【これからの10年、オーロラはどうなるのか?】過去10年を振りかえり、約11年の太陽活動サイクルを考えてみました

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2012年1月27日。この写真は私が初めて満足のいくオーロラ撮影ができた時の思い出の一枚です。


皆さん元気ですか! お久しぶりです。ヤムナスカの石塚です。

先日、過去10年に自分で撮影したオーロラの写真を整理していたら、いろいろと思い出が蘇ってくると同時に、太陽活動周期についてふと考える点があり、今回の記事を書いてみました。

皆さんはオーロラマニアの間で広く知られている「約11年の太陽活動サイクル」をご存知ですか?

ガリレオ・ガリレイが人類史上初めて太陽黒点を観測し、書簡で公表したのが1611年のこと。その後、人類は太陽活動を望遠鏡で観測して記録し、太陽活動にはある法則があることを発見しました。それは、太陽には「活発期」と「非活発期」の周期があり、これらが約11年のサイクルで推移するというものです。

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太陽の活動サイクルを図る基準となるのが、太陽面に現れる「黒点」です。黒点数が最も多く、太陽活動が最も活発な時期を「極大期」と言い、逆に活動が最も穏やかになる時期を「極小期」と呼んでいます。極大期には太陽フレアと呼ばれる太陽面の爆発現象やコロナ質量放出(CME)の発生件数も増加し、地球磁気圏への影響も強くなります。一方、極小期には殆ど黒点が現れず、太陽面の爆発現象も少なくなりますが、代わりにコロナホールの出現が多くなるという特徴があります。
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太陽表面に出現した黒点群


太陽活動周期についてさらに詳しく知りたい方は、以下のオーロラ完全ガイドのページをご覧ください。

さて、難しい話はこの辺にして、ここからが本題です。
昨年、NOAA米海洋大気庁/NASAは、2019年12月に一つの太陽活動周期(サイクル24)が終わり、新しい太陽活動周期(サイクル25)が始まったことを公表しました。

これは今後数年の太陽活動が上り調子に活発になることを意味しています。

実際、昨年の5月30日にはMクラスという規模の大きな太陽フレアが2年7か月ぶりに発生し、今年の4月20日もMクラスのフレアが発生したりと、徐々に活発になってきているのは間違い無いようです。
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太陽フレア


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フレアの規模は放出されるX線の強度を基準に5つのクラスに分けられます。


私も宇宙天気ニュースや、NOAAのサイトなどで小まめに太陽活動をチェックしているのですが、一つ気になる記事を発見しました。


NOAAによると、2019年12月に終了したとされる太陽活動周期(サイクル24)はこの100年で最も活動が弱く、記録が始まった1755年以降でも4番目に弱かったそうなのです。


これを読んで、あれ?本当に?と素直に疑問に思いました。


と、いうのも、私が初めてオーロラを本格的にオーロラ撮影をするようになったは2011年-12年の冬シーズンなのですが、この時から今日までの10年、かなり良いオーロラをたくさん見てきたからなのです。


過去10年はあれだけ良いオーロラ体験をしたのに、それでもここ100年で一番太陽活動が弱かったのか?


と、素直に驚きました。
この時の冬のシーズンは初めてのオーロラ撮影にフルサイズ一眼レフを使用した時でもあったので、特に思い入れの強い写真が多くあります。

その後の、数々の素晴らしいオーロラ撮影をし、オーロラ爆発と呼べる規模の壮大なオーロラ体験も2度することができました。

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クルアニロッジから撮影したオーロラ。うねるオーロラとクルアニの山脈、そして月と星、私にとっては一番思い入れのある作品となりました。

ちなみに私が初めてオーロラを見たのが2009年1月のホワイトホース。ちょうど前回のサイクル24が始まった2008年12月の翌月のことです。しかも、その年の3月にはなんとキャンモアで素晴らしいオーロラを見ました。その時に撮影した写真がこちらです。
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この時はまだそれほど良いカメラではなかったのであまり良くは撮れていないのですが、それでもこのレベルで撮影できるほど素晴らしいオーロラでした。

キャンモアはカナディアンロッキーの街で緯度は約51度。オーロラベルトではないので普段はオーロラが見えません。しかし、サイクル24の始まった直後でもこれほどの経験ができたのです。

今現在の新しい活動周期(サイクル25)は、前回の11年よりも強くなるというのが大方の予想です。

前回のサイクルでもたくさん良い経験ができたので、今後の11年が楽しみでなりません。

よく私たちもお客様に説明をするのですが、太陽活動周期がオーロラの見える見えないの全てではありません。実際、フレアが起きない時期でもコロナホールにより凄まじいオーロラが出たことは何度もあります。しかし、巨大なフレアやCME爆発により磁気嵐が起こり、オーロラ爆発に出会う可能性は高くなると言えるでしょう。

実は長いことフルサイズのミラーレス一眼を買うかどうか迷っていたのですが、今回の件で買う決心がつきました(笑

2021-22の冬シーズンはコロナ禍も収束し、オーロラ旅行ができることを切に願ってます。

私たちのWEBサイト「天空の神秘オーロラ」では来冬シーズンのオーロラツアーの日程と値段をアップデートしました。
人気のロッジ、イン・オンザレイクはコロナ禍の中でも既に多くの予約が入り始めていますが、次の冬は渡航規制が解除されることを期待している人も多いと感じます。

イン・オンザレイク【ツアーページ】

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また、私たちがご提供する新しい個人旅行のかたち「ドーモ・アリゲーター」でも、個人旅行で楽しむオーロラツアーをご案内しています。ロッジ・ザ・オーロラのツアーで宿泊する一部屋、ガラスシャレーというオーロラ鑑賞のために設計された2人利用限定のキャビンは大人気です。

ロッジ・ザ・オーロラ【ツアーページ】

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最後にきっちり宣伝をして、今回の記事を終わりたいと思います。(笑

早く皆さんと一緒にオーロラの旅がしたいですね!
次の冬に期待しましょう!

by ymtours | 2021-05-09 02:34 | オーロラの旅


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