ヤムナスカガイド谷です。 いよいよ氷河スキーのレポートです。 今回はワプタ大氷原スキー縦走が2回目の挑戦になる、三宅様をご案内させていただきました。 実は2年前は悪天により、縦走を完遂できませんでした。 今回はそのリベンジです!! メインガイドは世界のバリー、ブランチャード。僕はテールガイドとして参加してきました。 勿論バリーはスキーガイドとしても一流です。 初日は、観光でも有名なボウ湖からボウ小屋(Bow Hut)まで約半日をかけて登って行きます。 この日はまだ荷物も重く、体も慣れてないのでゆっくりゆっくり時間をかけて登って行きます。 三宅さんも2年前の経験を生かして順調な滑り出しです。 2日目はバルフォア小屋(Balfour Hut)へ縦走を開始します。 ボウ小屋を出るとすぐに氷河縦走が始まります。しっかりザイルで確保しクレバスへの対策もばっちり。 この日は風が強く、太陽が出ているのにもかかわらず、視界は不明瞭でした。 ですが、ゆっくりとしたペースで安全に縦走を続けていきます。 昼過ぎのは小屋に着き、明日に備えて体を休めます。 小屋に着いたら装備を乾かし、食事をみんなで用意して頂きます。 写真はバルフォア小屋の中はです。 基本的に食器や、ガスなどがすべてそろっている素泊まりの小屋という感じですね。 明日はいよいよこのワプタ大氷原スキー縦走の核心、バルフォアハイコルという峠越えが待っています。 天気のいいことを祈りつつ夢の中へ… 3日目,いよいよ出発ですが晴れ間があるのに強風で視界が悪い。緊張感の中みんな早々と支度をととのへ出発です。 なぜ今日が核心かというと、峠の手前に大きなクレバス帯がありどのクレバスをかわしながら登って行かなければなりません。氷河は生き物ですから、毎年クレバスの位置が変わり、ルートも変わります。 エベレストと一緒ですね。なので視界が不明瞭だと登るラインが分からず危険なのです。 クレバス帯手前でバリーが長めの休憩を取りました。皆無言で先を見つめています。 『50,50だね』バリーがそう言うとクレバス帯に入ることを決めました。 すると、少し視界も開けてき、なんとか氷河の状態も見えてきました。針の穴に通すとはよく言ったものですが、完璧なライン取りで無事核心部分を通過です。 下りのスキーは雪も良く青空も見え始め、皆大満足です。 カナダの氷河スキーの何がいいかというと、『まるで雲海の上を歩いているかのよう』ですかね。 カナダの氷河は河というより氷原が多いので雲の上をスキーしている気持ちの僕はなります。 やった!! 4日目は状況次第ですが基本的に下るだけ。Mt ビクトリアなどのレイクルーズ山群を眺めながらスキーです。重たい荷物もこのころには軽くなり、最高のロケーションの中でダウンヒルです!! 最後はSherbrooke lakeを越えゴールへ!! 三宅さんおめでとうございます!!無事ワプタ大氷原スキー縦走を完走できました。 リベンジ成功です!! 晴れ、曇り、雪、風、すべての天候を体験し、尚且つ完走できたのは三宅さんの力です。 本当に感動しました。 三宅さんの夢のお手伝いを少しでもできたと思うと本当に幸せです。 僕もこの厳しいコンディションだったから、バリーに悪天時の氷河技術やルートファインディングの注意点などたくさんのことを教えてもらえたので本当に素晴らしい時間を過ごさせていただきました。 カナダには氷河が本当にたくさんあります。是非三宅さん、また違う氷河スキーにもいらしてください!! 私ごとですが、ガイドトレーニングのため来週からジャスパーからレイクルイーズまでのスキー縦走に2週間ほど入ります。日本で経験したの冬の長期縦走と言えば日高縦走、黒部横断などがありますが、今回も手ごわそうです。ああ荷物重そうだな…(苦笑) ブログの更新が遅れますが、ご了承ください。きっといい写真がUPできると思います。 ヤムナスカ・ガイド谷 剛士 (たに たけし) ガイドプロフィールはこちらから
by ymtours
| 2015-03-25 08:03
| 「マウンテンガイド」への道
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