回帰というものをしみじみと感じる年でした。 なぜ自分は「これ」がこれほどまでに好きなのか? その答えはやはりその体験の中にあるものなんですね。 この一年、多くのことが変わりましたが、自分の人生を豊かにするために何が大切なのかを知ることができた気がします。 最近は全力で『真のシンプルライフ』実現するため、 自分の好きなことと徹底的に向き合い、余計なものを生活の中から除いていく努力をしています。 ちなみに自分にとって残った大切なキーワードは「自然散策」「音楽」「歴史」でした。 しかし、スマホやネットサーフィンの時間をまだまだ削れないのが辛いところです(笑 21年は皆様と自然の中を歩き、ご案内できることを心から願っています! 石塚 体一 ![]() ![]() まだ山のガイドはしておらず、この雄大な景色に圧倒された私は毎日のように山を登っていました。 登るたびに、太古の自然が残るロッキーに魅了されました。初心に返り今自分がこの歳になってできる山を見つめ直してみたのです。 ガイドとして山に入るのではなく、自分の興味として山に入る。 その中でいくつもの新しい楽しみ方や発見ができました。いつかそれらをお客様と共有したい気持ちでいっぱいです。 先月、私の経営権を石塚と篠崎に渡しました。 ヤムナスカマウンテンツアーズは規模を縮小して再スタートになりましたが、 コロナ後の新しい世界ではさらに自然に優しい生活とその時間を楽しむべきだと思っています。 私たちが感じたプライスレスな経験と時間を皆さまと共有できることを願っています。 来年はユーコンとカナディアンロッキーでお会いできますように。 私も事務所を出てガイドをする機会が増えることを考え、この冬はトレーニングを日々行い、心も含めて精進したいと思っています。 「いくぜーヤムナスカ!」おー! 難波寛 #
by ymtours
| 2020-12-25 01:48
| お知らせ
私、篠崎洋昭がYM Tours Ltd./ヤムナスカ・マウンテン・ツアーズの取締役GM(ジェネラル・マネージャー)に就任し、新代表の石塚体一の右腕として会社を支えさせていただくこととなりましたことを、ご報告させていただきます。 コロナ渦が続き、これまでカナダへの山旅やオーロラ旅行を恒例行事としてお越しいただいていた皆様、また初めてカナダでの旅行を企画、予定されていた皆様にお会いできなかったことが、何よりも悔しい思いです。 感染が広がるにつれて少しづつ明らかになってきたウィルスの正体ですが、未だ明確な科学的、医学的見解がわからぬまま、各国でできる限り感染を抑えるための対策や対応が布かれています。 このような状況の中、一つ大きく学べることができたのは、一人一人が客観的なデータに基づいて冷静な判断力を持つことの大切さと、多くのネット情報やメディアの発表に不安にかられてしまうことが無いように、一人一人が正しい知見を持ち、自分で考える力を身に着けることがいかに重要か、再確認できたことではないでしょうか。 カナダでは今週(2020年12月14日より)より、ワクチンの接種が始まります。多くのカナダ国民がその効果へ高い期待を寄せています。一刻も早く事態が終息し、皆様とカナダの大自然でお会いできることが、何よりの願いです。 2020年度夏唯一のガイドツアーとなった「アシニボイン・キャンプツアー」は、私がガイドとして担当させていただきました。 ゲストの皆様は、ヤムナスカ主催の日本のハイキングツアーに過去ご参加いただいた地元の方々でした。4泊5日、美しいロケーションでのキャンプ、ロッキーの大自然で思い切りハイキングを楽しみました。 この一本しかなかったツアーは、私にとってとても大きな意味を持ちました。それは「本当に自分は、この仕事が心から大好きなんだ」と、改めて感じることのできた、忘れることのできない山行だからです。 https://www.facebook.com/media/set/?vanity=yamnuska.mountain.tours&set=a.1645898098912026 これまで多くのゲストの皆様と、数えきれないほどの感動体験を共有させていただきました。カナディアンロッキー、ユーコンそして日本の大自然で心から「嬉しい」「楽しい」「気持ちいい」と思える気持ちが、本当にポジティブなエネルギーであり、ピュアに人の心と体を健康にしてくれるんだと、新しい「気付き」に導いてくれました。 ガイドはゲストの皆様に安全な旅と感動を届ける、「与える側」と思われがちです。サービスを提供させていただいている以上、この理念には間違えはないのですが、実は私たちガイドはいつもゲストの皆様から多くを学び、成長させていただいているのです。ゲストの皆様にはいつも感謝の気持ちでいっぱいなのです。 この事態はいつか必ず終息し、また旅行ができる日が来る事は確実です。問題はそれが「いつか」という事です。先の見えない厳しい状況ですが、今は地に足をつけて、コツコツ努力を惜しまずに前進を続けることが大切だと信じています。 その時が来たときはいつでも準備万端で皆様をご案内できるように、日々精進しております。2021年度の夏に、世界がどのようになっているのかは想像の域を超えませんが、私たちは前向きに新しい未来へ向けて活動を続けていきます。 カナダの大自然は、いつも変わらず皆様のお越しをまっています。明るい未来で、世界一価値のある「ガイドサービス」をこれまでと変わらずご提供させていただくことを約束いたします。 今後共、ヤムナスカ・マウンテン・ツアーズをよろしくお願いいたします。 篠崎 #
by ymtours
| 2020-12-18 01:26
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