山への準備を整えよう!ギアのメンテナンス 【ダウン編】

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こんにちはガイドの堀口です!

私の住むホワイトホースでも日中の気温が20°を越えるような日が多くなり、街中では雪もすっかり解けました。
今年は春を迎えて一気に夏に突入したような感覚です。

StayHomeが求めらる時勢で、山に行きたい気持ちをこらえている方も多いと思います。
特に日本の場合だと山に行くには他県へ移動が必要になるケースが多いため、難しくなってしまいますね。

そこで今回は、今の事態が収まりまた山で元気に遊べる日が来た時の為の準備として、
ギアのメンテナンス紹介第一弾【ダウン編】をご紹介します!
是非この機会に、ダウンジャケットの洗濯の参考にしていただければと思います。

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さて、それでは実際に私が愛用しているパタゴニアのダウンセーター・フーディーを洗濯していきます。
ちなみにこのダウンは本当に使い勝手がよくとても気に入っています。ガイディングでも普段着としても活躍するので、使用頻度が非常に高いため汚れも多くなってきます。
(さらに黄色を買ってしまったので汚れが目立ちます・・・。)

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そして今回使用する洗剤はこちら、「グランジャーズのダウンウォッシュ」
アウトドアウェアの洗剤としては下記のニクワックスも有名ですが、グランジャーズは有害なフッ素などを使用していないことと、生物分解成分を使用しているため環境への負担が少ないことが特徴です。
また、洗剤特有の匂いもしないため匂いに敏感な方にもお勧めです。

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これらの洗剤は普通の洗剤に比べると安くないですが、専用の洗剤を使用し道具のパフォーマンスを維持するためにも重要です。結果的にはきちんとメンテナンスすることで長く愛用できる為コストパフォーマンス的には良いと言えます。

前置きが長くなりましたが、それでは洗っていきましょう!

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ダウン一着を洗うときに、
縦型の洗濯機の場合は  →キャップ二杯分の洗剤
ドラム式の洗濯機の場合は→キャップ一杯分の洗剤
をダウンと一緒に入れます。

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洗濯機に入れる前にジッパーをすべて閉め、できれば洗濯ネットに入れるのがベターです。
メニューは「標準洗い」でOKです。

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このようにテニスボールがあれば一緒に入れて洗濯すると、ボールで叩きながら洗うことで汚れが落ちやすいだけでなく、中のダウンが一箇所によってダマになるのを防ぎます。また、ボールには空気が入っているので叩く力がちょうど良く繊維を傷めることがありません。
ボールがない場合は洗濯が終わってヨレが見つかった場合は手でほぐしてあげると良いです。
また、脱水までかけると遠心力でこれも中のダウンがダマになりやすいので、すすぎまで終わったら取り出してバスタオルなどで手押しで脱水するのが良いです。


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洗濯が終わったら乾燥機へ入れます。
乾燥機がない方は風通しの良い場所で干すのが良いですが、できればコインランドリーの乾燥機を利用するのがお勧めです。

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乾燥機でもテニスボールと一緒に入れて乾燥させ、生地に負担が少ない低温で乾燥させるのが良いです。

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乾燥機が終わり洗濯完了!
(もし、ダウン内にヨリやダマがあれば手で解してあげれば元どおりのふわっとした状態になります。)
普通の洗濯とほぼ変わらない行程で非常に簡単でした。
どうでしょうか?ちょっと写真ではわかりにくいかもしれませんが、実物は洗濯前に比べると以前は少しくすんでいたのが、鮮やかな黄色になりました!

洗濯機からの排水の水もかなり汚れていたので目に見えにくい汚れや、首元と顔付近など肌に直接触れやすい部分は皮脂も付着していたのが綺麗になりました。

道具はメンテナンスして丁寧に扱うことで愛着が湧き、より大事に使おうという気持ちになり長持ちすることに繋がります。
特に山の道具は高性能な分値段も高いので、大事に扱いたいです。

ちなみ今回私が使用した洗剤のグランジャーズは日本でも手に入ります。
オンラインでも購入できるので、是非この機会に試してみて下さい。

ギアのメンテナンスシリーズは今後も続ける予定ですので、是非次回もご期待ください。

ヤムナスカ・ガイド
堀口慎太郎
ガイドプロフィールはこちらから







by ymtours | 2020-05-15 04:59 | 山旅の豆知識や魅力


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