2020年 03月 07日 ( 1 )

カナダへの入国制限についての誤報 / 3月6日現在

NHK NEWS WEBにて3月4日に報道された記事について波紋が広がっています。

外務省の発表を記事にしたものですが、あまりにも正確性に欠けています。記事の中盤でカナダを含む39国を「 日本からの渡航者に医療機関での検査や経過観察などを義務づけているのは、合わせて39の国と地域です。」と発表していますが、実際にカナダの入国審査では 渡航者に医療機関での検査を義務づけてはいません。

ちなみに外務省の公式発表は以下になります。

以下にカナダの部分を抜粋します。

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カナダ(注:現時点で直ちに何らかの行動制限を課すものではなく,自主的な対応を勧めるもの。)

・8州(アルバータ州,サスカチュワン州,オンタリオ 州,ケベック州,ニューファンドランド・ラブラドール州,ノバ・スコシア州,プリンス・エドワード・アイランド州,ニュー・ブランズウィック州)

感染発生確認国からの帰国者には14日間の自己モニター(注:自由に行動しながらの健康管理)を要請する。

・ブリティッシュ・コロンビア州

イラン及び中国からの帰国者には,14日間の自己隔離を求め,その他の国外から来訪する全渡航者には,自己モニター(注:自由に行動しながらの健康管理)を行い,何らかの症状が見られる場合には他人との接触を制限し健康相談窓口に連絡するよう要請する。

・マニトバ州

感染発生確認国からの帰国者には,14日以内に風邪やインフルエンザに類似する症状が見られる場合には検査の受診を要請する。
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カナダは10の州と3の準州からなる連邦立憲君主制国家のため、州によっては若干の見解の違いはありますが、入国後の制限は取られていないことは明らかです。昨夜のNHK番組ニュース9においても、各国の入国制限に対する報道はありました。残念ながら未だに入国制限をしている国々をマップ上で色を付けて、カナダが含まれています。国土の広いカナダですから、視聴者に与えた印象は大きなものであったと感じます。海外に住むものとしてNHKの報道は有難く、いつも参考にしていますが、今回の裏を取っていない報道は残念です。おそらく、他の国に対しても同じような誤報があったのではないかと想像してしまいます。

幸いにも、昨日(3/5)カナダのトルドー首相は会見にて、感染確認国からカナダへ訪れるトラベラーの入国拒否はしないと公言しました。他国(特にアメリカ)と異なる決定を下した理由を求められたトルドー首相は、WHOからのアドバイスそして国内外の専門家から意見を聞いた上で決断したと答えました。ソースは以下のCBCニュース(カナダ最大のニュース放送局)になります。

以上から、カナダへ旅行・出張を考えている方、ワーホリ滞在で渡航を考えている方、就労目的でカナダへ来られる方、カナダに住んでいて日本へ一時帰国を考えている方は、カナダ入国の心配は無くなったと言えます。

昨日、アルバータ州で始めての新型コロナウィルスの感染者が見つかりました。現在カリフォルニア沖に停泊中のクルーズ船(グランド・プリンセス)に乗船していた方で、2月21日にアルバータ州の自宅へ帰宅しました。感染者の女性(50代)は現在回復に向かっているとのことです。保険局はその女性の行動について調査中です。またグランド・プリンセスに乗船していた他の人にも自宅待機を呼びかけています。

私見ですが、アルバータ州での感染はまだまだ恐れるほどではありません。こちらの人の多くは公共交通機関を使わず、ほとんどが自家用車で移動します。感染はゆっくり広がるとは思いますが、人口の少ない郊外の町(バンフなど)へ拡大するには長い時間がかかるのではないでしょうか。まして日本から来られる観光客が、133万人都市に住むカルガリーの感染者と接する確率はゼロに近い数字となるでしょう。私の住むキャンモアの町ではハンドサニタイザー(携帯消毒液)が売り切れてます。普段はウィルスに対して無関心のカナダ人たちが手洗いと消毒を始めていることは良いことだと思いました。おかげで、いつも流行しているインフルエンザになったという話を聞きません。

以上、

難波寛
代表取締役
ヤムナスカ・マウンテン・ツアーズ


by ymtours | 2020-03-07 04:13 | お知らせ | Comments(0)