第3回ガイドインタビュー(Naoto Motoyama)

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ガイドインタビューも3回目となりました。今回は本山直人(もとやま なおと)です
(写真左)。日本からチャット形式でインタビューに協力してもらいました。
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薫:
それでは、第3回ガイドインタビューを始めよう。今日のガイドは本山直人君です。
よろしくお願いします!

直人:
こちらこそよろしくお願いします。

薫:
まずは、自己紹介からどうぞ。

第3回ガイドインタビュー(Naoto Motoyama)_d0112928_740791.jpg直人:
本山 直人 1973年神奈川県横浜市 生まれ 意外にA型、、、、、、2003年にカナダに行きました。現在は、夏はヤムナスカでハイキングガイド、冬は長野でスキーパトロールで働いてます。季節労働者(笑)ですね、、、

薫:
実は今日本に居るんだよね。日本とカナダ間でインタビューをしている形になるね。最近はインターネットが普及して本当に便利になったよね。直人君はもう直ぐロッキーに戻って来るね!

直人:
そうですね、本当に便利な世の中で、私のような海外&日本の生活をしているものには非常にありがたいツールです。もうすぐカナディアン・ロッキーに行きますので、いろいろと準備などしております。今年で、この生活も2年目、移動も大変ですが、「日本とカナダの比較」が良くできると、感じるようになりました。

薫:
「日本とカナダの比較」・・・今日も何だか、面白そうな話が聞けそうだね。本題に入る前に、まずは直人君の「山との出会い」について聞かせて。

第3回ガイドインタビュー(Naoto Motoyama)_d0112928_7391964.jpg直人:
はっきりと意識し始めたのは、大学を卒業して、会社にサラリーマンとして就職し、3年くらい経ってからですかねー?長野の南アルプスとか、八ヶ岳とかにいわゆる縦走形式で、行き始めたのからですね。金曜日はもうソワソワして仕事って感じじゃなかった。、、、、しかし、その前よりも山というか、「自然とのふれあい」は、キャンプをしたり、写真と撮りに言ったりで大学時代ぐらいからありました。それと「スキー」!高校生くらいから徐々に虜になり、今でも大好きです。そもそも夏山に行き始めたのもバックカントリースキー(山スキー)がしたくて、夏山も知らないとってな感じでスタートしましたしね!幼少の頃は、特にないんですけどねー、家族からの影響も特になし、、、

薫:
直人君にとっての「山との出会い」は『スキー』が原点にあるということだね。

直人:
そうですね。で、よりいっそう技術と知識をということで、ヤムナスカの学校に入学を決めました。それが2003年の秋ですね?..

薫:
なるほど、ヤムナスカに入ってから本格的に山登りとしての経験を身につけていったということなんだ。色々な事を学んだと思うけど、学校での経験はどうだった?

直人:第3回ガイドインタビュー(Naoto Motoyama)_d0112928_7414143.jpg
素晴らしいものでした。ご存知の通り、約3ヶ月を主にフィールドでの実習を中心に技術と知識を取得していきますが、学べることはもちろんのこと、素晴らしい世界中の人達との出会いも素敵な経験でした。私の取得した時で、約15名8カ国の山好きがいましたので、約3ヶ月をその人達と生活まで共にするのですから、非常に貴重な経験と言えます。

薫:
そうそう、私も経験があるけど、毎日山の事が考えられた3ヶ月でとても幸せだった思い出があるなあ。直人君の場合、特に「山スキー」についても学んだ事が多かったと思うけど。

直人:第3回ガイドインタビュー(Naoto Motoyama)_d0112928_743862.jpg
そうですね、特に氷河スキー!これは日本にないですし、あの広大な一枚バーンはすごいですね!なかなか表現できませんが、これは、、、、、あまりにもかっとび過ぎて、担当のガイドから、飛ばし過ぎだって注意されたくらい(笑)。そのときに本当に広大なカナディアンロッキーを痛感しました。3000m級の山でもスキーで登頂できるものもありましたし、そこからの眺めは、もう山山山山山が連なる絶景でした。もちろん、カナダは雪崩は最先端に近い技術とフィールドがありますので勉強になりました。

薫:
直人君にとって「スキー」もアウトドア活動に大きな割合を占めているんだね。それでは、どうして「ハイキング」のガイドになろうと思ったの?

直人:
そうですね、現在でもスキーは大好きなアウトドアアクティビティの一つです、最近テレマークスキーも始めました。ハイキングガイドは、学校が終わった頃、ヤムナスカの方からお誘いもあり、ぜひやりたいと思いました。まず、「人と交わる仕事」であるということ。これは私にとって大前提であります。サラリーマン時代も営業をしておりましたし、ご存知の通り、技術職的なタイプではないので、、、、、(笑)。もちろん、ガイドというものは最低限の技術は必要ですが、自分が来て、素晴らしいと思ったカナディアンロッキーで、お客様を案内できるっていうのは、非常にやりがいを感じましたね。

薫:
私も直人君と一緒にガイドの仕事をした事があるけど、「人との接し方」がとても上手いと思ったよ。"直ぐ"に"人"と打ち解けられる術(すべ)を知っているというか・・・(だから「直人」(笑))ガイディングの中でとても大切な要素の一つだよね。実際にハイキングガイドになってどうだった?

直人:
第3回ガイドインタビュー(Naoto Motoyama)_d0112928_7453275.jpgありがとうございます。以前、薫さんとも話をしたことがありますが、ガイドが楽しんでいないとお客様が楽しめるはずがない!と思っています。ここでこんなこと言うと信じてもらえないかもしれませんが、僕自身、本当に楽しんでます。たまにすごい風景や瞬間に出会うと絶叫しちゃうこともありますが、かなり素の状態です(笑)。そんな風に仕事をできるのが、非常に幸せを感じますね。営業職にも似ている部分もありますが、実際にハイキングガイドになって、自分のキャラクターを出して許される割合が仕事として、非常に大きいというのを感じます。ルールはありますし、最低限やらないきゃいけないこともある。しかし、しゃべり方が決められているわけでもないし、説明方法が決められているわけでもない。僕の中では、見た目は全然違いますが、前職の営業職の延長線上というか、同じタイプの仕事って感じは強いですね。個性を出しやすいし、よくいうと自分がやっているという意味が非常に強い。 
※ちなみに直人ってのは、両親より『素直なひとになるように』ってことで命名されているようです、なんとかまっとうしないと、、、、、、(笑)

薫:
なるほどね。つくづく思うけど、「ヤムナスカガイド」って、本当に色々な個性を持っている人達だと思うな。そして、そのそれぞれの個性を上手く生かしてガイディングをしている。例えば同じハイキングコースを案内されてもきっとガイドによってお客様に与える感動って違うと思うな。そこが「ヤムナスカガイド」の良い所じゃないのかな。


直人:
そうですね。この話しは本当に面白いですよね。

薫:
話しは、変わって先ほどの「日本とカナダの比較」に触れていくね。日本とカナダ(ロッキー)の魅力の違いってどう思う?

直人:
長くなりますよー(笑)。まず初めに、先ほどちょっとあげた日本との違いっていうのが、僕は最近強く感じることですね。初めてロッキーに来た時は、ただ単純にすげー、ダイナミック!ワイルド!って思いましたが、ここ2年日本に秋から春だけですが帰ってきて、本当にいろいろと感じています。逆に日本の魅力さえもですね。

日本は小さな島国に何千年も人が住んでいました、カナディアンロッキーはわずかな人口の先住民族が住んでいた程度でした、、、
これを前提にまず「日本」から、日本には農耕を中心とした「人間と自然との共存」の文化っていうのが、根付いていました。さらに海に囲まれた島国で、雨量の多さがもたらす湿気、これによって、水を大量に必要とする米を作るということが可能になったし、木の種類の豊富さ、さらに砂防というような考えかたも国土の70%が森林で山が多いということから、生まれたんだと思います。また田園に水を引くのも川に一気に水が流れていかないような仕組みつくりの一環で行われたものだと思います。このようなことが、長い年月をかけて構築されていきました。言い換えると、人間自体が、生態系の中の一部として存在していたと思うのです。今もそうでなければいけないと思うのですが、実際に今は崩れかかってきているので心配です。単純に「歴史と文化がある国、日本」=「だからお米食う民族なんだ」って強く思いますよね。
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一方、「カナディアンロッキー」は、日本に比べると人間との関わりはとても少なく、本当にワイルドな自然が残っていると思います。少しでもバランスが崩れていくと、それが如実に表面に現れてくる。氷河が溶けているのが見られたり、一つの種類の動物の数が減るとその影響が連鎖的に生態系に影響を与えたり、山火事も実は生態系的には必要なものなど肌で実感できる事が多くあります。

つまり、日本では人間が自然に手を加えている部分が多いので、直接的に感じられないことが、カナディアンロッキーでは、より強く感じられるっていうのは、大きな魅力ですね。
はっきり言って文章だけで伝えようと思えば、本が書けちゃうくらいですよ。日本とカナダは全く対称的というか、(人口、面積、etc・・・)、、、、、

そこがすごく面白い部分ですね。実際、僕もカナダに身を置けば置くほど、自分は「歴史と文化のある国、日本人」なんだっても強く思います。逆にカナダは国立公園のシステムとか、人間が後から入ってきたからこそできる。現代らしい管理システムが構築されている事は、日本に比べるとすごいと思います。本当に口で表現するには、難しいですが、こんなところですかね。

薫:
日本の場合は、国土が狭い分、長い歴史のあいだで、自然と上手に付き合ってそれを維持してきた。そしてカナダでは国土が広く、人間が住み着いた人口が少なかったのでそのままの自然が残っているということがですね。日本とカナダの自然にはそれぞれの魅力がありそうだね。とても興味深い見解だよ。

直人:
そろそろ最後の質問に入るね。今後やってみたい事や目標などあったら教えて。

直人:第3回ガイドインタビュー(Naoto Motoyama)_d0112928_7465754.jpg
今年は、資格にチャレンジできませんでしたが、来年はしたいですねー。ガイド業の中では、やはり自分が今、感じている、「日本との比較」というものを常に織り込んで、ガイディングしていきたいですねー。それをどう感じるかはお客様次第ですが、あと、シンプルに自分がカナディアンロッキーで感じることを伝えていければいいですからね。そして、将来的には、日本には無いものをカナディアンロッキーで経験し、どんな形でもそれを将来的に何か、日本に貢献できたら素敵だなーって思います。文明と進化が進む世の中で、今後、必ず自然と人間(人間も自然の一部ですが)の共存、調和っていうものは無視できない環境がより強くなっていくと思います。日本とカナダは違いますが、ワイルドな手付かずの自然があるカナディアンロッキーの自然の中で、より経験を積みそれを形にしていければ最高ですね。

薫:
次の資格は「バックパッキングガイド」だね。来年はぜひ頑張って合格してね!ガイディングも益々厚みが出てきそうだね。楽しみにしてるよ!

※直人君は他にもギターの趣味もあり、時々山のロッジで披露してくれます。そんなお話もお伝えしたかったのですが、今日はこの辺でインタビューを終わりにしたいと思います。
今日はインタビューのご協力ありがとうございました!

【関連リンク】
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by ymtours | 2007-05-13 15:11 | その他


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