コース終了

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ヤムナスカガイド谷です。

ロックガイドのコースが無事終了しました。
無事通過できたのでこれで秋の本試験を受けることが出来ます。
今回のコースで新しい技術や実際それを使わないとガイドできない山や壁があり
非常に充実したコースになったと思います。
この経験を自分のハイキングガイドにも生かしていきたいと思っています。

この忙しい時期に休みをいただき、さらにサポートしていただいた方々、
ブログを通してですが本当にありがとうございました。
さらに技術、精神ともに磨き本試験に向かいたいと思います。

ここからは少しマニアックな話なので難しければ写真だけご覧ください。
まずこのコースは基本的に技術や理論は教えてくれます。
最初の3日間は外の小さな岩場でどういうテクニックがあるかなど徹底的に教えられます。
朝6時30分から夜8時ごろまでみっちり教わるので頭がパンク状態でした。

そのあとにムーブメントスキルという試験があります。
これは5.11-スポートルート2本のオンサイトと5.10+のトラッドルートのオンサイトを
実際レイクルイーズの岩場を使って試験しました。
これはこのコース自体インストラクターをお客さんに見立てて試験するので、
まず安全に登れるかというのを見られます。
試験なので僕は結構緊張しましたが、落ちなくてよかったです。
それから実際に自分でビレイ点を作り、それをインストラクター(試験官)がチェックし
懸垂しておりる。という試験も入ります。
これはとても重要でカナディアンロッキークライミングは自分でビレイ点をセットするルートが
多々あるのでこれも落ちるとコースに参加できません。
なので参加者、誰もが必死です。


そのあとは実際に大きな壁をインストラクターをお客さんとして登り色々教わりながら
プロガイドとしてやっていくのに何が足りないか、何を意識改革しなければいけないか
毎日インストラクターと話し合い、修正していきます。
なのでみんな非常に成長が早かったです。

インストラクターがしっかり教くれる環境。技術の出し惜しみがない。理論がしっかりしている。
これが今回僕が、受けてみた率直な感想です。
僕が日本でガイド試験受けた時の感想は日本はいい意味で職人気質ですから見て学ぶというのが当たり前でした。
それはとてもいい文化ですが、このカナダのスタンダードをすべて教えてくれてあとは自分でいいものを作っていきなさい、
というスタンスもとてもいいものだなという気がしました。


さてさて
今ロッキーは花のシーズン真っ盛り。ヤムナスカのガイド皆、仕事に充実した時期に入ってきました。
仕事にトレーニングに充実した夏を迎えれそうです。

ではまた来週。

冒頭の写真、雨の中でも休むことはありません。トレーニングあるのみです。
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レイクルイーズでの試験風景。インストラクターが僕たちを撮ってくれました。

谷 剛士 (たに たけし)
ガイドプロフィールはこちらから


by ymtours | 2014-06-27 10:08 | 「マウンテンガイド」への道


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