カナディアンロッキー豪華ロッジ滞在ツアーPart 3          <7/4~7/15、2006>

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7月9日
今日からいよいよアシニボインロッジに入る。天気は快晴でフライトには申し分ない。ヘリの都合で、ガイドはお客さんと別のフライトになり、30分遅れでロッジに着く。歩くと丸一日はかかる20kmの道のりも、ヘリコプターなら5分で着いてしまうのだからやめられない。夕食時には奥さんのバーバラが戻ってきており、「やっと会えた」と、笑顔で握手されていた。ちなみにオーナーのセップはスイスに里帰りしており、この旅行中会うことはなかった。バーバラは「席が余っているから滞在中はお客さんと一緒に食事をしていきなさい」とガイドに優しい。ここの料理も大変好評で、スコーキロッジと同様に家庭的な雰囲気がある。こちらの宿泊客は40名弱。私達のほか、日本人の新婚カップルが1組いただけで後は全部欧米人。アメリカから来ている人が多かった。

7月10日
朝からかなり激しい雨が降っている。朝食時もずっと降り続いており、結局お昼ごろまで様子を見ましょう、ということになった。ロッジのガイド、アンドレイとクリスティーナは9時半ごろ、他のお客さんを連れてサンバーストレイクの方へ出発していった。雨は昼前に止み、昼食を食べてからハイキングに出発する。ワンダーパス・ビューポイントを目指す。雨上がりの為、途中のペイントブラシのお花畑がとてもきれいだった。涼しいためにペースも上がる。

ワンダーパスを超えたところで巨大なザックを背負った単独行の女性に会う。「どこから来たのか」と尋ねると「ウォータートンから」と答える。ウォータートンはここから500kmも南である。彼女はなんとひと夏かけてカナディアンロッキー1,500kmを縦走している最中なのだ。3週間かけてここまで来た、という。皆ただ驚くばかり。旅の無事と健闘を祈って別れた。

ビューポイントまで来ると丁度雲も上がりだし、眼下に見えるレイク・グロリアの青さに皆感激。Mt.アシニボインやMt.エオンも頂上を見せ、期待以上に良い景色だった。帰りしなも青空が見え、写真を何枚も撮る。雨上がりのためか、ワンダーパス付近にやたらとマーモットが多い。さらに下ると開けた草地で私達の100mくらい先に2~3歳位のグリズリーを発見。しばらくすると向こうがこちらに気付き、早足で森の中に逃げていったが、H氏はその姿をしっかりとカメラに収め、夕食時は他のお客さんから大いにうらやましがられていた。

つづく


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# by ymtours | 2006-07-17 01:02 | カナダの山旅

カナディアンロッキー豪華ロッジ滞在ツアーPart 2             <7/4~7/15、2006>

カナディアンロッキー豪華ロッジ滞在ツアーPart 2                      <7/4~7/15、2006>_d0112928_5445738.jpg

7月7日
皆さん、朝は7時半まで熟睡。8時朝食。ロッジの食事はどこもバッフェ形式で、自分が食べたい分だけ取って食べる。スコーキロッジの食事はハーブを多用した家庭料理で、肉も野菜も豊富。N氏は「こういう種類の料理を食べるのは初めてだ」と感心していらした。

今日の行動はまずロッジのすぐ隣にそびえるスコーキマウンテンに登り、引き返してマーリンレイクへも巡るコース。スコーキマウンテンは上部が急なガレ場になっていて、途中から道しるべのケルンが一部分かりにくくなり、足場も悪くなる。でも夕べ良く寝たお陰で、良いペースで、2時間でピークへ。ピークは360度の大パノラマで、皆さん感動されていた。先に登ってきていた方々と一緒に記念撮影をしてからピークで昼食をとる。

同じ道を引き返さず、マリーンレイクへは、オフトレール(正規の道を外れること)を交えた別の道を使って周遊コースにした。途中でマーモットやポーキュパインといった珍しい動物に出会えたのは収穫であった。マーリンレイク手前の道は面白い。遠めに見るととても行けそうにない断崖絶壁なのだが、その場所に来るとうまく道がついているのである。苦労してたどり着いたマーリンレイクは一見の価値がある。正面に見えるMt.リチャードソンは氷河に厚く覆われ、すばらしい景色だった。

7月8日
早くも今日は下山の日だ。親切にしてくれたロッジのスタッフと別れを惜しんで出発する。天気は今日も快晴。今日は行きに通ったデセプションパスではなく、パッカーズパスというもう一本の道を通って帰る。途中通過する2つの湖は美しく、マーモットもたくさんおり、帰り道にここを通らない手はない。パスでは他のハイカーや、日本人の新婚さん方と一緒に昼食を取る。お互いに写真を撮ったりして楽しく過ごせた。ターミガンレイクのお花畑は行きしなよりもさらにきれいになっており、夏真っ盛りといった感じ。3時に迎えに来ていたバスに乗って駐車場まで。皆さんの希望により、ルイーズ湖に寄っていく。

つづく


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# by ymtours | 2006-07-17 00:45 | カナダの山旅

カナディアンロッキー豪華ロッジ滞在ツアーPart 1          <7/4~7/15、2006>

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<グループ>
山仲間4名
<ガイド>
品川誠
<行程>
7/4 カナダ入国→バンクーバーからVIA列車でジャスパーへ
7/5 ジャスパー到着後→ジャスパーのホテルへ


7/6
早朝、皆さんとホテルのロビーで待合わせた。I氏とH氏にお会いするのはこれで3度目だ。お二人に初めてお会いしたのは自分がニュージーランドのMt.Cookの麓でトレッキングガイドをしていた時だった。私がカナダでもガイドをしている、と話すと、連絡先を教えて欲しいと頼まれた。そういうお客さまは少なく喜んでお渡ししたが、それからすぐに連絡があり、早くも半年後にはレイクオハラロッジとシャドーレイクロッジという2つのロッジを中心にしたハイキングに行かれた。ちょうどカタクリが見頃ですばらしいツアーであった。その後すぐに、念願であったアシニボインロッジを予約され、今年、晴れて念願かない、アシニボインロッジに来られたのである。O氏は去年も一緒に来られ、N氏は今回が初参加だ。今回も去年と同じく4人でのご旅行。ちなみに皆さん、大学時代の山仲間であり、40年来の知己である。

朝食はJasperの街で評判の高いベアパウ・ベーカリーで仕入れ、車で移動しながら食べた。登山口まで200km以上もあるのだ。途中のコロンビア・アイスフィールド・センターやボウレイクに立ち寄って観光しつつ、9時半のチェックイン締め切り間際に、受付のレイクルイーズスキー場のデイロッジに飛び込む。ここでペーパーワークを済ませ、駐車場からスコーキロッジ宿泊者のためのバスに乗り換えて登山口へ。

今日は最高気温が20度(ここでは暑いほう)になるとかで、日差しも強いのでなかなか暑い。私は今まで行く機会に恵まれなかったのだが、今回初めて訪れてみて驚いた。まず、スコーキロッジまでの道のりはほとんどが樹林のない高地を歩くのでとても眺めがいい。背後を振り返れば、氷河を頂くMt.テンプルやテン・ピークス(Ten Peaks: モレーンレイクの背後にそびえる十の鋭鋒)が見えるし、トレールを取り囲む山々や湖も非常に美しい。今回は時期も良く、紫のアズマギクや紅のペイントブラシ、黄色のウサギギクといった夏の花がターミガンレイクの周囲に咲き誇り、今まで訪れなかった事が不思議なくらい良いトレールであった。

峠を下り、樹林帯に差し掛かる頃より雨が降り出す。夕方に雷雨の予報が出ていたが大当たりだ。ロッジに着く頃には本降りになっていて、最後は走るようにしてロッジに飛び込んだ。ロッジでは薪ストーブと暖かいお茶と甘いデザートが私達を待っていた。スコーキロッジは2階建てのログハウスで、一階に食堂とリビングがワンフロアになった開放的な作りだ。2階に個室が7部屋あり、私達はそのうちの2部屋を割り当てられた。ロッジのスタッフは4名常駐。ところで今夜の泊り客は21名。夕食はグループのお抱え漫才師H氏のおかげで、テーブルは爆笑の渦。

食事のあと、さらに談話を楽しみ、皆さん夜9時頃にはベッドの中へ。ベッドはきれいでシーツが良く洗ってあり、とても寝心地がよい、とO氏が褒めていた。

つづく


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# by ymtours | 2006-07-16 05:54 | カナダの山旅

初めて訪れた方へ

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私達はカナダのキャンモア(アルバータ州)とホワイトホース(ユーコン準州)にあるガイド会社です。主な業務は山岳ツアー/ネイチャーツアーを通して多くの方々にカナディアンロッキーとユーコンの素晴らしさをお伝えしています。

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このブログの内容は、「ヤムナスカガイドがご案内したハイキングツアーの報告」、「お客様のコメント」、「ロッキー/ユーコンの情報」、「ガイドの素顔」などをガイドが投稿していきます。

私達の自慢の一つにヤムナスカガイドが上げられます。皆、自然が大好きでカナダに移り住んだ者達です。安全に対する共通の認識を持ちながらの個性溢れるガイディングは、ご満足いただける自信を持っております。ガイド紹介ページはこちらから。

このブログを通してもカナディアンロッキーやユーコンの魅力を発信していきます。
また一方的なブログにならないようにお客様とのコミュニケーションツールとしても
活用していきたいと思います。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

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# by ymtours | 2006-06-15 07:07 | お知らせ