2011年6月9日 記:難波
これまで故栗原治郎およびご遺族の皆様へ、また私どもへお悔やみのお言葉やお励ましのお言葉を頂き、有難うございました。治郎は皆様と当社スタッフの心の中に生き続けることでしょう。 お別れ会にて、彼の個人ブログに書かれていた、 彼自身の言葉を朗読させていただきました。 彼の雰囲気がとても出ている言葉です。 お別れ会にご参列できなかった方へ紹介したいと思います。 Jiro’s own words from his Blog http://taointheworld.blogspot.com/ 「親友とともに登る静かな時間。すぐに指は終わってしまったけど、いつまでも続いてほしいと心から思える幸せな時間でした。」 「ガイド仲間、ヒロ&リョーとスタンレーピークという山へ行ってきました。朝6時半スタートで夜10時過ぎに終了。なんでこんなに時間がかかったのかな~。ハイキング仕事でスポイルされちゃった人!次回はもうちょっと頑張りなさい。」 「撮影ツアー。自分は道案内なのでもちろん講師の写真家の先生もいらっしゃいます。アドバイスをこっそりと聞きながら自分もみなさんに混ざって撮影に熱中してしまった。こりゃ駄目だな、と思う気象条件ほど写真は面白くなると実感。でも、こりゃ駄目だと思いつつも撮影へ向かう姿勢をキープするのは本当に大変だと思います。」 「35kgぐらい。。。久々のボッカだけど激務をこなした。ハイキングガイドにはちょろいっす。」 「バックカントリーに滞在しながらハイキングガイドの仕事をしていると時々贅沢な仕事だなぁと思う瞬間があります。山が素晴らしい風景やどきっとするような光を見せてくれる瞬間。なんともいえなく爽やかな風が吹き抜けてゆく瞬間。そんな瞬間があるから山とともにあって良かったと思うのです。」 2011年6月7日 記 栗原治郎のお別れ会にご参列いただいた皆様、および お悔やみのお言葉をお送りいただいた皆様へ、 去る、6月3日、バンフセンターにてメモリアルサービスが無事に終了しました。 当社のスタッフが中心となり企画させて頂きましたが、バンフセンターを始め、栗原治郎、彼の奥さんと親しいご友人の方々、各関係会社様のサポートがなければ、このような会は出来なかったと思っております。この場を借りてお礼申し上げます。 総勢150人もの友人達が訪れ、治郎とのお別れができました。 彼が逝ってしまったことに対して、まだ実感の無い方が多数だと思います。 短い人生でしたが、彼がもっとも輝いていたと思われるカナダ在住中に出会った仲間内で、治郎との思い出を共有できたことに感謝しております。 有難うございました。 以下は私、難波の個人的な意見であります。 山の遭難に対しては、さまざまな考えや意見があると思います。 もし異なるお考えをお持ちの方がいらっしゃいましたら、どうぞご容赦ください。 治郎は私の知るアルパインクライマーの中ではトップクラスの技術と知識、経験を持っていました。 人間の知ることができない大いなる自然に対して、敬意を表しながら、山に向かい合っていました。 また、彼が頂上直下でクライミングを断念し、下山することはよくあることでした。いつも慎重で無理をしないクライマーだったのです。 彼はプロのガイドとして、お客様を安全にガイドするには、お客様と行く行程より、何倍も厳しい山登りを経験しなくてはならないという考えの持ち主でした。山に登ることは自然の厳しさを知ることとでもあり、厳しさを知れば知るほど、人間の小ささを確認できる。ガイド技術の向上は彼の永遠のテーマでした。私は彼とこの話で、いつも盛り上がったことを覚えています。 デナリ国立公園のMtフランシスで何が起きたのか? レンジャーから、ご遺族の方に彼らが分かっている事実関係について説明がありました。その詳細はここでは明かにしませんが、治郎とそのパートナーである淳也君が取った行動は、私としては十分に納得がいくものでした。よって、想像を超えた自然の何かが、彼らを襲ったのだと考えています。いったいそれは何だったのか?我々下界のものには分かりません、そこにいた者だけが知ることなのでしょう。 町や都会で生活していても想定外のアクシデントは起きます。その中には自然発生的なものもあるでしょう。残念ながら、想定できない何かが彼らに起きたのだと思っています。 どうぞ、若い二人が山で無茶な行動をして遭難し、レンジャーを含め世間に迷惑をかけたとは思わないでください。治郎と淳也君は緻密な計算の上で、Mtフランシスの岩壁に取り付いていた、そしていつも生きて下山することを考えていた。山は好きだけど死ぬ場所ではない。愛妻家の治郎は、奥さんに早く会って、アラスカの山の素晴らしさを話したいと思っていたに違いありません。 彼らの尊く若い命が亡くなったことをお悔やみ申し上げます。 難波寛 / ヤムナスカ・マウンテン・ツアーズ 2011年6月2日 記 メモリアルサービスで使う、栗原の遺影写真が決まりました。 ユーコンで石塚体一が撮影したものです。 明日のプログラムが決まりました。 以下に紹介させていただきます。 MEMORIAL SERVICE FOR JIRO KURIHARA 1977-2011 Rolston Recital Hall, Banff Centre, June 3rd, 2011 Program 1.Opening - Hiroshi Namba 2.Mokuto 「黙祷」 (Silent Prayer) * Observe a minute’s silence for Jiro 3.Slide Show – edited by Taichi Ishizuka (5min) * Remember Jiro in photos with some his friend’s comments. 4.Speakers *Rob Smith *Tadashi Fukada *Kris Irwin *Yuji Akiyama *Chris Neve 5.Jiro’s photo collections - edited by Taichi Ishizuka (5min) 6.Readings – Ryo Kawashima * Jiro’s favorite words and his own words. 7.Greetings – Jiro’s father, Mr.Kurihara 8.Closing Song – join Hiro Shinozaki and Taichi Ishizaka in singing Hey JUDE RECEPTION 6:45 – 9:00 at Eric Harvie West Foyer * Located uphill and WEST of Rolston Recital Hall 2011年5月28日 記 故栗原治郎のメモリアルサービス(お別れの会)の日取りが決まりました。 ここ数日で栗原の交友関係及びお客様にご連絡を差し上げておりましたが、私どもが知る以上のご友人が他にもいらっしゃると思います。 もし、連絡を受けていなく、メモリアルサービスへのご参加をご希望される場合は、どうぞ以下のメールアドレスか電話番号までご連絡をお願いします。 contact(アットマーク)yamnuskaguides.com 403-678-9404 会場の大きさに伴い、ある程度の参加人数の把握をしております。 どうぞよろしくお願いします。 Memorial Service For JIRO KURIHARA - 1977-2011 At the Rolston Recital Hall, Banff Centre, Banff AB. Friday June 3rd, 2011 at 5:30pm Please join us in a celebration of the life of Jiro Kurihara Jiro was a passionate and talented mountain man who loved the outdoors and the Canadian Rockies. Born in Tokyo, 1977. Died in Denali National Park, Alaska, 21st of May 2011 Dress code - Smart Casual Donations may given by cheque to Jiro's wife, Junko Kurihara at the registration Arrangements being made by Hiroshi Namba, Michiko Okuyama and many of Jiro's friends contact@yamnuskaguides.com 2011年5月27日記 過去5年間、栗原治郎がご案内させていただきましたお客様から沢山の暖かいお言葉を頂戴しております。 彼が一期一会の精神で、いかに丁寧な仕事をしてきたか、改めて実感しております。 お客様からのお悔やみのお言葉はすべて栗原の奥さまとご両親にお伝えさえていただきます。 この場を借りてお礼申し上げます。 栗原治郎、ご親族へのメッセージは以下のメールアドレスへお送りください。 jiro.kurihara(アットマーク)yamnuskaguides.com 現在の状況を説明させていただきます。 ご遺体はアンカレッジまで無事に搬送されました。 検死も終わり、29日にはご遺族との面会が行われるようです。 尚、来週の末頃にはメモリアル・サービスを栗原の第二の故郷であるボウ・バレー(バンフ/キャンモア、アルバータ州、カナダ)で行う予定です。日時場所に関しては近々発表させていただきます。 難波 ヤムナスカ・マウンテン・ツアーズ 2011年5月26日 記 お客様及び各メディアご担当者様 当社の山岳ガイド、栗原治郎についてご心配いただき有難うございます。 残念ながら、現時点ではデナリ国立公園の発表以上の事実関係は、確認できておりません。 以下に当社の気持ちを発表させていただきます。 Jiro Kurihara All of us at Yamnuska Mountain Adventures and Yamnuska Mountain Tours are deeply saddened by the loss of our friend and colleague Jiro Kurihara after a climbing accident in Alaska on Mt Frances. Jiro was a passionate climber who loved the outdoors and our thoughts are with his family. He worked as a hiking guide and assistant rock guide for Yamnuska on his way through the mountain guiding certification process. In addition to being a skilled climber he was a gifted photographer. His outgoing personality and big smile will be missed by every member of the climbing community and our focus is on supporting his family and co-workers through this difficult time. Len Youden General Manager Yamnuska Mountain Adventures Hiroshi Namba Director Yamnuska Mountain Tours (英文訳) ヤムナスカ・マウンテン・アドベンチャーとヤムナスカ・マウンテン・ツアーズに所属するスタッフ一同は、アラスカ・Mtフランシスで起きたクライミング・アクシデントにて、友人であり同僚である栗原治郎を失ったことに対して、深い悲しみを感じております。治郎はアウトドアが大好きで、特にクライミングに情熱を注いでいました。この場を借りて、ご遺族の方にご冥福をお祈り申し上げます。彼はさらなる上級アルパインガイド資格を進めながら、ハイキング、アシスタント・ロック・ガイドとして当社で働いていました。 さらに、彼は大変高い技術のクライマーでありながら、写真家としても素晴らしい才能を持っていました。ここにいるクライミング社会すべての人たちは彼の積極的な性格と大きな笑顔に接することができないさみしさを覚えるでしょう。私たちは彼の家族と同僚に対してサポートを続けることが急務だと考えています。 レン ヨーデン ゼネラル・マネージャー ヤムナスカ・マウンテン・アドベンチャーズ 難波 寛 ディレクター ヤムナスカ・マウンテン・ツアーズ
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| 2011-05-27 07:54
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