![]() ヤムナスカガイド谷です。 ロッキーは完全に冬に入っています。白銀の毎日は非常に美しく、地元の皆はスキー場のオープンなどを指折り数えてまっている今日この頃です。 さて先日、カナダ山岳ガイド協会から一通の手紙が送られてきました。 中を開けると、スカラーシップ賞を受賞したという内容でした。 これは僕が日本で山岳ガイドの試験を受けているときにはなかった制度なので、 今回のブログにUPしたいと思います。 スカラーシップ(Scholarship)とは直訳すると奨学金制度です。 そしてアワード(Award)は賞ですね。 僕がもらった賞は、将来性のある有望な若手ガイドに対して奨学金を出して支援する という内容でした。 そしてこれは賞なので自分が申し込むわけではなく、 今試験を受けている若手ガイドの中から毎年数名程度選ばれるようです。 記録をみるとここ5年は毎年1名ずつでした。 日本でも日本山岳会や日山協、一部のアウトドアメーカーなどが先鋭的な若手の登山家のために 遠征費の一部を出す制度があります。 しかし山岳ガイドに対して試験費の一部を出すということはなかったので、 これはとてもいい制度だなと思いました。 日本でも2000年初頭に試験制度が改定され、ガイドになるには大まかに100万円程度かかるようになりました。 上級の資格を目指せば目指すほどお金がかかります。 ですがこれは国家資格ではなく民間の資格であり、それにこれだけのお金がかかるのは、日本では あまりないかと思います。 ですので、ガイドになりたがらない若い登山家や、残念ながら無資格でガイドしている方も 沢山いました。 カナダでも山岳ガイドは国家資格ではないのですが、 このような制度や賞があり、次のガイド世代を応援する人たちがいる、 これは一般の登山者が『山ではプロガイドを雇う』という文化にとても貢献していると思います。 プロガイドを雇うことにより遭難事故も未然に防げ、お客様の満足度もまし、 また私たち自身、山岳ガイドとしてプライドを持って生活することが出来るというわけです。 僕がもらった賞のほかにも、有望な女性ガイドに対しての賞や、遠方の地域で試験が受けずらい 人への賞など、その奨学金制度は多種多様で、そのお金のほとんどが山で亡くなった方やその遺族や関係者の寄付によって成り立っているようです。 今回、この賞を頂けたのはとても幸運であり、登山先進国のカナダに認めてもらえたという喜びもありますが、色々な方々の思いの詰まった寄付で成り立っていると思うと、受賞への喜びよりその方々への責任で身が引き締まる思いです。 来年1月から始まる試験のコースに向けて 精一杯頑張りたい、そう改めて考える一日になりました。 ではまた来週。
by ymtours
| 2014-11-13 01:57
| 「マウンテンガイド」への道
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