こんにちは。プロフェッショナル・オーロラガイドの堀口です。 オーロラ好きの皆さんいかがお過ごしでしょうか? 少しずつ経済活動も行われるようになり、「ニューノーマル」という新しい生活のスタイルに慣れてきたのではないでしょうか。 とはいえ海外旅行は制限なしで自由にできるようになるまで、もう少し時間が必要になりそうです。 オーロラ旅行リピーターの方も、念願の初オーロラ旅行を夢見ている方も、今の状況が収まったら存分にオーロラ旅行を満喫するためにイメージを膨らませて準備できるように、今回は皆様待望のネタを用意しました! 待ちに待ったオーロラ旅行でバッチリカメラにオーロラを収めたい人へ 「現地のオーロラ・プロが教える!10分でわかるオーロラ用カメラの選び方」の特集です! 私が現地でオーロラのガイドをするようになってで9年目となりますが、この間にカメラの性能は驚くほど進化を遂げ種類も多様化してきました。 この記事ではカメラ初心者の方でもわかるよう、初めてのカメラ購入、またはオーロラを絶対取る為にカメラを買い替えという方に向けにそれぞれカメラの種類と最新情報をご紹介します。是非購入を考えている方もそうでない方も参考にしてみてください。 以下の各カテゴリでオーロラを撮影する際に有利な点とその他の特徴について紹介します!
※画質については各カテゴリ毎のカメラの値段でも大きく変わります。特に一眼レフ、ミラーレス、コンデジで比較したとき、例えば15万円のコンデジと5万円の一眼レフで比べた場合、15万円のコンデジの方が高画質で撮影出来たりしますので、必ずしも一眼レフの方が画質が良いとも限りません。(値段が多く左右すると言っても過言ではありません。) また本記事ではあくまでもオーロラ撮影にフォーカスしたカメラの特徴を紹介します。昼間の撮影やスナップショットなどカメラをオールマイティーに使うためは、ご自身の使い方にあったものを見つける参考にしてください。 そして後半には私、堀口がお勧めしたいカメラとレンズを紹介しちゃいますので最後までご覧ください! 1.一眼レフ 【オーロラ撮影に有利な特徴】
ほぼ全ての一眼レフでオーロラ撮影の大前提ともいえる、マニュアル撮影が可能です。逆を言えば、マニュアル撮影ができないとオーロラ撮影には向いていないともいえます。 カメラのバッテリーで多く使用されているリチウムイオン電池は寒さに弱く、寒冷の環境に置いて消耗が普段より激しくなるという特性があります。一眼レフの多くは他のカメラのバッテリーに比べて容量が大きいため、寒冷地の冬のオーロラ撮影の環境でも持ちが良くなります。実際に私が使用している一眼レフ(Canon 7D Mark2)ではマイナス20°~30°の環境下で撮影に困るほど消耗が激しくなったことはありません。バックアップで予備をもう一本フル充電して置けばさらに安心です。 また、レンズ交換が出来ればオーロラ撮影用、日中の撮影用と使い分けできるのも便利な点ですね。 操作に関しても上位機種になるとボタンが多くなりますが、その分直感的な操作が可能で寒い環境でササッと設定を変更できる点も便利です。 高感度に強いという点においても、オーロラ撮影は暗い場所での撮影になるため重要な要素です。その分カメラのサイズが大きくなり重くなりますが、オーロラ撮影は三脚に立てて撮影するのが基本なので撮影中は多少の重量があっても大丈夫です。ただし三脚もカメラの重量に合わせて大きなものが必要になるので、その分値段も高価になります。 また、最近ではほとんどの一眼レフカメラにも液晶モニターが搭載されていて、暗い場所でファインダーを覗くことなく、モニター上で月や星などをズームして焦点を合わせることもできるので、とても便利です。 その他の特徴として、ファインダーを覗きながらの撮影やボディが手になじみやすいなど昼間でも本格的な撮影をしたい方に向いたカメラと言えます。 2.ミラーレス 【オーロラ撮影に有利な特徴】
ミラーレスカメラも多くの機種がマニュアル撮影が可能です。購入時に必ず確認してください。一眼レフの上位機種にもあるライブビューがミラーレスの場合はほとんどの機種に搭載されています。これで撮りたいものをファインダーを覗かなくてもモニタで確認できるようになるので、構図を失敗することが防止できます。また、一眼レフと同じくレンズ交換可能で、操作性が良いです。 高感度という点では一眼レフを上回る機種が増えてきて、上位機種と高価なレンズの組み合わせ次第ではオーロラの動画が撮影することも可能なほどです。一般向けのカメラでオーロラの動画が撮影できるというは、昔からカメラを知っている方にとっては夢の様ですよね。 一眼レフに比べコンパクトなった点は持ち運びが便利になりとても良いのですが、バッテリーの消耗が早いのは不安要素でもあります。上位機種になればバッテリー容量が大きいものも出てきましたが、全体的には現時点で一眼レフに及びません。ここは予備のバッテリーを準備しておくことでカバーするといいでしょう。 番外編レンズ ここまで紹介した、一眼レフとミラーレスについてはボディの他にレンズという選択肢が出てくるのでここでどんなレンズを選ぶのが良いか紹介しておきましょう。 ズバリオーロラ撮影で必要なレンズの要素は・・・広角で、明るい!この2点に尽きます。 広角というのは広い画角、つまりどれだけ引きで広く被写体をとらえられるかです。数値で言うと10mm~18mmが広角と呼ばれます。 明るいレンズというのは明確な数値があり、レンズのF値(絞り)というもので表されます。この数値が小さければ小さいほど明るいレンズで、オーロラ撮影などの暗い撮影に性能を発揮します。現在はF1.4やF1.8のレンズが一般的に明るいレンズになります。 ただし、この2つの条件を併せ持つレンズはやはり高価になってきます・・・。(お金があればすべて解決になるんですが・・・。涙)もし予算オーバーしそうならF2.8、F3.5くらいの明るさのレンズでも広角なものを選ぶようにしましょう。F1.8ぐらい明るいレンズでも焦点距離が50mmとなってくると結局空に広がったオーロラをとらえる事が出来なくなってしまします。(最後に超おすすめレンズを紹介しちゃうのでもう少しお付き合いください m(._.)m) 3.コンデジ 【オーロラ撮影に有利な特徴】
この記事では、コンデジの解説はマニュアル撮影機能が付いていることを前提としています。もしマニュアル撮影ができない場合は、夜景モードや花火モードで撮影できるケースがありますが、画質はあまり期待できるものではありません。10万円前後の上位機種なら一眼レフに劣らない画質で撮影できるものも増えています。 また、レンズ交換ができないためオーロラ撮影に特化させたいなら明るいレンズものもを選びたいです。バッテリーも容量が小さいため予備のバッテリーは必須です。 最新の機種はVLOG撮影などで自撮りしやすいよう、液晶モニタを反転させるタイプのものも多く手振れ補正も優秀です。で何よりコンパクトで昼間の撮影も気軽にというのが便利ですね。 4.スマホ 【オーロラ撮影に有利な特徴】
SNSが普及しいる現在では私も良い写真はすぐにでもアップしたいと思いますが、その点スマホはリアルタイムにアップできるので操作性が良くコンパクトという点では最適です。また手振れ補正が大幅に良くなったことで、何と三脚なしでもオーロラ撮影できるという事には驚きです。 一昔前ならお客様に「スマホでオーロラ撮れますか」と聞かれても「スマホのカメラではちょっと厳しいんです。。」という回答だったのが、最近は最新機種で撮影できものが出てきたのです。代表的なのが、iPhone11、Google Pixel4などのスマートフォンで撮影可能です。この2機種については過去のブログ 【2020年最新版】果たしてスマホでオーロラは撮影できるのか!? iPhone 11 vs Google Pixel 4で紹介しているのでこの是非チェックしてみてくださいね。 また、スマホもバッテリーの消耗が早いためモバイルバッテリーの利用でカバーするのがお勧めです。動画もハイクオリティになってきているので手軽に撮影、保存出来るのは非常に便利ですね。 5.その他のカメラ GoProなどのアクションカメラや360°の撮影可能なRICHO THETA Sでもオーロラの撮影が可能です。 これらの本来のカメラのコンセプトは遊び感覚で面白い画を撮るというものなので、バッテリーの問題などがありますが、色々な画角で撮影できるので画としてはとても面白いと思います。 ガイド堀口のおすすめカメラ、レンズセット! 色々な種類のカメラを紹介しましたが、オーロラ撮影に有利な機能をまとめると
が望ましい条件です。 以上を踏まえて私堀口がお勧めしたいカメラは・・・ ミラーレスです!(ジャジャーン!!) 上に挙げた条件の内1と2は必然的にクリアしますし、3は機種によっては一眼レフと同等の容量のバッテリーを搭載した機種も増えており、足りない場合でも予備バッテリーやモバイルバッテリーでもカバー可能です。4の高感度に関してはミラーレスでも中級機で良いものが出てきたので、オーロラ撮影だけに特化するなら今はミラーレスカメラがお勧めです。5に関してほとんどの機種で搭載されているので問題ないですね(購入時に確認してください) 一昔前に比べると各メーカーから続々と新機種がリリースされ、カメラの売れ筋ランキングでもミラーレスがほぼ上位を独占するようになってきました。 という事で上で挙げた5つの条件をすべてクリアするのがミラーレスであり、液晶に表示されたものがそのまま撮影できるというものオーロラ撮影に置いては非常に便利なのです。あとはやっぱりコンパクトであるというのも持ち運びを考えるといいですよね! ここからは私が考えるミラーレスのおすすめ機種です! 私のお勧めは、 SONY a6600 と SONY a6400の2台です。 価格は、 a6600が148,000円 a6400が 96,000円 (ボディのみの価格) と5万円の程開きがありますが、画質、感度はほとんど変わりません。大きな違いはa6600の方が手振れ補正が優れているので、これからどんどん動画も撮りたいという方はa6600の方がいいかもしれません。動画にこだわりが無ければa6400で十分です。 この2機種の優れているところは高感度です。同じ価格帯、同クラスのミラーレスに比べて感度が強いという点で、お勧めの機種とさせていただきました。 さらにこのカメラとセットでおススメしたいレンズはこちら↓↓ シグマ 16mm F1.4 DC DN こちらは16mmという広角レンズなので空に大きく広がったオーロラをとらえることが出来る事、そしてF1.4ととても明るく暗い場所での撮影に強いのが特徴です。そしても値段も 39,500円とお買い得。(※価格com調べ 2020/7/3現在) 画角が広いので自撮りの動画撮影にも向いています。 上の2機種とこのレンズは価格的にも中級者向けになりますが、はじめからある程度の機材の方が高いクオリティーで撮影できカメラの楽しさを味わえる為、初めてのカメラという方にもおススメです。 しかし・・・。 それでも10万を超える買い物になるので、気軽に買えるものではないですよね・・・。 そんな方にはレンタルもお勧めです! 料金もリーズナブルなのでもし購入を迷っていたり、「1度のオーロラ旅行でしか使わないかも・・・。」と思っているなら最適です。 さらにこちらのRentioなら、もし借りたカメラが気に入ったらそのまま購入することもできるようです。 注文もオンラインで簡単にでき貸出、返却時の送料も無料と至れり尽くせりです。 ちなみに現在私が使用しているカメラは一眼レフですが、そろそろミラーレスに買い換えたいと思っています。 ミラーレスは高感度のカメラが多く出ているので、やはり私もそこに大きな魅力を感じます!オーロラの撮影をすることが多いのでとやはりそこは押さえておきたいポイントです。 (本当は日本に帰国時にレンタルで試してみたいと思っていたのです。残念ながらコロナの影響で帰国することが出来なくなってしまいましたが・・・。) 現在私が使用しているCANON 7D Mark2 日本からも現時点ではコロナの影響で制限なしでカナダへの渡航ができないため、オーロラ旅行はもう少し先になってしまいそうですね。 カメラ購入を検討している方はこの機会にじっくり自分に合ったものを考えてみてください。今から毎月少しずつカメラ貯金をしてみるのもいいかもしれません。 (実は私もこっそりカメラ貯金していますw) そして自由に旅行できるようになったら是非ヤムナスカのツアーのオーロラの旅へお越しください! ガイドが一緒に宿泊しとことんオーロラを楽しむ「驚異の鑑賞率を誇る地 イヌビック」では、オーロラ活動が非常に活発になるオーロラ爆発も発生しやすくカメラの性能を存分に発揮できます!チェックしてみてくださいね。使い方もしっかりサポートできるので、新しいカメラでもフル活用するには最適です! イヌビックツアーの紹介ブログはこちらからどうぞ↓↓ 以上いかがでしたでしょうか? 今回紹介したカメラとレンズは私個人の意見です。 ご自身に合った使い方もあると思いますので、是非この記事が参考になれば幸いです。 少しでも早く皆さんとオーロラの感動を共有できるのを楽しみにしています!
by ymtours
| 2020-08-06 08:02
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