バンフからトランスカナダハイウェイを北上してゆきCastle Mountainを過ぎた辺りから前方左に一際高い山が見えてきます。さらに近づいて行くとその大きな山容が次第に明らかになり、山頂からハイウェイへ向かってエレガントに落ちて行く東尾根がよく見えるでしょう。さらに北上し東壁を回り込むところまでドライブすると山頂直下に広がる氷河、そしてその下に広がるのが数々のハードアルパインルートをようする標高差1500mの北壁が見えてきます。 ロッキーでは1100feet(約3400m)以上の山を1100ersと称してちょっと一味違う高い山としてまとめたりするのですが、このMount Templeは最初に登られたロッキーの11000erといわれています。 初登は1894年。2年間の偵察ののち、Larch Valley奥のSentinel Passからのルートが発見されSamuel Allen, L.F. Frissel, Walter Wilcoxによって成し遂げられました。今ではそのルートもTourist Routeと呼ばれ多くの人々に登られています(簡単なスクランブリングですがちゃんと装備はもちましょう)。1931年にはハイウェイからも良く見える東尾根が登られました。当時では、北米でも屈指のハードルートとして紹介されています。今でもその長さ、岩、雪、天候などを考慮すれば十分に野心あるアルパインクライマーのテストピースとなるルートでしょう。 Morain LakeからLarch Valley, Sentinel Pass, Paradais Valleyとぐるりと歩いてみると、いかに山容が大きく、それぞれの壁がどれだけ違った表情を見せるかがよく分かります。まるで違う山のふもとを歩いたかのような錯覚すら覚えますよ。 写真はPradaise Valleyを挟んだSaddle Mountainから北壁を眺めたもの。ちなみに北壁は1966年に初登されました。当時はロッキーのアイガーと言われたそうです。 (写真・文 栗原治郎) ↑アウトドアブログのランキングに参加しました。 サイト上位を目指しております。一票(クリック)のご協力をお願いします!
by ymtours
| 2007-07-22 14:27
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