皆さんこんにちは、ヤムナスカガイドの堀口です。 日本もすっかり春の気候となり、低山のハイキングへ出かけている方も多いのではないでしょうか? 私も先日出張で熊野古道を歩く機会があり、満開の桜を見ることができ日本の春を楽しむことが出来ました。 ここカナダ、ホワイトホース周辺でも長い冬が終わり、ようやくクロッカスが咲き始め春の訪れを感じております。 さて、いよいよカナディアンロッキーでも待ちに待ったハイキングのシーズンがやってきます!! 今回の記事ではここロッキーで観察できる高山植物の魅力と代表的な花を、我々ヤムナスカのスタッフが撮影した写真と共に、たっぷりとご紹介していきたいと思います。 まずカナディアンロッキーの高山植物の魅力を2つ挙げます。 カナディアンロッキーの高山植物の魅力その1 「とてつもなく広大な面積に、野生の状態の花々が存在している。」 カナディアンロッキーにある自然公園では自然が本来の姿を保ち続けるために様々なルールが作られ、厳しく管理されています。そのため、ハイキングトレイルには毎年多くのハイカーが訪れるにも関わらず、足元に咲く花々は本来の姿を維持することが出来ています。もちろん盗掘などが起こることもなく、日本では既に希少種となってしまったような非常に希少な花々が、足元にポツポツと咲いている場所も珍しくありません。 カナディアンロッキーの高山植物の魅力その2 「日本に比べ緯度が高い為、低い標高でも高山植物を観察することが出来る。」 カナディアンロッキーの中でも拠点となるバンフ、キャンモア、レイクルイーズといったエリアは、緯度が51度前後に位置します。日本で比較すると北海道よりもさらに北の樺太とほぼ同じくらいです。緯度が高いことにより森林限界も2000m~2100mと日本よりも300m~400mほど低くなり、日本では高山に自生する植物も、ロッキーでは標高1500m~2000m付近でも観察することが出来るのです。 それでは実際に見られる花を写真と共に見ていきましょう! 5月中旬頃から高山植物の開花シーズンとなり、ロッキーの南に位置するウォータートン・レイクス国立公園や、標高の低いジャスパー国立公園の一部では様々な種類の花を見ることができるようになります。 ![]() ![]() ![]() 6月上旬~中旬頃からは標高の高い場所での雪が解け始めることで、ほとんどのエリアでハイキングが出来るようになり、観察できる花の種類も一気に増えます! 中でも日本では北海道の礼文島と北見市の一部でしか見ることのできない希少な、アツモリソウの群生を見ることもできます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 6月中旬から7月上旬頃は初夏の花の最盛期を迎え、シーズンを通して一番多くの花を見ることが出来る時期になるでしょう。中でもカタクリが雪解け直後に芽吹き花を咲かせます。 ![]() ![]() ![]() どうでしょう!この見事なカタクリの群生!もちろんこれはすべて野生のグレーシャーリリー、ここは天然の花畑となっています。 グレーシャーリリーは見ごろの時期が一年の内で10日間前後と短いのですが、この花を目当てに遠くから足を運んでくるハイカーも多いのです。 日本では秋田県仙北市西木町の「八津・鎌足かたくり群生地」や栃木県の「みかも山公園」など名所が多くありますが、バンフ国立公園内のヒーリーメドウではその姿が黄色となり、日本の群生地に負けない一面真っ黄色の景色をご覧いただけます。 それ以外にもこの初夏の時期には様々な高山植物を観察することができます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 7月中旬からは盛夏のシーズンとなり花の色や姿がガラッと変わります。 白や黄色の花が多い初夏に比べ、盛夏は様々な色の花が咲き乱れ群生地に足を踏み入れると、夢の中の世界のような感覚にとらわれるほど、沢山の花に出会うとこが出来るでしょう。 ![]() ![]() ![]() それではここからはカナディアンロッキーの盛夏の代表的な花を一つ一つ見ていきましょう。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 次の花はカナディアンロッキーで最も有名な盛夏の花と言っても過言ではないでしょう。 「この花の名前だけでも覚えて覚えてもらいたい!」ガイドとしてはそんな風に思える花です。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 実は上の写真はウエスタン アネモネの花が終わり綿毛になった姿なのです。オキナグサのように密集した毛の玉のようになり、こちらではその容姿から「ヒッピーヘッド」という俗名が付いています。 もちろんここで紹介した高山植物はほんの一部に過ぎません。 日本では有名な花の名所や群生地になると人が多く、ゆっくりと観察することは難しい場合もあるかもしれませんが、冒頭でも触れたとおりカナディアンロッキーはとにかく広いエリアで花を観察することが出来ます。 そのため、ゆったりとハイキングしながら花を撮影したり観察することが出来ますので、実際に足を運んで是非ご自身の目でその景色をご堪能ください! お花好きの皆様、弊社ヤムナスカのガイドと一緒に沢山の高山植物を見に行きませんか!? 皆さんのお越しをお待ちしてます! 堀口慎太郎 ヤムナスカの日帰りハイキングでは花の開花状況に合わせて、ガイドがコースを選定しご案内することが可能です。↓↓
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by ymtours
| 2019-05-11 06:14
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