Mtテンプル登頂 3544m

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ヤムナスカガイド谷です。

今回のブログはカナディアンロッキーの名峰Mtテンプルの登頂ガイドになります。

登り口はモレーンレイク、歩き始めはラーチバレー、そしてMtテンプルの登りはセンチネルパスが始まりという、まったくもって贅沢極まりないロケーション。
ラーチバレーを歩く方は、沢山いますし、その中で健脚の方はセンチネルパスまで登り
向こう側の景色を眺めて帰るのが、ハイキングの一般的な行程ですが、
今回はその先、Mtテンプルに登っちゃいましょう!!

森さんを含めた日本カナダの6人合同チームはたして登頂できたのでしょうか?
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このMtテンプルは北米の「アイガー」と称されるほどの山で、標高差約1500mの北壁を持ち、
レイクルーズの南側に鎮座しているカナディアンロッキーの盟主と言えます。
レイクルーズに観光、モレーンレイク、ラーチバレー、スコーキー周辺でハイキングされて方は必ず見ている山ですね。

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さてもうラーチバレーを超えてセンチネルパスですね。(笑)
眺めているのはパラダイスバレーですね。ここからがMtテンプルの始まりになります。

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パスから見えるこの岩塔はセンチネルタワー。クライミングと呼ばれる登れるタワーです。
この日も2名のクライマーが登っていました。
クライマーの方はぜひ登ってみてください。てっぺんからの眺めは最高です。

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さていよいよ登りです。整備された登山道ではないので、ゆっくりゆっくり登っていきましょう。
眼下にはハイキングの終着のミネスティマレイクが小さく見えます。

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Mtハンガービーとパラダイスバレー、そしてレフロイにビクトリアまで、全部見えますね。
登頂の良さは今まで歩いた場所から見た山々が手に取るようにわかるところでもあります。
頭の中で地図がつながっていく感じ、そう点が線になって、全貌が見えてくる感じです。


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稜線に上がれば、テンピークスが自分の足元に広がります。
あのテンピークスが足元!?そうです。テンピークスよりも高いところにいるのですから。
モレーンレイクをこの角度から見てみたくないですか?そうこれは登った人だけの特権ですね。


もう少し、あと少し。
その一歩一歩が感動を運んでくれます。

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よくがんばりました!!見事登頂成功です!
決して簡単ではありません。標高差約1700mを一日で行き来するのですから。
ですが、特別難しいわけでもありません。ザイルを使うのはわずか一か所だけです。


今回参加していただいた6名のカナダ人、日本人の方々本当におめでとうございます!!
僕も皆さんをテンプルにガイドさせていただき幸せでした。
ぜひ、次回は違うカナダの山頂でまたお逢いしましょう。

この度は誠に有難うございました。

ヤムナスカ・ガイド谷 剛士 (たに たけし)
ガイドプロフィールはこちらから


+++++++++++++参加いただいた森さんから熱いメッセージをいただきました!+++++++++++++

当初どこか国際メンバーでの公募ツアーに緊張していましたが、ミネスティマレイクに着くころには、
いよいよテンプルに挑戦できるうれしさが勝ってきて、カナダ人の方ともカタコト英語ながら、楽しく話しながら歩けていました。

ンチネルパスからの本格的な登り。スイッチバックを繰り返すたび、どんどん良くなる眺めに、
登っているあいだ中ずっと感動していました。しばらくするとあのテンピークスも見下ろしているような感覚。
昨年のジャスパーハイランドのように水平にどこまでもどこまでも歩く楽しさも大好きですが、登頂の楽しさは、
もう「やみつき」になってしまった感じです。登頂だからこその醍醐味、上へ上へあがるからこそ見える眺め。
登った者にしか見れない景色って本当に贅沢で、だからこそ頑張って登りたいと思えるのかもしれません。

しんどくないとははっきり言っていえない山でした。正直、山頂手前でほんの少しめげそうな気持ちにもなりました。
でも、一緒に登った仲間たちにも気持ちで助けてもらい、すぐにまたやる気モード(笑)。
急登から稜線に出た時のあの気持ちは今思い出してもゾクゾクします。
その後あっという間についた山頂は、風もなく3500mとは思えないあたたかさで、すべてがパーフェクトな、
素晴らしい時間でした。10年かけて今まで歩いてきた場所がすべて見える。そして、これから挑戦したい山も遠くで見てる。

バガブーとはまた違った、いままで味わったことのない気持ちになれました。はるか下に見えるモレーンレイクの綺麗さは
うまく言葉で表現できません。とにかく大きな大きな、でも楽しい素晴らしい山でした。テクニカルな部分が1箇所だけ
ということもあり、ロッキーが好きな仲間たちに、そしていろんな方にこの眺めを見てほしい。
あつかましくもそんな気持ちになりました。

ロッキーを訪れたらなにげなくみんな見てる山々に、これからも少しづつ挑戦したいなと思っています。
まさに「やみつき」です。登頂の楽しさにはまってしまったかもしれません。
登頂って最高です!!


by ymtours | 2016-08-17 09:04 | 登頂 / クライミング


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