ヤムナスカガイドの西牟田です。 「ニューノーマル」な新しい生活様式の中、皆さんはどのような夏を過ごすことができましたか? カナダでは、「ソーシャルディスタンス」の言葉を町の至る所で目にし、2メーター以上の距離を保ちながらの生活となりました。 町のスーパー、レストラン、モール等では人数規制があるところもあり、人の数が増える時間帯だと2メーター間隔で外に列ができている事があります。 州によってコロナ対策は変わりますが、人との距離を保つこと、マスクを公共の場では着用すること、これらの「互いを尊重する」行為が、カナダ全土でも浸透しています。もともとマスクをする文化のなったカナダですが、これほどにも早く国民が順応していることに驚きと、感動を覚えました。 さて今回は、カナダ流「ソーシャルディスタンス」を保ちながの自然の楽しみ方を紹介していきます。 実はコロナで海外旅行ができなくなったこの夏、カナダではアウトドアブームが巻き起こりました。 理由は単純明快。自然の中ではハイキングやキャンプを楽しみながらでも容易にソーシャルディスタンスを保つことができるからです。 コロナだからこそ町の人混みを避けて、自然に足を延ばしたくなりますね。 「ウィズコロナ(withコロナ)はアウトドアで決まり!」です。 カナダの大型アウトドア用品店のMEC(メック)ではキャンプやハイキング道具の品切れが多く、棚から商品が消えてしまうほどです。これまでアウトドアに興味がなかった人々が、ある意味コロナのおかげで自然の偉大さ、素晴らしさを理解してくれたのだと思うとうれしくなりますね。笑 各国の国境が旅行目的の渡航の場合は制限がかかり、海外旅行が叶わない一年となりそうです。海外旅行を計画されていた方も、もちろんカナディアンロッキーへの旅行を予定されていた方も、やむを得ず計画を変更された方が多いと思います。 私たちは、ガイドの仕事こそありませんでしたが、自分たちの本当に大好きなこと、それを見つめなおす機会を与えてもらえたことに、感謝をしています。こんな時だからこそ、常にポジティブな姿勢で立ち向かっていきたい。その姿勢と情熱をこれからのゲストの皆さんとも共有したいと思っています。 今年カナダに来れなかった方に少しでもカナダの自然を感じてもらえるよう、私たちヤムナスカガイドの夏の思い出を振り返っていきます。 それでは私の夏の思い出から振り返っていきます。 念願だったユーコン準州にあるトゥームストーン準州立公園のバックパッキングに行くことが出来ました! 上の写真はグリズリーレイクキャンプ場までのトレイルです。 8月上旬に行ったのですが、ほとんどの登山客は地元の方でした。例年この時期はキャンプ場の予約が取りづらいのですが、今年はちょうどキャンセルがあって、ラッキーにも縦走することができました! そして、ハイキングのほかにも毎週末のようにキャンプに出掛けることも出来ました。 こんなに沢山キャンプをした夏は今までなかったかもしれません(笑) 各キャンプサイトには焚き火台やピクニックテーブルと椅子が完備されているので、他の人たちとシェアをする必要がなく、接触を避けることができます。 そして、各テント場との距離が離れているので、まさにソーシャルディスタンスには理想的なアクティビティーです。 新しくマイ斧を購入し、薪割りが上達しました! 実は薪割りって「薪の選び方」さえわかれば、力を入れなくてもパッカーンと一発で割ることができます。薪には割れやすい木と割れにくい木があるんですよね。 そして、山のスキルをもっと上げるために、色んなタープの張り方を練習しました。 ガイドのトレーニングでも練習する項目の1つですが、普段の夏であればプライベートでキャンプの機会は少なかったのですが、これを機会になん通りものタープの張り方を身につけることができました。 山で雨が降ってきたら、タープ張りは私に任せて下さい! タープ張りって意外と難しくて、その場所や状況に合わせて、木、石、ハイキングポール等を使います。 色んなパターンでタープが張れるようになると、 雨風をしのいだり、タープだけでキャンプができたりと、山で起こりうる色んな状況下で快適に過ごす事ができます。 テントを持って行かずにタープだけだと荷物が軽くなるので、究極の山キャンプにも挑戦できるようになりますね。 一方で、ほかのガイドたちはどんな夏になったのでしょうか? あら、素敵ですね~ ベテランガイドの石塚ガイドは愛犬と家族で山を楽しんだようですね。 家族の一員である犬も幼い頃から山でアクティブに体を鍛え上げます。 そして篠崎ガイドはなんと贅沢な!家族でアシニボインエリアを独り占めしたようです。 カナディアンロッキーで大人気なこのエリアは、何度同じ景色を見ても見飽きることはありません。 一時も同じ光景になる事はなく、太陽の角度や天気によって見た目が変わってきます。 夏が始まった当初は今年の夏のどこかでお客様をガイディング出来る日が来ると思っていました。 しかし、7月、8月、9月が過ぎ、国境が開くことはなく夏が終わってしまいました。 私たちは最後まで希望を捨てずに、皆さんに会える日を楽しみにしていましたが、このような状況になり本当に残念に思っています。 念願の初カナダ旅行を計画していた方も、リピーターの方も、2020年の夏は行きたい気持ちを抑えるしかなかったですね。 このブログで伝えたかった事は、世界がどのような状況になっていても、カナダの自然は変わらずここにあるって事です。 そして、海外旅行が自由にできる未来を願い、またこのアウトドア天国のカナダで皆様に会える日を楽しみに待っています。 カナディアンロッキーでハイキングができる日は、また必ずやってきます。その時がくるまで、私たちは現地からの情報を発信し続け、少しでもゲストの皆さんと繋がっていけることを願っています。 ヤムナスカガイド 西牟田 ガイドプロフィールはこちらから
by ymtours
| 2020-11-04 02:31
| カナダの山旅
|
検索
カテゴリ
お知らせ 出会いの山旅 家族の山旅 グループの山旅 ふたりの山旅 カナダの山旅 オーロラの旅 「マウンテンガイド」への道 イベント情報 日本の山旅 山旅の豆知識や魅力 ホワイトホース情報 遊ぶ ホワイトホース情報 買う ホワイトホース情報 食べる ホワイトホース情報 住む ガイドの素顔 登頂 / クライミング その他 デイツアー タグ
デイハイキング
オーロラ
レイクオハラ
プライベート・ツアー
グループ
紅葉
オリジナルツアー
登頂ツアー
ハイキング
ガイドの素顔
カナダ
アシニボイン
まめ知識
バックパッキング
キャンプツアー
エスプラナーデ縦走
体験してみた
G7T
ミスタヤロッジ
スコーキーロッジ
リンクページ
以前の記事
2024年 12月 2024年 11月 2024年 09月 2024年 08月 2024年 07月 2024年 06月 2024年 05月 2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 more... その他のジャンル
|
ファン申請 |
||