自粛モードの今だからこそ感じること。再び皆様をご案内できる日を楽しみに！

ヤムナスカガイドの本山です。
自粛生活が続く中、ヤムナスカでもスタッフは「テレワーク」で働ける環境と体制を整え、皆様がいつカナダに来ても最高のおもてなしができるように準備を行なっています。
私事ですが最近はジョギングに目覚めました。走ることは自宅からできる最も手軽なエクササイズですね。おかげで体調は良好。免疫力もアップしたと感じています。以前の生活に比べると家族との時間も格段に増え、子供の変化や小さな発見に驚いたり、今までの自分自身の時間の使い方を見直す毎日を送っています。
自粛モード中の行動制限は人により様々ですが、ずっと家の中にいると『外に行きたい！』、『自然を感じたい！』と強く思うものですね。ヤムナスカガイドの主要メンバーは、カナディアンロッキーの玄関口の町キャンモアと、ユーコン準州の準州都ホワイトホースの2つのエリアに在住していますが、許される範囲での散策や簡単なハイキング、ジョギング、サイクリングなど「ソーシャルディスタンス」を保てるアクティビティーで体力の維持をしています。

キャンモアを代表する山 スリー・シスターズ。街から見上げる山々は、まだ雪をかぶっています。

ヤムナスカガイドの主要メンバーは、カナディアンロッキーの玄関口の町キャンモアと、ユーコン準州の準州都ホワイトホースの2つのエリアに在住していますが、許される範囲での散策や簡単なハイキング、ジョギング、サイクリング、など「ソーシャルディスタンス」を保てるアクティビティーで体力の維持をしています。

犬の散歩と散策で、春の日光を楽しみます。
太陽光線を浴びることは、肉体にも精神にもどちらにもいいですね。

主に春季と冬季の普段の生活では、時間があるとアイスクライミングや山スキーを中心に遠出したり、テント泊で出かけることも多いのですが、今はせいぜい郊外の自然散策エリアへ行くまでに留めています。

大きな理由は、万が一事故があった場合にレスキューや医療機関に従事されている方々に与えるプレッシャーが強いためです。また、自分自身が感染をしているかもしれないと一人一人が常に意識することが、今の自粛生活で最も求められる行動であることは間違いありません。

雪解けが始まり、水が流れ始めたユーコン川

自粛モードの中では野外で出来ることは決して多くはありませんが、少しでも外に出れば自然の営みの大切さと移り行く季節の素晴らしさを感じられるものです。何より嬉しいのは、身近な裏山の中にも素晴らしい場所があることを発見することです。

ホワイトホースから車で10分の湖で、こんな風景が実は観られた・・・凍結した湖（4月初旬）

植物、動物達が徐々に活動を始める『春』は、命の芽吹きの中に小さな変化を体感できる、私の最も好きな季節です。

春一番のお花クロッカスが、日当たりの良い場所で咲き始めました。

カナダ人にとっては「春を告げる花」であり、日本人の桜に当るような存在です。

動き出した動物達。

毎年この時期になると渡り鳥の白鳥がホワイトホースに帰ってきます。これからさらに北上し、繁殖地へ向かう途中に郊外の湖へやってきます。

スタッフの住むキャンモア、バンフではすでに数頭の熊が冬眠から目覚めていることが確認されています。

今は、世界全体が大変な時期ですが、皆でこの大変な時期を乗り切り、また以前楽しんでいた山歩きを楽しめるようになること夢見るばかりです。

ふと、立ち止まり雪解けが始まった山々を眺めて思うことは、『皆様とカナダの大自然を共感したい、』ということです。

これは私たちの職業病なのかもしれませんが、自然の中を歩くと、この感動、この感覚、この胸の高鳴りを、日本からこられるゲストの方々と共に分かち合いたい気持ちで一杯になります。小さな感動でも人生観をガラッと変えてくれるような瞬間が、このカナダには無限に転がっているように思います。

私たちは「感動」を、少しでも多く皆様にお伝えできることが何よりの喜びなのです。

皆様と山での時間を共有させていただく時間はとても貴重で、ありがたく感じるばかりです。

山仲間と喜びを感じる瞬間。

自然と一体となる瞬間。

空に手が届き、楽園にいるような感覚になる瞬間。

人との出会いに感激する瞬間。

長く思い続けた「夢」をかなえた瞬間、そして....

山旅を通じて心がひとつになった瞬間。

今は、自粛モードですが、事態が終息し、皆様と共に山を歩けるときが来たら、それにどんなに感謝し、楽しめるのだろうかと想像するとワクワクしてきます。

できることは限られていても、自然を感じられる瞬間を、今はどんなに小さなことでも謙虚に楽しめればと思っています。

世の中は、大きな騒ぎになっていても、大きな自然は変わらず、そこにあるのだと思い知らされます。

今年の夏のシーズン、このような状況の中で企画されていたカナディアンロッキーへの旅行をやむを得ず断念された方々も多くいらっしゃると思います。

一番悔しい思いをされているゲストの皆様から「来年、必ずリベンジします！」と前向きな温かい言葉をいただいたとき、スタッフ全員に熱い思いが込み上げてきました。

ガイド業を「天職」として集まってきたヤムナスカガイド。

どんなときでも私たちのご案内する山旅では「あなた」が主役であること。

そしていつ、どんな時でも、世界で最高の価値のあるガイドサービスを提供する、これがこの職業の全てなのだと、お客様から再確認させてもらえました。本当にありがとうございます！

もちろん、この事態が早く収束し国境が開かれた時、いつ皆様がカナダにこられても、最高のおもてなしをご提供できるよう、スタッフ一同全力で取り組んでまいりますので、どうかご安心ください！

皆様と大自然を共感できる日を、心からお待ちいたしております！

ヤムナスカガイド　本山