登山文化

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ヤムナスカガイド谷です。

キャンモアに戻ってきて一週間がたちました。
この一週間天気も良くガイドトレーニングのため毎日外で登ったり下りたり?しています。

このキャンモアは北米一の山の街。世界中からたくさんの登山家が集まってきます。
ヨーロッパ人からは北米のシャモニーと呼ばれてるくらいです。
なので僕のように英語がいまいちな外国人(カナダでは僕は外国人なので)でも
すぐにパートナーが見つかります。

これは良い面もあり、悪い面もあります。
まさに文化の違いなのでどちらがいいとは言いませんが、
いきなり今日あった人と、登りにいったり、ザイルを組んだりします。
勿論、色々な確認作業をしますが、日本では絶対ありえないことなのではじめのうちは戸惑いました。

保険入ってる?どれぐらい登ったことある?ザイル使ったことある?ザイルを結んだら一蓮托生、等々…
僕は日本人なのでそういうところが気になるのですが、やはりカナダ人から見てかなり慎重なようです。
彼らは野外活動はすべて自己責任の範疇だと教育を受けているので、あまり気にしないようです。
いいも悪いも他人は他人ということでしょうか?保険入ってなかったら残念だけどそいつが悪い。
もちろん個人差はありますが、それくらいの感覚のようです。

その反面、僕のように英語もクライミングも両方勉強したい。
という欲張りな人にはとても快適な場所でもあります。
すぐにパートナーは見つかりますし、
世界中から人が集まってくるのでキャンモアの人たちは僕のような外国人になれているんですね。
移民の国カナダとはいえ僕なんかが田舎の方に行くと珍しがられますし、それは日本でも同じことですよね。

登山一つとってみても文化の差って本当に興味深く、そして感銘を受けます。
今、僕はそこで揉まれていろいろなカルチャーショックを受けていますが、
これもカナダでガイドするものとしての成長過程なんでしょうね。

さて、そろそろガイド試験のトレーニングに行ってきます。
ではまた来週。

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たまには写真撮ってもらいました。
日記を見るとこの一か月23日間、垂壁を計6000m位登ったみたいですね。
もうすぐエベレストに到達できそうです(笑)
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プレーリークロッカスが咲き始めていました。
花の季節が始まりますね。

谷 剛士 (たに たけし)
ガイドプロフィールはこちらから


by ymtours | 2014-05-29 06:44 | 「マウンテンガイド」への道


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