2014年 06月 05日 ( 2 )

いよいよ

d0112928_9131282.jpg


ヤムナスカガイド 谷です。
さて来週末にはいよいよロックガイドのコースが始まります。
まず、この6月に9日間のトレーニングを受け、そして9月に本試験になります。
カナダのガイドの試験はハイキングガイドの時もそうでしたが、
必ず最初に技術、理論などをしっかり教えてくれて、それを試験の時にできるかを試されます。

こうしてしっかり教える環境があるというのも、
世界から見てもカナダのガイドがレベルが高いといわれるゆえんです。
さらにガイドの教育は環境にも影響されます。皆さん知っての通り、
カナダは山や氷河が大きくBig wallと呼ばれる何百mもの壁、
時には1000m級の壁が普通に出てきます。このフィールドがガイドを強く大きく育てているのです。

なのでただクライミングがうまくてもダメなんですね。
ガイドパック(救急用具や無線、ツエルトなどが入ったザック)といわれるザックを背負って
登らないといけないので、体力が、かなりものを言います。
日本やヨーロッパと違い電話もつながらない、ゴンドラや登山列車、山小屋がない中で
ガイドするので、ガイドに求められる能力が高いんですね。

だからこそ手つかずの自然の中でガイドできるのです、
どこを見ても人工物がない、ピュアな自然を見ながらのクライミング。
さらにクライミングが終わった後で野生動物に逢えるのはカナダならではないでしょうか。

誰もいない中で山と自然と自分と向き合う。
たまらない時間ですよね。それを安全にガイドでき、
ゲストと喜びを分かち合えたらこんな素晴らしい仕事はほかにはないでしょう。

このブログを書いていたらまた頑張ろうって気になってきました。
さて明日はどこでトレーニングしようかな。

ではまた来週です。


d0112928_9133866.jpg

安全で快適なガイディングをするため新しい技術を練習中です。
d0112928_9135769.jpg

今日はレイクルイーズでトレーニングしてきました。
湖はまだ凍っていましたが、岩場にはもう雪もなく、もうすぐここも春が訪れます。

谷 剛士 (たに たけし)
ガイドプロフィールはこちらから


by ymtours | 2014-06-05 09:10 | 「マウンテンガイド」への道 | Comments(2)

2400㎞ 走破 Yukon To Rockies 2014

d0112928_2473638.jpg

ヤムナスカ ガイド 本山 です。 
今回のブログは、Yukon To Rockies の移動の様子をご報告させていただきます。
実は、この道中、ものすごく野生動物が出没するのです。

カナダは本当に広いです。

約2400㎞ の移動ですから、以下の簡単の計算が成り立ちます。

ほとんど高速なので、時速90㎞-100㎞ 程度で走行可能
一日休憩も含め約10時間運転すると 800㎞程度 移動可能
2400km ÷ 800Km なので、3日間必要

となるわけです。

ほとんどのヤムナスカガイドが、いずれかの方向から Yukon - Rocky 間を運転して、移動したことがあります。

実はこの通過する道中は、ヤムナスカも寄付をしている 『Yellowstone To Yukon』の団体が定めるエリアを多く通過していきます。

非常に大きなエリアですが、実際に熊などはこのエリアのかなりの距離を移動していきますし、植生、地質、生息する動物などは、基本的に変わりません。

ホワイトホースから600㎞ほど移動するとすぐに登場しました。
バイソン!
春なので、冬毛が抜けていますね。
d0112928_259468.jpg


お母さんと子どもも見かけました。
寒いエリアでは、秋や、冬に子供を産む動物はいません。
もちろん理由は明確!厳しい寒さや、食べるものが少ない厳しい環境にいきなり赤ちゃんを出すわけにはいかないからですね。
d0112928_2595324.jpg


このバイソンは、開拓者自体に相当な数が乱獲され、アメリカやカナダ南部では非常に少ないですが、北にはたくさん生息します。
大きなオスは1トン程度あります。こんな大きなのに車でぶつかったら、こちらまでやられてしまいますね。
d0112928_30496.jpg


湿地帯が出てくると出没するのが、ムース 大ヘラジカです。
動物には、天敵、主食とする植物、などが大きく作用し、その得意とする生息エリアがあります。
ムースはムースが得意とするエリアに出没するんですね。
d0112928_325496.jpg


少し標高を上げると・・・・
岩場、や高いところが得意な
ストーン・シープという ロッキーではビックホーン・シープと呼ばれるシープの仲間が出没しました。
高速沿いで岩についているミネラルを補給していました。
d0112928_355887.jpg


峠越えのエリアの湖はまだ半凍結、
標高の低いところと、高いところで新緑の進み具合もこの時期は大きくことなります。
d0112928_38114.jpg


これぞ、北の動物 カリブーも出現しました。
秋・春に大移動をすることで有名なカリブー、ロッキーエリアには多く生息しませんが、北方エリアを好む動物です。
よ~く見てください!毎年落ちると言われている鹿類の角!生えてきていますね!
春ですね。
d0112928_39135.jpg


姿を見ることはありませんでしたが、ビーバーポンドはものすごい数を見かけました。
明らかに生息しています。
ビーバーはカナダを象徴する生き物で、国立公園局 パークス カナダの シンボルマークにもなっていますね。
d0112928_315182.jpg


不思議な動物で、川をせき止め、ビーバーポンドを作ります。
ダムをつくるのに、せっせと忙しく働くのですが、枝や泥を運んできてダムを作成・整備します。
しかし、なぜ!こんなことをするですかね????
この活動がカナダの生態系で大きな役割を実はしているのですね・・・

下は見事なビーバーダム と ポンド
d0112928_3184789.jpg


熊!
グリズリ―は見かけませんでしたが、ブラックベアは、相当な数を道路脇に見かけました。
最後の方は私も、『ああぁー、いるね・・・』素通りするくらい見ました。
実は高速脇というのは、人間が木を切り倒して、そこに光が入り、お花や低木が多く、動物には絶好の植生になっているのですね。
d0112928_319255.jpg


下の写真にもクロクマが写っているんですよ。
見つけられましたか?
d0112928_3313784.jpg


結局、
バイソン  すごくたくさん 30頭ほど?
ムース  2頭
エルク  4頭
ストーンシープ たくさん これも30頭ほど?
カリブー  5頭
ブラックベア 10頭ほど?

を見ました。

寒い冬が必ず来るカナダ、
今回、このように動物を多くみたのは、『春』だからですね。
暖かくなり、植物が芽を出し、今回見た動物は皆、食べることに忙しくしていました。

極北人である私も、いつも『春』を本当にうれしく感じます。


しかし、しかし、ながーい運転、
どこまでも続く道、ひろーーーい空は、かつて私が日本であこがれながらイメージしたものと全く今もかわっていませんでした。
d0112928_3215780.jpg

by ymtours | 2014-06-05 03:26 | その他 | Comments(0)