山の準備を整えよう!ハイキングポールはいるのか?


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ヤムナスカガイド 本山 です。

本日は、よくある質問の『ハイキングポールあった方がいいですか?』というものにお答えできる、カナディアンロッキーでのハイキングにおける「ハイキングポール」利用に関してです。

ハイキングポールの主な利点を整理してみましょう。
■足にかかる負担を腕にも分散することで、足の疲れを軽減してくれる。
・登りの時の筋肉への負担の軽減
・下山時の膝への負担の軽減
これらがあげられます。

ハイキングポールを持参しようか迷っている方の質問の背景によくあるのが、以下のものです。
「海外旅行で荷物になるからどうしようか迷っている」
「登山道がどんな感じなのかわからないので、持参を迷っている」
ほとんどの場合、ハイキングポールを日本でも普段から利用している、または利用したことがある方からの質問です。

私も日本での登山経験がありますが、日本とは山の事情が少し異なりますので、ハイキングポールの利用を実情を踏まえてご紹介させていただきます。
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結論から申しますと、あった方がいいです。
様々なタイプの方がいらっしゃると思いますが、以下がよく拝見する持参を悩まれている方です。
「日本でも使っているし、あると助かると感じている人」 ⇒ 是非、ご持参ください。
「ハイキングポールは利用したことがなく、まだ登山やハイキングの経験も多くなく、歩きに自身がない方」⇒ 是非、これを機会に試しください。
「登山・ハイキングの経験がある程度ある、体力には自身がある方」⇒ なくてもハイキングは可能です。

バックパッキング(日本でいうテント泊 縦走)や山小屋泊を予定していて、荷物がある程度重くなる場合 ⇒ 是非、ご持参ください。

その他に、持参するかどうか判断基準
自分が行う予定のハイキングの距離・標高差、またそれが複数日に及ぶものなのか、荷物は普段より重くなるのか、などを考慮して、それが自分にとってちょっと大変な行程だと感じる場合は、持参されるのがいいでしょう。
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以前にヤムナスカブログで、ハイキングポールのメンテナンスと種類・タイプなどご紹介させてもらっていますので、以下のリンクチェックしてみてください。

もちろん、現地に到着してから、バンフや、キャンモアでポールを購入すること可能です。

1本か、2本か!
2本の方が、単純にサポート力も高く、安定します。体力にちょっと自身がないという方は、2本がいいでしょう。
逆に、体力にはそんなに不安はなく方、写真撮影をしたい方は(両手があくと撮影しやすい)、1本でもいいでしょう。

カナディアンロッキーの登山道・ハイキングトレイルは、ハイキングポール利用がしやすい、重宝する!

整備されて、幅が広く、手を使わないと不安になるような急斜面が非常に少ない。

整備されて、幅が広い
ハイキングコースは『国立公園局』『州立公園局』が整備・デザインしたトレイルを歩くようになります。
『多くの人が、経験値が高くなくても、楽しめるように!』という基本コンセプトがあります。
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しっかりと整備され、歩きやすく、ポールも利用しやすい登山道
長い登りでも、ポールを使用すれば安心して、楽しみながらハイキングができるのはうれしい。

ハイキングポールを利用しても、他の人に迷惑になる、ポールがつきにくいなど、利用においてのストレスが少ないと言えます。

岩場で、ポールが邪魔になり、しまったり出したりが頻繁に発生する場所は、ハイキングのレベルのトレイルではではほとんどありません。
カナダではハイキングという言葉に定義があり、「手を使わずに、トレイル(ある程度明瞭な踏み跡のある場所)を歩く」ことを指します。

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上の写真のような場所は、ハイキングでは訪れることはない。

興味のある方は、別ブログ【登山、ハイキング、トレッキングは違うもの?】をチェックしてみてください。
ですから、両手を使って登らないと危険で、ハイキングポールをしまわないといけないような場所は、とても少ないと言えます。

同時に、経験と体力がある方は、ポールがなくても快適に歩ける環境であるとも言えます。

ハイキングポールを付けられるザックの持参がお勧め!
ポールを持参するときは、ポールが必要ないと感じたときに、収納できるザックを持参することをお勧めします。
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このように専用のアタッチメントがあるものがいいでしょう。

考慮したいのは、しっかりとポールがアタッチできるようになっているということです。
プラプラしてしまって、安定しないものは、枝などに引っかけたり、落としてしまったりする原因になり、トラブルの原因になりやすいためです。

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ポール収納専用とアタッチメント


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30リッター以上の山用のザックだと一般的なデザインは上の写真のようなザックになり、ポールを収納できます。

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逆に簡易的なザックや、山用でないザックは、アタッチメントが少なく、ポールを持参するときは避けたいザックです。

いかがでしたか?確かにハイキングポールは長いので、収納に困るということがあると思いますが、メリットも大きく、ロッキーのハイキングでは重宝することがお分かりいただけたでしょうか?

近年では技術が進歩し、様々なトレッキングポールがお店に並んでいますね。超軽量モデルや超コンパクトモデルは旅行スーツケースに入れても嵩張らず、持ち運びに便利です。どんな状況でも対応できるように準備する、安全な登山をしたい、ハイキングポールの持参に迷ったら、「とりあえず持っていく」ようにしてみてください。必要なければリュックに収納すればいいのですから。私も、ハイキングポールはどんなハイキングでも持っていくようにしていますよ(笑)


快適に楽しく山を楽しみましょう。
ヤムナスカガイド 本山




by ymtours | 2020-09-01 08:03 | 山旅の豆知識や魅力


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