驚きと感動!イヌビックの究極のオーロラ体験と、極北の人々の暮らし

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氷結する北極海にて
こんにちは!堀口です。
先日は極北イヌビックにガイドで行ってきました。

北緯68度の極北の地では素晴らしいオーロラに出会うことができ、またこの地で生活する人々の暮らしや、文化などを覗くことができました。


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北極点を中心とした世界地図。
このような高緯度の場所では下記の地図のほうが周辺との距離感が正確です。
たまには違った角度から、

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こう見ると世界はまるで違って見えますけど、このあたりではこの方が正しく、普通の世界地図のほうが歪なのかもしれませんね。
そもそも、球体の地球を平面の地図で表すのが無理があるのでしょう。
地球儀を持っている方は北極から地球を見てみましょう。

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さて、イヌビック周辺の地形は大きなデルタ地帯(三角州)となっております。
特にこの辺り周辺はマッケンジー川流域のマッケンジーデルタで、デルタとしては世界で2番目の大きさとなります。

このような地形の為、隣の町まで道路を建設することが難しく、冬に凍った川の支流を「アイスロード」と呼び、これが公道となります。
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隣り町Aklavikまで(約120km)のアイスロード。

このあたりの緯度でも夏は気温は20°近くまで上がる為、雪も氷もすべて解け、当然このアイスロードは利用できなくなってしまいます。
そのため基本的に移動は飛行機か、ボートでする必要があります。

ボートで支流を移動する場合は、目印も少なく周辺はずっと同じような景色なので、毎年遭難する人も多いとか。

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陸地ではツンドラ(永久凍土)が広がる景色となっています。

冬はこのような一面の銀世界。

永久凍土と言っても1年中凍結しているのは地下の凍土のみで、夏場は表面には低木、草花、苔、地衣類などが生えることができます。
ただし大きな樹木が根を張ることができないため、このような草原のような風景となります。

今回はイヌビックからさらに北へ約145km、最果ての地、北極海に面するタクトヤクタックまで足を延ばしてみました。
上の写真の道路は昨年11月に開通したばかりのイヌビック、タクトヤクタック間にできたDempster Highwayからの景色です。

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ゴールドラッシュで有名なドーソン・シティーから少し南東から北極圏を突き抜け、さらに北極海まで到達するこの道路は、タクトヤクタックまで到達したことで総距離が875kmとなり、なんとこの道路全面未舗装のハイウェイというのだから、何ともワイルドですよね。

秋のデンプスターハイウェイ周辺の様子はこちらのブログからご確認ください。
この道路周辺のほとんどが永久凍土で夏になり気温が上がると、凍土の一部が解けて道路の修復が困難になるのが未舗装である理由でもあります。

夏になると世界中のアドベンチャー好きの旅人が多くなりますが、パンクも多く、ガソリンスタンドもほとんどない為、それなりの準備が必要となってきます。

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北極海沿岸の町タクトヤクタックは60年代後半に石油の開発で、栄えましたが約20年ほどでその開発は終了し、現在は行政の一部とイヌイット、インディアン系の先住民族が静かに暮らすのみとなっております。

今回は氷点下37℃という超極寒の気温でこの町を訪れましたが、産業もなく、長く厳しい冬の環境で生活している人々が多くいることに驚いたと同時に、この土地の文化を後生に残す強い意志があるのでは、と感じました。

何よりも数時間ここにいただけでは、そんなことわかるはずもないかもしれませんね。
ここで生活している人々にとっては、この土地の風土や、景観、暮らしなどがかけがえのないものとなっているのでしょう。

現在私が住んでいるホワイトホースも、寒さが厳しい極北の地と言えると思いますが、たまにお客様に「こんな場所に住んでいて、すごいですね!」と言われることがありますが、ここで生活しているとこの土地の暮らしが好きなり、それが徐々に自分に馴染んできます。一年を通じて生活すると、その土地のかけがえのないものが見えてくる。それがその土地で生活する理由なのかもしれません。

さあ、イヌビックに戻りお待ちかねの夜のオーロラです。

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ご覧の通り!
期待通りの大爆発

宿泊していたロッジの上空に見事に舞うオーロラの姿をバッチリと捉えることができました。

それにしてもやはりオーロラ鑑賞は宿から見れるものに限ります!
この日は一晩中強くなったり、弱くなったりを繰り返し、気温も低かったため、部屋で暖まりゆったりと撮影することができました。

それでは最後に今回撮影したオーロラを動画(タイムラプス)でもどうぞ!


極北での暮らしと、究極のオーロラ体験をイヌビックまでくる価値があると改めて実感しました。

イヌビックのオーロラツアーの詳細はこちらから。

堀口慎太郎
ヤムナスカ・スタッフ




by ymtours | 2018-02-22 03:59 | オーロラの旅 | Comments(0)


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