カナダではビール3本飲んでも運転できるってホント?

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ヤムナスカガイドの難波です。

2度目の挑戦でアシニボイン(3618m)の登頂に来られた小倉さんを囲んでバーベキューをやりました。
3年前は雪が降り、山頂から300m直下で撤退した経験を持つ小倉さん、今年は70歳を向かえてリベンジです。

バーベキューのお供と言ったらビールですね。
私はバイクで来たので1本(350ML)だけ頂きました。。

えっ飲むの???

確かにお客さんとの食事にバイクでやってきて、
ビールを飲んで帰るなど、、日本ではありえませんね。
私は運転の場合はなるべく飲まないように自制しています。
ただお付き合いで乾杯することも無いとは言えません。

今日は思い付きでカナダでの飲酒運転について書いてみました。

カナダに来るとバーやレストランのパティオでビールやワインを飲んで運転して帰る人を見かけます。
近年の日本では運転前の飲酒は一滴たりともタブーというのが常識なので、少しびっくりしてしまいますよね。

カナダ・アルバータ州における運転時のアルコール許容量のお話をしたいと思います。

私がカナダへ来たころは「カナダでは70kgの体格をしているなら缶ビール3本まで大丈夫だよ」と、友人からよく聞かされたことがあります。しっかりした知識もない私は、「そんなものかな。。」と思った程度でした。私は強い方で無いので、ビール3缶で十分に酔っぱらってしまうからです。

血中アルコール濃度を検索すると、これほど沢山の日本語サイトがあるとは驚きです。日本の飲酒運転を撲滅しようという動きは世界から見ても活発だと感心します。例えば70kgの体重の人がビール(350ml缶)を3本飲むと血中アルコール濃度は0.071%になります。65kgの体重なら0.077%となります。もちろん個人差がありますが、日本人は欧米人に比べてアルコールを分解する能力が低いと言われているので、日本のサイトから数値を計算するのが良いと思いました。

2012年7月以前のカナダ・アルバータ州の道路交通法上で違反となるのは:
血中アルコール濃度=blood alcohol concentration (BAC)は0.08%以上が飲酒運転となります。しかし、2012年9月からBACが0.05%以上に酒気帯び運転の罰則が追加されたとあります。あまりこのことを知っている人は少ないのではないでしょうか。つまり、缶ビール3本ではアウト(=酒気帯び運転)です。70kgの人が缶ビール2本飲むと、0.048%となりますのでギリギリOKです。(あくまでも目安)

上記の情報はAlberta Transportationのサイトから抜粋しています。
http://www.transportation.alberta.ca/impaireddriving.htm

罰則を簡単に要約すると、
BAC0.08以上:免許は前科の判決が出るまで没収され犯罪歴が残り一生残ります。(初回)
BAC0.05以上:3日間の免停と3日間の車預かり。(初回)

ちなみに日本はBAC0.03%以上で罰則、缶ビール1本が限界量というのが常識だそうです。
そもそも最近では、運転前に缶ビール1本も飲まないように自制する方がほとんどですね。

最後に70kgの男性がビール缶2本(700ml)とワインを2杯(500ml)飲むとBACは0.142%となり、体内からアルコールが抜けるまでの時間は10時間12分ということです。(個人差はありますが。。)

当社ではもちろん、商用車を運転するときはゼロトーランス(1滴もダメ)です。さすがに仕事中のドライバーが昼休みにビールを一本飲んでいたら問題ですよね。イタリアを始めヨーロッパでは、仕事中でも昼食によくワインやビールを軽く飲む人がいますが、、バスドライバーさんはさすがにそれはしないと思うのですが、、実際どうなんでしょうか。。(彼らのことですから、ちょっと気になります。)

最近はレンタカーを使ってカナダを旅している方がおられます。
以上の情報が少しでも役に立てばと思い書きました。


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話しは戻って、明日からのアシニボイン登頂の達成をお祈りします。

以上

ヤムナスカ・マウンテン・ツアーズ
難波 寛 (なんば ひろし)


by ymtours | 2017-07-31 06:47 | その他


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