新型インフルエンザをカナダ人はどうとらえているか?

こんにちわ。
キャンモアにも遅い春がやってきました!
待ちに待ったハイキング、登山シーズンが始まりました。
はじめに春を代表する花、プレーリー・クロッカスを紹介します。
是非、芽吹きのカナディアンロッキーへお越し下さい。
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新型インフルエンザのニュースが日本国内で大きく取り上げられるなか、カナダ国内の人々がどうこのインフルエンザをとらえているか、この場を借りて報告します。

カナダでは現在約380人の感染者が出ております。こちらのニュースや国の対応は通常のインフルエンザと同様の対策を講じています。基本的な事として、うつらないように手洗いやうがいを小まめに行い、健康的な生活を送ることが最も重要と、時おりローカルニュースが伝えたりしてます。実際に私どもが住むキャンモアやホワイトホースでは新型インフルエンザの話題を持ち出す人はごく稀で、日本のニュースに驚きを隠せない私などは「国民によってこんなに受け取り方がちがうのかな。」と思ったりしております。

政府機関は、もちろん新型インフルエンザの動向を見守っており、カナダはWHOに詳しく感染者数を報告する義務を果たしています。

こちらの一般的なとらえ方は、空港など水際でインフルエンザを防ぐのは不可能なことで、時間が経つにつれ通常のインフルエンザ同様の感染者数が出てくると考えているようです。またこれまで大感染した過去のインフルエンザに比べて毒性が弱いことも、人々をいたって冷静にしています。

カナダに住む我々のとらえ方と、最近感染者が出た日本に住む方とのとらえ方に温度差があるのは仕方の無いことです。日本のメディアは大きく新型インフルエンザを取り上げ騒いでおりますが、この騒ぎは日本で感染者が数百人と拡大しないと収まらないと感じています。そして人々は、死亡率も低く、健康な人はほとんど回復に向かうという実例が多く出れば、やがて新型インフルエンザに対する恐怖も収まると、我々カナダに住む者は思っています。

年間何万人もの日本人が、他のインフルエンザで亡くなっていることを考えると、今回の騒ぎの大きさがいささか不思議です。SARSのように感染すると死亡する確率が高い感染症とは、全く別の次元の話しと理解して欲しいと切に願っております。

感染して帰国した人の隔離が日本を含めアジアで行われておりますが、カナダでは日本でやっているような厳しい検疫はなく、風邪を引いているからと言って別の場所へ隔離されることありません。既に感染者が国内にいますし、繰り返しますが、水際で感染者を見つけることは現実的に不可能なことと考えているようです。

日本やアジアの国々で、検疫に引っかかった旅行客や国民を病院などで隔離していますが、それらの厳しい処置についてはカナダの感染症の専門家は以下のように理解を示しています。
「中国やインドなどアジアの発展途上国で今回の新型インフルエンザが広まれば、栄養を蓄えていない多くの人々が亡くなる可能性がある。ワクチンが十分に製造されるまでの間、アジアでの感染をなるべく遅らせるため、アジアの玄関口である成田や香港、北京などで検疫を強化しているのであれば評価できる。」 カナダでは薬の備蓄や医療体制が整っているので、それほど怖いことではないと強調していました。もちろん、重い心臓病や糖尿病などをお持ちの方は、他の感染症を予防するのと同様に注意が必要と言うことです。

カナダへの旅行をご計画の皆様から、カナダの状況を心配するお声を頂いております。今日は一般的なカナダ在住の人々が感じていることを率直に書かせていただきました。実際に日本のお客様のご予約が減る中、カナダやアメリカ、EU各国からのご予約は例年通り頂いております。是非、日本の皆様も状況を的確にご判断し、カナダへのご旅行をご検討いただければと願っております。

では、スタッフ一同、心からカナダへのお越しをお待ちしております。


難波
ディレクター
Yamnsuka Mountain Tours

【関連ページ】
H1N1型インフルエンザ(豚由来型インフルエンザ)について

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by ymtours | 2009-05-15 02:37 | お知らせ


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