カナダにおける新型コロナウィルスの現状 COVID-19 Part2 / 3月11日現在

本日、WHOのテドロス事務局長は、「新型コロナウィルスはパンデミックと言える」と発表しました。
パンデミックとは世界的大流行という意味です。

多くの人々は、WHOがやっと新型コロナウィルスは世界的大流行と太鼓判を押してくれたと思ったことでしょう。アルバータ州はこれまで2600人の検査を行い、19人の感染が確認されました。検査数から感染率を計算すると0.7%ほどです。今日はカナダ全体では98人が感染したと伝えられました。ちょうど日本の2月半ばの感染者数が100人でしたので、カナダはその段階になったということです。ただ、日本の27倍もある国土で98人の感染者という状況は、実感が非常に薄いというのも正直なところです。
https://www.albertahealthservices.ca/topics/Page16944.aspx

今回のブログでお伝えしたいことはふたつです。

ひとつは、ブリティッシュコロンビア州とアルバータ州では、まだ感染者の感染経路がわかっていることです。検査体制もまだ万全ということで、感染率から考えると、まだまだ他国に比べて感染の脅威は低いです。ただ、明らかにWHOのパンデミック発表から、カナダ政府及び州の保健局のアドバイスが一段格上げになりました。今は指定感染国がどこだとか言っているのはナンセンスで、世界大流行の発表によって誰が発病してもおかしくないというのが理由にあると思います。カナダでは全学校の閉鎖はまだ起きてませんが、集団活動の自粛と衛生管理の協力を国民により強くお願いし始めました。また世界で大流行しているという観点から、海外旅行から戻った後は14日間の自己観察期間(旅行場所によっては自宅隔離など例外あり)を設け、風邪の症状があれば保健局への相談を求めています。検査で陽性が出たとしても、重症者でなければ自宅静養になると説明しています。

先ほど、アルバータ州の保健局のチーフであるDr Deena Hinshawの会見がアップされましたので以下に紹介します。
非常にわかりやすい会見で感心しました。保健局チーフのトップはドクターの肩書きがあり、質疑応答にも実に的確で理論的な研究者であることが、説明に分かりやすさを生んでいると思います。我が母国の厚生労働省の大臣の会見とは異なり、Dr Hinshawの話はより説得力がありました。最後に「情報の発信元には気を付けて、いつも正しい情報を手に入れるようにして下さい。」と言ったのが印象的でした。



私も嫁も羽生結弦選手の大ファンなのですが、彼が出場する予定でしたモントリオールの世界選手権も開催日の7日前である今日、中止が決まりました。WHOがパンデミック宣言をした日と重なったのは偶然ではないと思います。世界的大流行となれば、世界から人が集まるイベントは自粛される方向に向かうのは無理もないことです。一方私事となりますが、13歳の息子が出るアルバータ州のチャンピオンシップ水泳大会が2週間後に行われる予定です。幸いにも州内の人々が集まるスポーツ大会については、まだ中止の連絡はありません。息子は朝練と午後練を行い大会に向けて練習してきたので、できれば中止になって欲しくないのですが、こればかりは世の中の雰囲気次第ですね。今は祈るしかありません。

ふたつ目の話です。 
先ほどエアカナダからメールが届きました。
その一部を以下に抜粋します。
In the air: Our aircraft are equipped with High Efficiency Particulate Air (HEPA) filters which effectively capture 99.9% of particulate from recirculated air in the aircraft cabin. This includes microbial organisms such as bacteria and viruses. These filters are similar to those used in hospital rooms and like those in hospital rooms, they refresh the cabin air every 2 to 3 minutes.

今はどこの航空会社も予約のキャンセルが続き、大変なことになっています。乗客が飛行機という密室空間が新型コロナウィルスの感染リスクを上げると思いになるのは無理もありません。そんな中で、各社は機内の空気循環について説明文を作り始めました。密度の高いエアーフィルターを使い、しかも2〜3分で機内の空気が入れ替わるシステムになっていると顧客メールやWEB配信をして頑張っているのでしょう。飛行機会社が倒産して会社数が少なくなると、消費者にデメリットが生じます。競争が少なくなり海外旅行がさらに高いものになってしまいます。旅行好きの私は、なんとか、この状況が早く収まってほしいと願います。観光業だけではなく、これからじわじわと各方面のビジネスにも影響してくると思います。アルバータ州では石油の値段が急に下がったので、失業者が増えると思います。続いて消費者マインドが下がれば、景気は一段と影響受けるので心配です。

今週の土曜日からユーコン準州でアルパイン・ツアー主催の中垣写真家と行くオーロラの撮影ツアーが始まります。
衛生面に気配りしながら素晴らしいツアーになるよう、スタッフ一丸となり頑張りたいと思います。

難波寛
代表取締役
ヤムナスカ・マウンテン・ツアーズ

by ymtours | 2020-03-12 10:42 | お知らせ | Comments(0)


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