ヤムナスカガイド谷です。 さて小倉さんのアシニボインへの挑戦、その2はいよいよ登頂日です。 今回登るアシニボインという山。 よく北米のマッターホルンなんて言われますが、比べる必要なんてないと僕は考えています。 それくらい見事な山.... 登山道はもちろんなく、登山者もほとんどおらず、自分と山、しっかり対話して 登ることの出来る世界でも貴重な山です。 標高3618m。 麓のレイク・マゴックからは標高差1525mの高さで聳え立っています。 今回二人の国際ガイドがハインドハットに滞在していましたが、 マッターホルンより難しいことは間違いないと。 マッターホルンはプロテクションがしっかりしていて持っていくギアがほとんどいらない。 これが一番の理由です。 基本的に確保機一式をもっていかないといけない山。標高だけ山を評価しがちですが、 日本人があまり知らないカナダの山はまさに登山の原点と言えます。 今回は残念ながら登頂できませんでした。 頂上まで200mを残し下山を判断しました。冒頭の写真は最高到達点です。 最高の眺めすぎて登頂したと思った方もいるんではないでしょうか… ただアシニボインを登りたい。その思いで始まった今回の小倉さんの冒険。 引き返すことを決めた判断、その思いは登山の醍醐味と言えるでしょう。 さて小倉さんのアシニボインのハイライトは? 暗い中から登り始める。この時間、この風景、アシニボインに挑戦した人しか味わえないものです。 今思い出しただけでも、手に汗握りますね。 この紫の時間、僕が山で一番好きな時間です。 こちらでは早出することをアルパインスタートいうのですが、 最高のスタート切ってました。ペース、体調ともばっちりです。 日の出です。太陽のありがたさを感じること、これも山の魅力でしょう。 この空の下、確実なペースで登る小倉さん。 標高差で言うとこの時点で半分まで来てました。 核心のレッドバンドを超える。 小倉さんのガッツに心が震えました。 去年みた、マーベルレイクとアシニボイン東壁。 いまはその夢の場所にいるんですよ、小倉さん。 冒頭の写真でご紹介したように、頂上まで200mを残し、全員で話し合い、下山を決めました。 理由は雪が多すぎること、気温が低すぎること、風が強すぎることによる時間の経過です。 朝2時半起きで出発し、この時点で昼の12時。 この雪の状態では下山に同じ時間がかかること必至。 なので私たちは下山を選択しました。 私が言うのはおこがましいですが、私は小倉さんに感動しました。 一年前、アシニボインに登りたいと、その強い思い、夢、それは叶えられました。 アシニボインを小倉さんは間違いなく登っていたんです。 頂上にはとどかなかったですが、アシニボインは頂上ではなく、その行程こそが アシニボインなのですから。 一年間お疲れ様でした。 そして奥様とまた是非カナダへいらしてください。 僕がロックガイドになったらまたカスケード山へあの懸垂下降しに行きましょう!! 今回はヤムナスカを選んでいただき本当にありがとうございました!! 最後に、究極の一服ですね。 これを味わうために来たのかもしれませんね、小倉さん(笑) ヤムナスカ・ガイド谷 剛士 (たに たけし)
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by ymtours
| 2014-09-02 08:41
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