山行の準備を整えよう!ギアのメンテナンス【ハイキングポール編】

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こんにちは、ヤムナスカガイドの堀口です。

夏至が過ぎ、少しずつ日照時間が短くなってきました。
私が住む極北の都市ホワイトホースは、北緯60度に位置しています。日に日に短くなる日照時間は、北の大地に住む私たちにとっては、大きな関心ごとです。(東京・北緯36度)
日照時間の変化を感じるとは言っても、まだまだ明るい時間帯が長く、外が暗くなるのが午後11時頃から始まり、星やオーロラがはっきりと見えるようになるのは、まだ一か月以上先(8月20日以降から)となります。


皆様はニューノーマルの生活を如何お過ごしですか?
今まで通りとはいかないかもしれませんが、山へ通える機会が少しづつ増えてきていることと思います。日本に住む私の友人から、「遠くの山には行けないけれど、地元の山や里山をめぐり、これまで知らなかった場所を多く発見して、楽しんでいる」と聞いています。

ここホワイトホースでも、街のレストランやカフェ、お土産屋さんがオープンし始めています。また特定の州との行き来に制限が少なくなり、国内旅行が動き始めているのを感じます。

しかし、今まで通り自由に遊びに出かけることが出来るようになるまで、もう少し時間が掛かりそうです。

こんな時だからこそ、これまで出来なかった登山用具のメンテナンスの参考になればと思い、この企画を始めました。皆様がいつでも山へお出かけできる準備に、少しでも役立てば幸いです。

さて、今回はギア・メンテナンス企画第3弾!

「ハイキング・ポール編」(ストック)です。
ポールの清掃方法と、後半にはよくあるトラブルの対処法を動画で解説します!

皆さんは、どのようなポールをご利用ですか?
私が愛用しているのは、下の写真の「LEKI」のポール(下の方)です。

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技術の進歩により、最近ではとてもコンパクトで軽量なモデルが多く、私もそろそろ買い換えようかなと思うのですが、使用しているポールがとても丈夫で、かれこれ10年以上使用していても壊れる様子もなく、、。使い慣れた、愛着のあるギアとしてこれからも大切にしていきたいと思い、結局は買い換えずに10年経ってしまいました(笑)

さて、本題に入ります。

ポールは大きく分けて3種類があります。
・スクリュー式
・レバー式
・折りたたみ式


■スクリュー式
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ひと昔の主流タイプで、以前から登山やハイキングをされている方の多くは、こちらを利用しているのではないでしょうか。
ポールを捻って固定し長さを調整するタイプのものです。
耐荷重に優れていますが、調整に手間が掛かったり、固定されなくなるなどのトラブルがあります。(こちらは後半の動画で紹介します。)

■レバー式
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私が使用しているタイプです。
レバーでワンタッチなので長さの調節が非常に楽です。
耐荷重はスクリュー式より弱いことと、短くしたときにレバーの部分が少しかさばるという点もあります。

■折りたたみ式

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                                             出典:楽天市場

コンパクトに折りたたむことが出来て、ザックにも楽々入り、今一番広く使われているタイプです。
また、ジョイント部分(結合部分)の構造がシンプルなので、軽量化も実現し、そして清掃も簡単です。ハイキングや縦走のようなトレイル歩きにはこれで十分です。
本格的登山などで、ポール自体に過度な荷重がかかる動きが必要な山行には、強度の強いスクリュー式、クリップ式のほうを好む方もいますね。
利点がとても多く、これから購入を考えている方にはこのタイプがお勧めします。

前置きが長くなりました。ギア・メンテナンスがテーマですので、今回はスクリュー式とレバー式のタイプの清掃について解説していきます。

まずは下の写真のように、すべてのパーツを分解することから始めます。
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よく見るとあちこちに汚れ(砂や泥)がついているので、ブラシで軽く落としてあげます。

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汚れがある程度取れたら、水を絞った雑巾で綺麗に拭きます。

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下の写真のように、ポールの中に汚れが付着している場合は、割り箸などの細長いものでこすって落とすか、手ぬぐいなどを巻き付けて綺麗にしていきます。
水洗いしても良いですが、中に水滴が残らないようにしっかり乾燥させるのがポイントです。

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バスケットと呼ばれる傘の部分も一度取り外し、汚れを落とします。
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バスケットを取り付ける際は、しっかり固定させてください。
緩んでいたり、角度が曲がったまま取り付けてしまうと、使用中に外れてしまう原因となります。登山道によく落ちているのを見かけますよね・・・。

さて、ここまでの工程が終わったら、乾燥させてから元通りに組み立てれば作業完了です。とってもシンプルで簡単です!
前述しましたが、ポールは丈夫で壊れにくいものです。メンテナンスを定期的に行うことで、使用中はスムーズに長さを調節でき、トラブルも少なくなるはずです。またギアへの知識が深まり、万が一トラブルが起きた場合にも、ロジカルに対応できるはずです。たかがポール、されどポールです!

適切なギアのメンテナンスを行うことは、登山中の安全にも直接つながります。またギアに愛着もわき、自分の手で大切に扱う登山ギアを使用すると、本当に気持ちが良いものです。
今回のメンテナンスは、ポール2本で5分もあれば簡単にできるので、是非やってみてくださいね。

私もこれからも丁寧にメンテナンスを続けて、今のポールを使用し続けたいと思います。

それでは最後にスクリュー式のポールでよくある、「いくら回しても固定されない」というトラブルの対処法を、動画で解説していますので、是非ご覧ください。これまでの経験上、99.99%簡単になおりますよ!


大好評のギア・メンテナンス企画。次回もまた新しいトピックでお会いしましょう。

ご期待くださいね!

ヤムナスカ・ガイド
堀口慎太郎
ガイドプロフィールはこちらから

by ymtours | 2020-07-23 01:21 | 山旅の豆知識や魅力


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