「未踏峰を登頂した日本人の軌跡を訪ねて」Part 2

 次にしなければならないのは,カナダの測量局発行の5万分の1地形図で,この"Lake of the Hanging Glaciers"「懸垂氷河の湖」を特定することであった。おそらくマウント・ブルースはその近くにあるに違いない。案の定,マウント・ブルースという名前の山を地図上で見つけることが出来た。

 しかしその山は近いといっても湖から直線距離にして30kmほども離れており,また標高も8,400フィートと低く,氷河など回りに存在しなかった。これは北田氏の記述とあまりにかけ離れすぎているし,それに恒例キャンプの記事に載っていた写真とも違いすぎる。まったく腑に落ちなかったが,この疑問は別の資料からキャンプ場の位置が特定されるに至って決定的となった。絶対にこの山ではない。では本物のマウント・ブルースは一体どこにあるのだろう?
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【photo by Makoto Shinagawa】

 情報を引き出せるのは写真しかなさそうだった。記事に掲載されていたマウント・ブルースと題された写真およびマウント・ドームと題された写真を一日中,穴があくほど見つめ,そしてついに両方の写真ともキャンプのすぐ近くにあるマウント・モニカという山からそれぞれ東と北向きに撮影されたものに違いない,という確信を持つに至った。だが,肝心のマウント・ブルースと題された写真には山が無数に写っており,一体どれを指してマウント・ブルースと呼んでいるのかさっぱり分からなかった。

 そんなことをしているうちに,この“懸垂氷河の湖”を実際に見てみたくなった。その場に行くことで,なにか手がかりがつかめるかもしれない。そこで7月終わり,一緒にハイキングに行く約束をしていた友人を誘って湖探しに出かけることにした。もちろん友人には最初そんなマイナーな湖の事など言い出さず,同じパセール山脈に属する有名なバガブー州立公園に行こう,といって誘い出した。

つづく・・・

【関連リンク】
「未踏峰を登頂した日本人の軌跡を訪ねて」Part 1
「未踏峰を登頂した日本人の軌跡を訪ねて」Part 3

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by ymtours | 2007-05-07 03:48 | その他 | Comments(0)


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