Yellow Lady’s Slipper(カラフトアツモリソウ)の伝説

Yellow Lady’s Slipper(カラフトアツモリソウ)の伝説_d0112928_13433577.jpg

カナディアンロッキーで見られる花、“Yellow Lady’s Slipper”を直訳すると「黄色い女性のスリッパ」。花の形が履物に似ているため、このような名前が付きました。この花にまつわる先住民族(インディアン)のお話しをご紹介します。

昔々、あるインディアンの酋長に娘がいました。ある日、この娘が一人で部落から離れて遊んでいると、一匹の泣いているウサギを見つけました。様子をうかがうと、足を傷つけており、家へ帰ることができないようです。可愛そうに思った娘は、これ以上足を痛めないように彼女の履いていた※モカシンをあげました。そして、日も暮れてきたので、娘は急いで部落に戻っていきました。

間もなく、モカシンをウサギにあげ、裸足になった娘の足の裏は擦り傷で血が出てきました。その後も歩き続けましたが、帰り道の途中で、あまりの痛さと疲労の為に倒れてしまいました。そしてそのまま寝てしまったのです。しばらくすると、小鳥がこの娘を見つけました。小鳥は、この娘の傷ついた足を癒してもらうよう、偉大なる聖霊にお願いをしました。

娘がふと目を覚めると、目の前の二本の細長い木の幹に、美しいモカシンが吊るされていました。彼女は、血が出ている足に、このモカシンを履いて部落に戻ることができました。

Yellow Lady’s Slipper(カラフトアツモリソウ)の伝説_d0112928_13454542.jpgこのお話しを信じられない方へ
今度Yellow Lady’s Slipperを注意深く観察してみてください。花の中には、赤い斑点と筋の模様が確認できるでしょう。これは、あの娘がつけた血痕なのです・・・

※モカシン・・・バッファローの皮で作ったもの先住民族インディアンの履物

にほんブログ村 アウトドアブログへ
↑アウトドアブログのランキングに参加しました。サイト上位を目指しております。
一票(クリック)のご協力をお願いします!
by ymtours | 2007-05-27 13:44 | その他


<< 2007年 新人ガイドトレーニ... 2007年 新人ガイドトレーニ... >>