アルパインツアー「中垣哲也さんと行く極北のカナダ 北極圏イヌビック滞在とオーロラの旅 8日間」

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皆さんこんにちは!

ガイドの堀口です。
もう上の写真で私がどこにいるかわかったでしょうか!?

わかった方はもう極北マニアですね(笑)

そうです!またまた北極圏に行って参りました!

今回はヤムナスカと提携がある日本の旅行会社、アルパインツアーさんの企画、
「中垣哲也さんと行く極北のカナダ 北極圏イヌビック滞在とオーロラの旅 8日間」のツアーで私がツアーリーダーとして皆さんをご案内させていただきました。

中垣さんは天体写真を専門に撮影されている写真家さんで、現在ではオーロラ写真に関しては日本を代表する写真家といっても過言ではありません。撮影以外の活動でも、日本全国でプラネタリウムやスクリーンにご自身の作品を投影し、正に「癒し」とも言える世界観で、オーロラや自然の美しさをたくさんの人々に伝えています。
中垣哲也さんのホームページはこちら から。

中垣さんと我々ヤムナスカは以前から交流があったのですが、数年前からアルパインツアーさんとの協力体制により、このようなツアーが実現しました。

今回はその一部をご紹介!

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イヌビック着陸間際の上空からの写真。
このあたりは世界第5位の大きさを誇るマッケンジーデルタの流域で、あちこちに支流、湖が入り組んでおり、冬季はそのすべてが凍結してこのような景色になってります。

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イヌビックはユーコン準州の東側のノースウエスト準州に属する人口わずか3,100人程の小さな集落です。
上の写真はノースウエスト準州の車のナンバープレートです。何と北極グマの形をしたプレートなんです!
何という遊び心!こんなの見たことありますか?

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このエリアでは元々、イヌイット族とインディアン系の先住民族が生活していたのですが、1870年代まで文字を持っておらず、上の写真の黄色いボードの下段の文字はこの周辺の先住民族の文字なのです。

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上の写真は水のデリバリーの様子です。

水のデリバリー??

そうですよね。ピンとこないと思いますが、ここイヌビックは北緯68度の極北で、ツンドラ地帯なのです。
ツンドラ・・・。小学校の時に社会で習ったと思いますが、遠い記憶を呼び起こしてください。

ツンドラ=永久凍土

ということは地面の下は凍っているため、地下に水道などパイプを通すことができないため、このようにトラックが週に2回生活用の水を届けに来てくれるのです。これはもちろん、飲み水、やシャワーなどで使用する水が含まれます。
どれほど過酷な環境なのでしょう。驚きですね。

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そして極めつけがこの道路。
アイスロードと呼ばれ、そのまま「氷の道」なのですが、路面が凍結しているのではございません!
これ、凍った川がそのまま道路となっているのです!!
しかもこれ、ちゃんとした公道なんです!!!

冗談かと思うかもしれませんが、この周辺は、デルタ(三角州)、ツンドラという地形の為、道路整備が現実的に極めて難しいのです。さらに集落も百数十人から十数人と点々とした村落が点在しているため、それらを結ぶ為に道路を敷くというのは、合理的ではないのです。

したがって、冬このように公道が整備され、村同士が結ばれることはこの地域で生活する人々にとって、非常に重要なものなのです。

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さて、ツアーの様子ですが、日中はイヌビックからさらに北を目指し、北極海沿岸のタクトヤクタックという町まで足を延ばします。
ここは何と北緯69度!!

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2017年11月に開通したばかりに陸路、Dempster Highwayをドライブ、途中はこのような白銀の美しい世界が広がっています。

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ここまでくるとコンパスもかなり誤差が発生します。
誤差というと誤解があるかもしれません。

ご存知の方も多いと思いますが、コンパスが示す北と、地図上の真北は違うところにあり、高緯度の場所のくるとその誤差も大きくなってきます。
詳しくはこちらから。

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これはアクティビティーのスノーモービル!?
ではなく、Taktoyaktuk の住民の生活の足なんです。
「ちょっとそこまで」という移動は一番便利で、スクーターのような感覚ですね。

しかも公道以外は免許が必要ないので、子供でも乗れちゃいます。
ちなみにこの写真の運転している人も子供でした。

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やっぱりビーチでは寝そべりたいですよね~。
完全に凍結してますけど・・・。

荒波を想像していた方、すみません。
冬の北極海は真っ白です。

しかしこんな海が他にあるでしょうか!?
見渡す限り真っ白の世界、白い水平線!

本当に何っにもありませんが、「何もない」というのがこの場所の素晴らしいところなのです。
何だか楽しくなって、はしゃいでしまい、しばらくここでこんな風に遊んでいました。

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さてさて、夜のお楽しみはディナーでしょう!
我々が宿泊したロッジにはレストランがありませんので、すべてケータリングしてもらったのですが、本当にどれも美味しかったです。
中でも私の一番のお気に入りはこの写真。
なんとウサギの肉です。
初めての体験でした。
よく、「鶏肉に似ている」と聞いていましたが、鶏肉よりジューシーで柔らかく、風味も少し違います。
個人的にはウサギ肉の方が好きかもしれません。

それ以外には、バイソン肉、トナカイ肉、北極イワナ、サーモンなどとても趣向を凝らしたメニューで我々を楽しませてくれました。

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夕食後は中垣さんがこれまで撮影したものなどを披露してくれたり、これまで撮影したものをチェックしてみたり。
みんなでワイワイとても楽しませてくれました。

さぁ、ここからが本当のこのツアーのお楽しみ。

何と言ってもオーロラですよね!

安心してください!
今回もばっちり発生してくれました!

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さすがイヌビック、やっぱり頭上にばっちりと発生してくれます。
一番激しかったときは、レンズに収まらないほど空一面に大きく揺れており、ただ茫然の眺めていました。
上の写真は少し落ち着いた時のものですが、それでもゆらゆらとカーテンが揺れているような、もっともオーロラらしいものでした。

しかし、オーロラというものは何度見てもいいものです。
同じ姿は2度とみることが出来ませんが、そのたびに違う表情を見せてくれます。

イヌビック滞在は4泊5日でしたが、日中は極北の暮らしや自然を、夜はどっぷりとオーロラを満喫し、あっと言う間に過ぎていきました。
なんだかずーっと遊びっぱなしでとてもお腹いっぱいになったツアーでした。

ヤムナスカ・ガイド堀口 慎太郎 (ほりぐち しんたろう)
ガイドプロフィールはこちらから



今回ご案内したツアーの詳細はこちらから↓↓


by ymtours | 2018-03-15 03:11 | オーロラの旅


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