自粛生活が続きますが、そんな中でも新しいことに挑戦できる、これまで出来なかった事をスターとしてみる、また新しい「New Normal」の世界が構築されていく中で生まれてくる新しいアイデア、こういう時だからこそ「Positive Mind」、常に前向きな姿勢が人の心を豊かにしてくれると信じています。 お待たせいたしました!本日もご紹介です! 本の紹介というよりも、前回に続き、「人物」の紹介と言った方がいいかもしれません。 北米の自然を語る上で、外せない偉大な人物。 ジョン・ミューアをご紹介させていただきます。 北米アメリカ・カナダでは、『自然保護の父』と呼ばれる【仙人】のような位置づけの人です。 北米の自然愛好家は、ほとんどの人が影響を受けているといっても過言ではありません。 アメリカの国立公園 が設立される上で、セオドア・ルーズベルト大統領にも影響を与えたと言われています。 1838年生まれ、1914年には亡くなっていますので、その晩年にちょうど北米に国立公園が多く設立された時期に当たります。 現在のヨセミテ国立公園のエリアをこよなく愛し、そこに住んでいた人です。アラスカにも足を伸ばしていて、ジョン・ミューア氷河というものもあります。 功績はとても計り知れないのですが、私達ヤムナスカガイドも多大なる影響を受けています。 ちなみに、ヤムナスカガイド石塚もTシャツ持っています。 「自然保護は自然を知ることから始まる」、そして多くの人に自然の中で入って行く楽しさを広めてきた人です。 私自身は、『高い所へ行きたい!』という思いから「山」を始めましたが、経験や年数が増すほど、その興味は多岐に渡っていきました。 今では、自然の中に入ること自体を楽しむようになりました。 特に大きな影響を受けたのは、『Wilderness』という概念です。 日本語では、「原生の自然」というのが一番いい訳でしょうか? 広大に広がる、手つかずの自然、 そこからは、《自然が本来持つ姿》を体感できます。 人間の気配の無い原生の自然の姿を体感すると、これが、本当の「自然を感じる」ということなんだなーと、深く考えされられるものです。 さて、前置きが長くなりました、本のご紹介です。 正直、どれをとっても面白いのですが、そんなジョン・ミューアがどんな幼少期を過ごし、どのような環境で育ってきたのか、それが彼の哲学や思想にどう影響を与えたのかが良く理解できる本をご紹介させていただきます。 訳:熊谷 鉱司 内容:スコットランドでの幼少期、アメリカに移民してきてからのウィスコンシン農場生活、開拓少年時代、外に世界に触れる大学生活 という流れでジョン・ミューアがどのように自然に興味を持ち、発展させてきた、わかる本です。 その他の本もすべて素晴らしいので、是非、調べてみてください。 私達ヤムナスカガイドも、この北米の自然が持つ「Wilderness」の魅力を皆さんと共有できたらと思い、いつもご案内させていただいています。 尚、ジョン・ミューアに影響を与えた人は、ヘンリー・デイビット・ソローです。日本ではソローの方が比較的名前は知られていますね。 ジョン・ミューアよりもさらに古く時代の人になりますが、ご興味ある方は、是非、以下の本もチェックしてみてください。 【森の生活 上・下】 著者:ヘンリー・デイビット・ソロー 訳:飯田 実 1854年に出た本のです。この時代にすでに自然回帰を唱え、森の中で生活したソローの様子が主な内容です。何気ない自然の描写が素晴らしいです。 そしてジョン・ミューアで、ご紹介しないといけないのは、ロング・トレイル 【ジョン・ミューア・トレイル】に関してです。 「Wilderness」に自分が持って行けるだけの荷物を持って、長い距離を歩く。 このバックパッキングというスタイルは、もちろん現代でも盛んにおこなわれ、北米ではメジャーなアウトドア・アクティビティです。 ジョン・ミューア・トレイルはロングトレイルの聖地であり、ジョン・ミューア所縁の場所として、とても有名です。(総距離:340㎞、ヨセミテ国立公園 - マウント・ホイットニーまで) 日本では、加藤 則芳さんの本で紹介され、私も読みました。 そして、まだ追加でご紹介しておきたいのが、こちらの本。 北米のロング・トレイルのコンセプトをベースにして、日本の【信越トレイル】に代表される日本独特の里山に密接に関係しているロング・トレイルを構築されてきました。そして、その意思を継ぐべくヤムナスカでも、北米のハイカーの方々を信越トレイルに2015年からご案内するようになりました。 日本とは、また違った自然がある「北米」。 そのアウトドア・カルチャーにとてつもない影響を与えたジョン・ミューアをご紹介させていただきました。 北米の自然に興味がある方、好きな方には特に是非お勧めですが、自然に興味が無かった方にも「自然」について新しい考え方を教えてくれる、素晴らしい本ばかりです。 広大な景色に、ほそーく、まっすぐ伸びるトレイル、どこまでも広がる青空、太古の歴史を感じる氷河、川のせせらぎ、 また早く皆様と山で過ごせる時間が来ることを祈るばかりです。 今は次回カナダ訪問のイメージを膨らませていただき、山を歩けるトレーニングしていただき、カナダの山で会いましょう! ヤムナスカガイド 本山
by ymtours
| 2020-06-09 04:04
| 山旅の豆知識や魅力
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