スタッフトレーニングについて

ヤムナスカガイド谷です。

カナダも本格的な冬のガイドシーズンが始まりました。
シーズンが始まる前に必ず行われることといえば「スタッフトレーニング」です。
今日はこのスタッフトレーニングについて少し話したいと思います。

ヤムナスカグループではシーズンが始まる前に必ずスタッフトレーニングが行われます。
これは新人の教育も、もちろんのことですが、ベテランガイドによる技術確認、
そしてヤムナスカという組織の安全基準の統一でもあります。

ガイド一人一人に個性があり、それが素晴らしいガイディングを生み出しているのは間違いないですが、安全基準を一定にすることはとても大切なことです。
こうしてスタッフトレーニングをすることで、すべてのガイドがどのように実際仕事をし、どのような基準で安全を担保しているのか、知ることが出来るわけです。
皆さん意外だと思うかもしれませんが、実際山岳ガイドというのは、ほかのガイドがどのように仕事をしているか、知る機会というのは少ないのです。
山の中ですから、少しでも前後すると会う機会もありません。

また自分のやり方を他人には中々見せない方もいます。当然ですよね。そこでお金を頂いているわけですから。なので会社に属するというのはとてもメリットがあるんですね。
さらに何かアクシデントがあった時もバックアップ体制がしっかりしているわけです。

今回も30人ほどのガイドがトレーニングに参加しました。これだけの大人数で技術をシェアできることはとても恵まれています。

一日目はキャンモアで机上講習、2日目はレイクルーズ周辺の山でスキーガイディング、3日目はヨーホー国立公園でアイスクライミングガイディング。
どれも僕にとっては新しいことばかりで、ついていくだけで必死でした。
しかも僕が今受けているACMG（カナダ山岳ガイド協会）の基準よりもさらに厳しい安全基準を自ら課している、ヤムナスカグループ。
身内ばかりほめてなんですが、本当に凄いと毎回思い知らされます。




ユーコンでも本山直人のもと、今シーズンもスタッフトレーニングが行われました。
ユーコンのガイディングの難しさは気温を見れば一目瞭然。すべてが真剣勝負です。
こうした表には出ない努力が『ヤムナスカ、クオリティー』を生み出しているわけですね。

それでは皆さん冬のカナダでヤムナスカスタッフ一同お待ちしています。

また来週。

ヤムナスカ・ガイド谷　剛士 （たに　たけし）
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