ホワイトホースの初冬大満喫、6泊7日イン・オンザレイクで親子オーロラの旅

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皆さんこんにちは。ヤムナスカ・ガイドの堀口です。

11月に入り19~20年度の新たな冬のオーロラシーズンがスタートしました!
そしてシーズン一発目のお客様はお2人でT様の親子。お2人を私堀口が、ツアーを通してガイドしたのでその様子をご覧ください!

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ディスカバー・ホワイトホース参加中に偶然遭遇したハクトウワシ

今回お二人が参加したツアーは豪華ロッジ・インオンザレイクツアー。
ロッジはホワイトホース郊外に立地するため、夜のオーロラ鑑賞は自身のペースに合わせてできるのが魅力。
そのため、ガイドがロッジへの送迎、チェックイン時にオーロラ鑑賞のレクチャーとカメラでの撮影方法をじっくりとご説明します。
オーロラ鑑賞が初めての方でもご安心です!

さて、今回のT様の現地ホワイトホースでの行程は、
Day 1 ホワイトホースご到着、ロッジチェックイン
Day 2 デイツアー・ディスカバー・ホワイトホースご参加
Day 3 デイツアー・ミート・ザ・ワイルドご参加
Day 4 デイツアー・ネイチャー・ウォークご参加
Day 5 終日自由行動
Day 6 デイツアー・ドッグ・マッシングご参加
Day 7 ロッジチェックアウト、ホワイトホースご出発
以上の全6泊7日でホワイトホースの滞在を思いっきり満喫していただきました!

さて、それでは初日の様子からご覧ください。

Day 1

まず、空港到着後はスーパーに立ち寄りお買いものタイム。

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左から、ケチャップ味のポテトチップス(※カナダ限定!)、
エルクのジャーキー、バイソンのジャーキー、ホワイトホース名物の大釜で作ったポップコーン

ロッジ周辺は大自然に囲まれて買い物できる場所などが無いため、初日にスーパーにてオーロラ鑑賞中のスナックや嗜好品等を購入する時間をとっていただきます。
深夜に到着する便でホワイトホースに来る方は、スーパーが閉店してしまうため事前に日本で購入することをお勧めします!

しかしT様はかなりイカしたチョイスですね!
気になる方は是非現地でチェックしてみてください。
「ポップコーンなんてどこで買ったも同じでしょ。」と思うかもしれませんが、だまされたと思って食べてみてください。(笑)

スーパーでの買い物の後はロッジまで向かいます。
片道約55kmの道のりはハイウェイで信号も無いため、路面の状況が良ければ約45分で到着します。

ロッジ到着後はガイドがロッジ館内をスルーして、施設の使い方や緊急時の対応など滞在中の利用方法に関して説明します。

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ロッジ夕食時の風景

ロッジの夕食は毎晩7時から。
上の写真のようにロッジに滞在されている他のお客さんと一緒にディナーを食べていただきます。

飛行機の到着時間にもよりますが、夕食前にオーロラの鑑賞方法とカメラでの撮影方法のご説明をしっかりと行います。
このときカメラのマニュアルがあると便利です!また、事前に下記のページでおさらいするとより理解が深まります。
オーロラ完全ガイド カメラの設定方法と撮影の手順
これで初日の行程は終了となり、夕食の後は少し仮眠したり休憩しオーロラ鑑賞へと臨みます。

【Day 2】
2日目はディスカバー・ホワイトホースにご参加していただきました。

ホワイトホースの歴史や地理などを説明し、市内の名所を巡りながらの観光スポットを巡ります。

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凍結したフィッシュレイク

11月前半のこの時期はロッジ前のマーシュレイクは凍結しませんが、少し標高の高いここフィッシュレイクは凍結していました。
今回は、この様なユーコンならではの大自然が味わえる場所にご案内したり。

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Yukon Brewing 内にてビールを選定中

ビール好きのお2人にはユーコンの地ビール店Yukon Brewingへご案内。
色々と試飲されて、数種類のビールを購入されました。

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受賞しています!

ちなみにYukon Redという銘柄は2009年のカナダの Beer of the Year にも選ばれています。
是非トライしていただきたい一品です!

そのほかビジターセンターにご案内したり、メインストリートのギフトショップにご案内することもあります。


【Day 3】
3日目はデイツアーの、ミート・ザ・ワイルドへご案内。

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オスのミュールディアー

ここでは極北カナダに生息する野生動物が飼育されています。
冬は車両で移動しながら動物の生息エリアで下車、ガイドが各動物について解説します。

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とても人懐っこいムースのメスはずっとついてくるんです。

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やっぱり大人気オスのムース。
この時期はまだ角が落ちず、立派な姿を見ることが出来ます。

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極北を代表する動物マスコックス

日本語ではジャコウウシと呼ばれる珍しい動物です。極端に寒い地域に生息する彼らの毛皮は非常に保温効果に優れており、抜け落ちた毛を拾い集めてできた毛糸はキヴィアックと呼ばれる高級品です。素材は非常に軽く暖かく良い手触りです。T様のお二人は興味津々で、ホワイトホース市内の毛糸ショップで実物もチェックされておりました。値段はニット帽が一つ作れる分の毛糸で$120ほどしていました。誰か手編みのキヴィアックの帽子待ってまーす!(笑)

この後、動物をじっくり見学した後は隣接するタキーニ温泉で冷えた体を温めていただきました。


【Day 4】
4日目はネイチャー・ウォークにご参加。

T様お2人の旅は自然系のものが多く、旅先ではこの手のツアーに参加されることが多く、お母様はハイキングやトレッキングもお好きだとの事。

この日は森とユーコン川の景観が美しく、ゴールドラッシュ時代の名残を見学することが出来る「キャニオン・シティ」へご案内。

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美しく輝くユーコン川

ユーコン川は氷河の溶け水も少し流入しているため、日の角度や見る場所等の条件が良ければこのような美しい色が出るのです。
この日はとても天気がよく良い条件が整いました!

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約100年前の瓦礫
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ゴールドラッシュ時代に使用されていたトラムウェイの再現(トロッコ)

実はこのあたりはゴールドラッシュ時代小さなコミュニティが存在しており、キャニオン・シティと呼ばれる場所だったのです。キャニオン・シティはユーコン川沿いにあり、ここまで川を下ってきた人々の宿場の役割を果たしていました。そしてこの下流はマイルズ・キャニオンと呼ばれる急流があったため、経験値の少ない漕ぎ手は陸路で移動する必要があり、上の写真のようなトラムウェイが使用されていたのです。

この日は本当に天気がよくとても気持ちよく歩くことが出来ました。


Day 5】
5日目は自由行動としていただき、ロッジでゆっくりと休んでいただきました。

と思っていたのですが、後で聞くとロッジ周辺のトレイルをガッツリ歩いたようです。
流石ですね!疲れ知らずのお2人です。


【Day 6】
6日目は最後のデイツアー、ドッグ・マッシング(犬ぞり)へのご参加です。
実はこの日は積雪が少ないためソリではなく、犬たちはバギーを引いてのアクティビティとなりました。

ユーコンは犬ぞり発祥の地、冬の本番を控え積雪がない時期もバギーでトレーニングを積み鍛えているのです。
お2人は大のイヌ好きでとても楽しんでいただけたようです。

ドッグ・マッシングは基本的にヤムナスカのガイドが同行することはありませんが、ロッジからの送迎時にソリの操縦方法などをしっかりと説明させていただくので安心です。


【Day 7】
あっと言う間に最終日となりました。

T様のお2人は夕方の出発の便でこの後はバンクーバーにご滞在予定。
11時にロッジをチェックアウトして、フライトまでの時間は市内でショッピングを楽しんでいただきました。
ショッピング中はヤムナスカでスーツケースなどを預かり、フライト時間に合わせてガイドと待ち合わせ。最後は空港まで送迎してお別れとなりました。

ところで、「肝心のオーロラはどうだったの?」

という声が聞こえてきそうですが、3日目と4日目にオーロラを見ることが出来ました
後でお話を伺うと、連日5時頃まで粘ってオーロラ鑑賞を行ったとの事。
実際3日目のオーロラは4時頃に鑑賞できたとの事だったので、やはりロッジ滞在型の利点が出たと言えるでしょう。

さて、6泊7日間のインオンザレイクご滞在は満喫していただけたでしょうか。
自然風景がお好きなお2人には、別の季節や、カナディアンロッキーもお勧めです。
また、是非カナダに遊びにいらして下さい!

この度はヤムナスカのツアーをご利用いただき誠にありがとうございました!

ヤムナスカ・ガイド堀口 慎太郎 (ほりぐち しんたろう)                              
ガイドプロフィールはこちらから


# by ymtours | 2019-11-12 07:41 | オーロラの旅 | Comments(0)

現地在住のプロガイドが答える、いつかオーロラを見に行きたい人に良くある3つの疑問。

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世界中のオーロラファンのみなさんこんにちは!
オーロラ完全ガイド制作スタッフ兼オーロラガイドの堀口慎太郎です。

私がオーロラに初めて興味を持ったきっかけは、テレビ番組のオーロラ特集を見たことでした。それ以来「人生で一度はオーロラが見たい!」と夢見るようになり、Web上にあるオーロラの写真を勝手にダウンロードしては、デスクトップの壁紙にしていたほどです。そんな私ですが、 まさかオーロラ鑑賞が仕事となり、極北ユーコンに住むことになるとは、そのときは夢にも思いませんでしたね。

きっと世の中には、かつての私と同じように「いつかはオーロラを見に行きたい!」という秘めた思いを心に抱いている方も多くいるのではないでしょうか!?

そこで今回は、これからオーロラを見たいと思っている人に良くある3つの質問にお答えしたいと思います。それは、

1「どこに見に行けばいいの?」

2「いつ見に行けばいいの?」

3「どれくらいの確率で見れるの?」

まさにオーロラ鑑賞3大質問ですね。

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そもそもオーロラとは?
本題に入る前に少しおさらいをしておきましょう。
オーロラ発生の流れを簡単に説明すると以下になります。

1.太陽からプラズマという電子が宇宙空間に向けて発せられ、地球へ向かって来る。
2.地球には磁場の盾があり、プラズマはその盾に跳ね返されて地球の裏側へ回り込む。
3.地球の裏側に溜まったプラズマは、地球の磁極(極北、極南)に流れ込み地球に侵入する。
4.地球上空に侵入したプラズマは、窒素や酸素の原子と衝突し発光する。
5.この発光現象こそがオーロラである。

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どうでしょうか?? 全然簡単ではないですね.... 発生の仕組みを説明しようとすると、どうしても難しい単語が登場してしまうのです。

ですので、ここで理解してもらいたいのは、ズバリこれだけ!

「オーロラとは、太陽からやってくるエネルギーが地球上空の原子と衝突し、発光する神秘的な現象である。」

です。
あれ?ズバリじゃない??

もっと詳しくオーロラの仕組みを知りたいという方は、下記のオーロラ完全ガイドへGo!

さてここからが本題です!



オーロラはどこへ見に行くのが良いのか?
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オーロラ は漠然と北の方の国へ見に行くというイメージがあると思いますが、たしかに極北(北半球の場合)で発生することは間違いではありません。

オーロラは緯度60度から70度ほどの範囲に出現し、このエリアをオーロラベルトと呼びます。そして、このオーロラベルトにある有名なエリアが、オーロラ3大鑑賞地として有名なカナダ、アラスカ、北欧です。多くの人がこの3つのエリアで迷うのではないでしょうか?


カナダ、アラスカ、北欧の3大鑑賞地を比較してみましょう。

どは、この中ではどのエリアが良いのでしょうか?

実際のところ、凄いオーロラを見たいなら絶対にここ!という決定的な違いはありません。

しかし、それぞれのエリアには明確な特徴の違いがあり、自分にとってべストなエリアを考える材料となります。


【カナダ】
なんといっても雄大な大自然と晴天率の高さが魅力

森と湖に囲まれ、手つかずの大自然が今でも多く残る国です。治安が良くクリーンなイメージもあり、世界屈指のオーロラ鑑賞地として有名ですね。カナダの中でも特に有名なオーロラ都市は、ユーコン準州「ホワイトホース」と、ノースウエスト準州「イエローナイフ」。どちらも極北に位置しています。

どちらのエリアも人口密度が極端に低く、人工的な光が少ないために、オーロラ鑑賞に適したロケーションが多くあります。冬は北極から入ってくる寒気の影響で気温が低くなることもしばしばありますが、その反面、内陸性の気候により非常に晴天率が高いのが最大の魅力です。「何が何でもオーロラが観たい!」という方、寒さが苦にならないならベストなエリアではないでしょうか。

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イエローナイフとホワイトホースはどちらが良いの?

それはもちろん、私の住むホワイトホースです。(笑)

というのは冗談ですが、どちらも晴天率が高く、オーロラ鑑賞だけを見ればどちらも非常に素晴らしい場所ですよ。しかし、ホワイトホース、ユーコンの魅力を説明させてもらいますと、なんといっても広大な手つかずの大自然、山岳風景とオーロラのコラボと言えますね。大自然があり、日中のアクティビティーが豊富なことも大きいです。

近年ではカメラの進化に伴い幅広い層の方が訪れ、「映え」を狙い人気のエリアとなっています。郊外にはロッジなどの宿泊施設も多くあるため、プライベートでゆっくりと過ごしながらオーロラを鑑賞したいという人にお勧めです。また、ホワイトホースは驚異のオーロラ鑑賞率を誇るイヌビックのゲートシティーでもあります。


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【アラスカ】
日本から近く、交通が便利

アラスカはカナダのユーコン準州と隣接しており、ユーコンと同じく大自然に囲まれたエリア。アラスカ大学フェアバンクス校ではオーロラの研究施設があり、世界のオーロラ先端都市と言えるでしょう。フェアバンクスから車で約一時間の距離にあるチナ温泉は、人気のオーロラ鑑賞スポットの一つですね。カナダのイエローナイフと同じように大型のグループツアーが多い印象ですが、近年はロッジ滞在型のツアーもあるようです。冬季は成田~フェアバンクスの直行便が出ることがあり、フライトの便利さ重視」という方には適した場所と言えます。

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【北欧】
歴史あるヨーロッパならではの魅力

北欧の中でもスカンジナビア半島の三国、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、最近はアイスランドも有名ですね。歴史がある可愛らしい町並みが残り、ショッピングまたはレストランで食事をしたりと、観光要素が多いことが最大の魅力と言えるでしょう。また、北欧と言えば「サンタクロース!」(と思っているのは私だけ?)サンタの町にも訪れてみたいですね。

冬は赤道付近からやってくる暖流、メキシコ湾流の影響もあり、北米と比べると比較的に気温が高く過ごしやすいのが魅力ですが、この暖流の影響で雲が発生しやすいために、オーロラ鑑賞の妨げになってしまうことも良くあるようです。「オーロラはやはり運。であれば、オシャレな観光要素も取り入れて楽しみたい。」という方は北欧がお勧めでしょうか。

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オーロラはいつ見に行けば良いのか?
オーロラは寒い冬だけじゃない。



オーロラ鑑賞=極寒
皆さんは恐らくこんなイメージがあるのでは?

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ではなぜオーロラ=冬(極寒)のイメージになってしまうのか!?

そもそもオーロラは暗くないと見ることができません。
ここからは日照時間のお話です。
ホワイトホースを例に、年間の日照時間の移り変わりを見てみましょう。
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上のカレンダーから、5月中旬~8月上旬は夜の時間がやってこないことがわかります。

白夜という言葉を聞いたことがあると思います。
オーロラ鑑賞地として有名なエリアはどこも緯度が高く、冬は暗い時間が長い代わりに夏は夜が極端に短くなり、夏至の頃はほとんど暗くなりません。

恐らくオーロラベルトに位置する地域では、この時期にオーロラのツアーは行われていないでしょう。全く見れらない訳ではないですが、「念願のオーロラ!」と意気込んで旅行するには、あまりにチャンスが少な過ぎます。

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そのため、どの地域でもおよそ8月下旬〜4月中旬頃がオーロラシーズンと言えるでしょう。意外かもしれないですが1年のうち半年程もオーロラに出会えるチャンスがあるのです!

ホワイトホース近郊でいいますと、8月下旬からでも十分に素晴らしいオーロラに遭遇する確率は高く、湖に写り込むような素晴らしい景色を見ることも可能です。

また、地域によってオーロラが頻繁に見られる発生時間が違うことも考慮をしてください。
20時頃と比較的早い時間帯からオーロラが発生しやすい北欧に比べて、北米でオーロラが発生しやすい時間帯は23時頃と遅い時間帯なのです。従って、8月下旬頃であれば北米では23時頃からオーロラが鑑賞できる暗さが十分に得られ、冬の時期とチャンスは大きく変わりません。

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「でも、8月下旬と冬至の辺り(12月21日)では日照時間が大きく違うんじゃない?」と思った方、その通りです。

極北の冬は暗い時間がとても長いため、冬の方がオーロラチャンスが多いことは事実であり、数字上の確率は高くなることは間違いありません。


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たしかにユーコンでは23時ごろからオーロラが出現することが多いのですが、早い時間の21時ごろや、朝方の4時ごろに出ることも決しては珍しくはありません。オーロ
ラは本当に気まぐれなのです。

どうしてもオーロラを見たい方は、冬の時期、早い時間から遅い時間まで自由に夜空を眺めることができる環境で臨むべきですね。確率論で言えば遭遇率は間違いなく高くなります。




どのくらいの確率でオーロラが見られるのか?
「何が何でもオーロラを見る!」の人は出来るだけ長く泊まれ!


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「実際どのくらいの確率でオーロラは見ることができるの?」と言う突っ込んだ疑問にも答えちゃいましょう!

その前にまず、オーロラが鑑賞できる条件をおさらいしておきましょう。

大きく3つに分けると、
その1、暗い
その2、晴れている
その3、太陽活動が活発である
(3つの詳細はオーロラ完全ガイド、オーロラが現れる条件へGO!)

もちろんこれらは全て自然現象のため、一概に確率がどうこうと言うのは難しいのです。

しかし!!

3つの条件を全て満たすことが、オーロラ遭遇の確率を高めることは間違いありません。

そのためには時期と場所を考える必要があります。

「暗さ」ついては上で述べた時期の8月下旬〜4月中旬であれば問題ないでしょう。

「晴れている」ことを考えると、なるべく晴天率の高い場所へ行く事です。

太陽活動」ついては、完全に運です。(笑)

こればかりはどうしようもないですね。何しろ相手があの太陽様ですから。太陽は気まぐれなので突発的に活動が活発になったり、大人しくなったりするのも事実。予測は非常に難しく活発な時期を当てに行くのは困難です。

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太陽極小期でもオーロラはよく発生する!?

太陽は11年の周期により活動が活発になったり、弱まったりする。と言う話を聞いたことがある人もいるかもしれません。

太陽活動が活発な時期を極大期、そうでない時期を極小期と呼びます。

どうせ行くなら活発な極大期に行きべきでしょう!と思いますよいね? しかし、実はあまり知られていないかもしれませんが、
極小期でもオーロラはよく発生しています!
極小期に頻繁に起こる太陽活動というものがあり、これが大きなオーロラ を発生させるためです。(詳細はオーロラ完全ガイド、活動周期とオーロラの関係へGO!)

実際のところ、11年の周期にあまり惑わされることはありません。極大期だからといって必ずしも出るわけではないですし、そもそも数年も待ってられないですよね。

オーロラ は見たいと思った時に計画を立て、実際にトライしてみるのが良いということです。

さて、確率の話に戻しましょう。

当然ですが、オーロラとの遭遇は鑑賞に時間を使えば使うほど確率は上がります。

ホワイトホースの場合だと、3泊4日(3回のオーロラチャンス)あれば多くの人がオーロラに出会うことができています。ここが最低ラインになると思います。2泊3日(2回のオーロラチャンス)はあまりオススメしません。

ちなみですが、もし自分が他の地域にオーロラを見に行くとしたら、最低4泊5日は確保すると思います。実際オーロラ旅行なんて何度も行けるものではないですから、せっかく遠くまで行くならしっかりと時間を確保してオーロラを見逃さないようにしたいですね。

「あまり長くいると退屈するのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、オーロラ 鑑賞では夜遅くまで起きているため、翌日はお昼ぐらいまで寝たいものなんです。だから日中に何かするにしても午後から活動するくらいで、ちょうど良いんですね。本番は夜!ロッジタイプの宿泊施設なら施設内でのんびり過ごすのも楽しいものです。


オーロラ鑑賞率100%!?究極の鑑賞地!!

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何と現在ヤムナスカのツアーでオーロラ鑑賞率100%の場所があるのです。
カナダ、ノースウエスト準州のイヌビックと呼ばれる北極圏にある小さな町です。
ホワイトホースからさらに飛行機に乗り継ぎ北緯68度の極地まで移動すると、そこはオーロラベルトのど真ん中にあるためオーロラが最も激しく活動する、「ブレイクアップ」と言う現象もしばしば発生します。実際私も何度も訪れましたが、今のところこの場所を超えるオーロラ鑑賞地を知りません。

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プロのオーロラ写真家も多く訪れる、知る人ぞ知る究極のオーロラ鑑賞地と言えるでしょう。
ツアーの詳細は「驚異の鑑賞率を誇る地 イヌビック」のツアーページへ!

さて、今回はここまで!
世の中の「オーロラを見てみたい。」と思っている全ての人の背中を少しでも押す事が出来たら嬉しいです!


日本でもオーロラ体験!?
そうそう最後に、日本でもちょこっとだけオーロラ体験してみたいと言う人には、オーロラのイベントへ行ってみては?
ヤムナスカと強力なタッグを組むオーロラ写真家の中垣哲也氏が、自身で撮影されたオーロラを映像にして上映したり、時にはプラネタリウムに投影したりとその世界観は感動モノです。
全国各地でイベントを行なっているのでお住いの地域の情報を下記からチェックして見て下さい!

カナダでも間も無く冬のオーロラシーズンスタートです。
今年もたくさんの人に天空の神秘をお届けします!

ヤムナスカ・ガイド堀口 慎太郎 (ほりぐち しんたろう)                              
ガイドプロフィールはこちらから


# by ymtours | 2019-11-06 07:03 | オーロラの旅 | Comments(0)

【2019年最新版】ベアカントリー・カナダ 山でのクマ対策特集。


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皆さんこんにちは、ヤムナスカ・ガイドの堀口です。

突然ですが、皆さんは山で熊に出会ったら、どのようなリアクションをすると想像をしますか??

目の前に巨大なグリズリーベアが出たら、きっときっとこんな感じで驚きで驚き固まってしますのではないでしょうか?
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ガイドの私は山で何度も熊に遭遇していますが、慣れているつもりでもハラハラするものです。

先日、ガイドの篠崎と私堀口の2人で、2019年の最新のクマ対策と専門家の見解を学ぶ機会があったため、その内容を皆さんにシェアしたいと思います。

情報の蓄積により、今と昔では考え方が違うことは良くありますよね。カナダの山でのアクティビティではクマの安全対策が必須であり、クマに関する情報は常にアップデートしておくことが重要です。自分たちがかつて学んだ知識はすでに古くなり、実際の山行に活かすことが出来なければ意味がありません。

以前のヤムナスカ・ブログではクマの生態などの基礎知識を紹介しました。
詳しくはこちら↓↓

今回はより実践的な内容です。カナダの山でクマに出会わないようにするテクニックや、万が一クマに出会ってしまった場合の対処法などを以下の内容に沿って紹介したいと思います。

1.山でクマと出会わない為には?

2.クマは本当に怖い動物なのか?人を襲うのか?

3.万が一熊に出会ってしまったら?死んだフリは本当に有効なのか?

4.ベアスプレーの使用方法とは?

5.カナダの山でキャンプする場合のクマ対策とは?

6.実際の山での準備と心構え

それでは早速内容を見ていきましょう!



1.山でクマと出会わない為には?

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「音」を出す。クマに自分たち人間がいることを知らせる。

まずはクマに出会わないことが一番!彼らの生息地に入ることを知らせることで遭遇事態を回避することです。では「音」とは一体どんなものが有効なんでしょうか?

「クマ鈴が有効!」と思った方は多いのではないでしょうか?

実は現在の研究ではクマ鈴は効果がないと言われているのです。
理由は鈴の音が自然界にある音の波長と近い為、クマにとっては不自然な音ではなく、人がいることを知らせるほどの十分な効果がないことがわかっています。

ではどんな「音」がよいのでしょうか?

一番有効であると言われているのが「人の声」です。
「人の声」の波長は自然界に存在しないため、クマは音の違和感を感じるために避けようとします。人数が多ければ多いほど「人の声」が多く重なるため、クマに遭遇する確率を下げることが出来ます。実際にカナディアンロッキーでは4名以上のパーティーでクマに襲われた被害は一度も起こっていません。ご存知の方もいるかもしれませんが、カナディアンロッキーで人気のハイキングエリアであるラーチバレーではクマの生息域に近いことが理由で、ハイカーに4名以上のグループで入山することを推奨(クマの生態によっては必須なることもある)しています。

1人や少人数の場合は??

なるべく1人や2人で山を歩くことは避けたほうが良いのですが、止むを得ない状況の場合は一人でも声を出す。現地のトレランやマウンテンバイクで走る人は「Yo Bear!!」と大声で叫びながら走っています。実際に私もこれをやって山でクマに遭遇したことは一度もありません。

なぜ「Yo Bear!!」なのかというと、ロッキーでは同じエリアに定住してるクマが多く、かつてから使われているこのフレーズ=人の声と学習し認識しているのです。2人程度の少人数の場合はなるべく会話を多くすることを心がけましょう。登山口で挨拶代わりに「Yo Bear!!」と叫んでみましょう!



2.クマとは獰猛な動物なのか?

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クマは本来、人を恐れる警戒心の強い動物。

実はクマは警戒心の強い動物として知られており、基本的に彼らから人に近づいて襲いかかり食べてしまおう!なんて気はありません。
むしろ人を恐れ、人の匂いや音などを遠くでキャッチし、彼らから近づき人前に姿を現すことはありません。

大切なことは刺激を与えないこと。
これはクマに関わらず全ての野生動物に同じく言えることです。人を襲ってしまうケースというのは、何らかの「刺激」を彼らに与えてしまっていることが多い様です。例えば「大きな声で叫ぶ」「急激に走り出す」など彼らが驚いてしまう様な行動です。これらがクマにとって「刺激=ストレス」となって人を襲ってしまうことに繋がりかねません。




3.万が一熊に出会ってしまったら?死んだフリは本当に有効なのか?

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まずは、落ち着き立ち止まる。

「落ち着くなんて無理無理!」と思うかもしれません。でも考えてみて下さい。前述した通り彼らの聴覚と嗅覚は人よりもはるかに優れており、特に嗅覚は人の数万倍と言われています。したがってほとんどのケースは我々が気付く前に、彼らがこちら側に気付いているのです。従って、もし人を襲う気があるなら、とっくに襲ってきているのではないでしょうか?

山で出会ってしまうケースの多くは、クマがこちら側に気づいていない。もしくは、気づいているが気に留めていない状況です。なのでこちらから何かアクションを起こさない限り、すぐに襲いかかってくることは考えにくいのです。
ですので、まずは、

「落ち着き立ち止まる」
「ベアスプレー使用準備」
「すぐに逃げ出さない」

これを心がけて下さい。

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足跡は彼らが近くにいるサイン。新しいものを見つけたら引き返すほうが得策でしょう。



ではここからは実際の対処法です。

クマがこちらに気づいているのか、それとも気づいていないのか?? この比較をしてみましょう。

クマの状況
こちらに気づいている場合こちらに気づいていない場合
とにかく落ち着く
落ち着いた行動によりクマを安心させることに繋がります。
静かに彼らの注意を引く事なくその場から立ち去りましょう。
大声や突然の行動は避ける
彼らを攻撃的にさせてしまいます。
落ち着いた声でしっかりとクマに話しかける
これにより自分がクマの獲物ではなく、人である事を認識させます。きっと混乱して何を話せば良いかわからないと思いますが、「大丈夫ですよ〜あなたの敵ではないですよ〜すぐ立ち去るので心配しないでね〜」という感じです。クマが立ち上がり鼻を振り回す様な動作を始めたら、何者かを認識しようとします。


ゆっくりと後退を始める
決して走らない事、走ると追跡してくる可能性があります。
自分を大きく見せる
数人のグループの場合は一つに固まり、より大きく見せましょう。クマは目が悪いと言われておりますが、人と人との間が1.5m以上離れていると一人の獲物と認識されるため、タイトに固まることが重要です。



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それではさらにクマが近づいてきた場合の対処法です。

「落ち着き立ち止まる」
「ベアスプレー使用準備」
「すぐに逃げ出さない」

ここまでは上と一緒ですね。
さらに、
「クマの行動を監視し、クマが近づいている理由を判断する」
おっと、理由を判断って・・・。

実は、ここが最も重要であり難しい判断が求められる場面です。
理由というのはクマの状況が防御的非防御的なのかを判断するという事です。


クマの状況
防御的なクマ非防御的なクマ(好奇心 or 攻撃的)
もっとも分かりやすい防御的なクマの状況は子連れのクマでしょう。餌を与えたり、子を守ろうとするクマは人の存在に驚き脅威とみなしてきます。また、ストレスを感じ興奮して声を出すこともあります。


人が持っている食べ物の匂いなどに気づかれた場合や、クマと人がどちらが優位か試している場合、好奇心により近づいてくることがあります。稀なケースとして人を獲物としてみなし攻撃的になる事があるかもしれません。非防御的なクマは頭と耳を上げ人に向かってきます。
対処法対処法
走って逃げたり突然の行動をしない
しっかりした声で話す
落ち着いた声とは違い、ハッキリと話しかける
落ち着いた声で話しかける
クマが歩いている道から避ける
もしクマが何かを目指したり、トレイルを歩いているならその道を開けます。追跡する場合↓↓
クマが止まったら、ゆっくりと後退する
もし、それでも近づき自分に向ってくる場合は↓↓
立ち止まり、クマに向かって叫び脅す
これで効果がなく自分い向かってくる場合は、
話しかけ続け、ベアスプレーをクマの顔面に噴射
スプレーが顔面にヒットすればクマは立ち去って行くでしょう。
あまり考えたくないですが、ベアスプレーがない場合↓↓

ベアスプレーをクマの顔面に噴射
ベアスプレーがヒットすればクマは立ち去って行くでしょう。
地面にうつ伏せになるいわゆる死んだフリ
その時の体勢は以下の写真の様にして、首や頭など急所を抑え守る様にします。

そして後はひたすらクマが去るのを待つです。


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急所を守り息を潜めてクマが立ち去るのを待ちます。


下記はアラスカのカトマイ国立公園でクマの遭遇したカップルが撮影した動画です。
クマが防御的、非防御的どちらの状態かわかりますか?

人と認識させるために話しかけ、道を譲ったことでクマをやり過ごすことに成功しました。
この夫婦はクマの事をよく理解していることがわかります。それでもとても怖かったようですが、よく冷静に対応できましたね!

この様にクマの状況(防衛的、非防衛的)により彼らの行動パターンが変化してくるため、対処法も変えなくてはいけません。
また意外かもしれませんが、「死んだフリ」というのは都市伝説でも何でもなく、状況によっては有効な防衛手段です。しかし、あくまでも最後の手段なのでここまでの状況にならない様に必ずベアスプレーを持参しましょう。



4.ベアスプレーの使用方法とは?

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さあ、ここまで読んでいただいた方にはベアスプレーがどれほど重要なアイテムか分かってもらえたと思います。
ここでは実践編になりますが、スプレーの使用方法を解説しておきましょう。

その前にそもそもベアスプレーとは何か?
クマ撃退用のスプレーでありその主成分は、カプサイシンという非常に刺激が強い唐辛子エキスを濃縮したものです。
北米のアウトドアショップで購入するには名前や住所などの登録が必要となり、非殺傷武器となる為飛行機などの機体に持ち込むことは不可能です。
車に乗せる場合もバックパックの中に入れるなどして、誤射してしまわない様十分取り扱いには注意しましょう。

それではまずはパークス・カナダ(カナダ国立公園局)のベアスプレー使用方法のビデオをご覧下さい。


どうでしょうか?
使用方法はとても簡単ですが、武器にもなりえるためにスプレーの事をしっかり理解する必要があります。
いくつか重要事項がある為説明しましょう。

・使用期限がある。(通常は3年)
 期限を過ぎると正常に噴射されない、プラスチックが劣化し噴射できない等のトラブルがあるので注意。

・山行中はいつでも取り出せる場所に身につける。
 バッグの中に入れて歩くのは論外! ホルスターに入れてベルトにつけるのがベストです。

・射程距離は約5m。
 動画でもわかったと思いますが、あまり飛びません・・・。5mというのはかなり近い為、距離を考えてもやはり最終手段という事がわかります。
 また自分が風向きに入らない様にし、強風時はより至近距離に入る必要があるでしょう。

・万が一誤射してしまい、目や鼻に入ってしまったら?
 すぐに洗浄し救急車を呼ぶか病院へ直行しましょう。もし手元に牛乳などがあれば中和し痛みを和らげることも出来るでしょう。

スプレーのサイズについて
ベアスプレーのサイズも以前に比べ大きくなってきており、以前の225gのものから現在では325gがスタンダードのサイズとなってきています。
スプレーをクマに使用する場合は最低8秒間噴射する必要があると言われており、225gサイズではその一回で使い切ります。
また、最新のスプレー使用ガイダンスでは、

最初に2秒間噴射
その後8秒間噴射
と2回に分けて噴射することが推奨されているため、325gサイズが普及してきています。

スプレーは使い方を誤ると事故になりかねません。持っていることで安心するのではなく、正しい使い方をしっかりと身に着けることが重要です。
また、一本$30~$50程とそこまで高価なものではないですが、カナダで購入しても日本には持ち帰る事が出来ないので注意しましょう。



5.カナダの山でキャンプする場合のクマ対策とは?

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匂いのするものは全てクマの手の届かないところへ。

もっとも重要なことは食べ物の後始末。
テーブルや椅子に置きっ放しにしないことは当然ですが、テント内に持ち込むことも厳禁です。またサイト内に食べこぼしなどがないかもチェックしてから就寝しましょう。

焚き火に入れて燃やすのは良いのか?
完全に燃えきらず、残ってしまう事がある為良いとは言えません。ファイヤーピット(焚き火台)を荒らすクマの目撃情報も確認されています。残飯はゴミ袋に入れて必ず専用のゴミ箱に入れるか、車にしまう必要があります。

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鋼鉄のごみ箱。
クマが壊したりこじ開けれらないような仕組みになっています。

専用キャンプ場、バックカントリーでのキャンプの場合
残りの食べ物は専用のフードロッカーかベアバンガーで管理する。

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バックカントリーのキャンプ場の頑丈なフードロッカー

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食料を入れたスタッフサックをフードハンガーに吊るす



キャンプ場がないバックカントリーキャンプの場合
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テント、調理場、食事場、保管場所と一定の距離を保ち、食料が入ったバッグはロープで吊るす技術が必要となります。

とにかくクマの手の届かない場所へしまう事、歯磨き粉など匂いのするものもテントではなく食べ物と一緒の管理する様にしましょう。


クマを守るためにマナーを守る
クマは学習能力の高い動物です。一度人の食べ物を覚えてしまうと再度食べ物を狙い、人間を攻撃し食べ物を獲得しようとする可能性があります。万が一クマが人を攻撃した場合、再び人を襲うことが考えれるため、残念ながらそのクマは処分されるでしょう。この様に人のマナーの悪さが結果的にクマを殺してしまうことに繋がるのです。クマさんの為にも食べ物の管理はしっかりと行いましょう。



6.ドライブ中クマに遭遇したら

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安全に停車できる見通しの良い場所である事
車から絶対に降りず、車内から観察する
渋滞してきたら速やかに立ち去る

カナディアンロッキーではこの様な光景は珍しくありません。季節や時期にもよりますが、ロッキーへ遊びに来た方でバスや車の中からクマを見た人は意外と多いのではないでしょうか。そして、そのクマ見たさに多くの車が止まり渋滞となるケースもあります。なかなか他の国では見られるものではないですし、嬉しくて停まって観察したい気持ちはよくわかります。

しかし、クマがどの様な行動に出るかわからない状況で、車から降りて近づき写真を撮るという行為は極めて危険です。クマが突然走りかかってきたりするかもしれません。また、ロッキーの場合はハイウェイ沿いの道路脇に出てくることも多いのですが、そもそもハイウェイの路肩に停車する事自体が危険です。ましてや車から降りて道路上をウロウロするのは自殺行為といっても過言ではないのでは?

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この状態はとても危険です。車から降りないことを徹底しましょう。


なぜ道路脇でクマを見かけることが多いのか?
・道路脇は日当たりが良い場所が多く、餌になる草花が多い
・障害物がない為移動しやすい
・道路脇は谷底になっていることが多く雪が少なく移動しやすい
などがこれまでの見解でした。

最近分かった新事実:
子連れの母親クマはオスからの子クマへの襲撃を避ける為、人の気配のする場所を敢えて選択し子クマの安全を確保しながら餌を食べている。
という事が最新の研究でわかっています。

公園のルールやマナーをしっかりと守り、安全に配慮しましょう。


さあ、ここまでクマに遭遇したケースついて説明しましたが、それでもクマってやっぱり怖いなと思うかもしれません。しかし、彼らの事をよく知り、対策を学ぶことで事で安全に山で遊ぶ事も出来ます。ベア・カントリーと呼ばれるの領域をリスペクトする気持ちが、クマと向き合い共存する方法ではないでしょうか。

またベアスプレーの使用法や、遭遇時の対処法などクマの事を知れば知るほど不安になる人もいるかもしれません。

クマの生態に精通したガイドに案内してもらうのがベスト!という方は、いつでもヤムナスカガイドにお任せください!!

最新の知識と適切な対応をすることが私達プロのガイドの役割です。

ムナスカ・ガイド堀口 慎太郎 (ほりぐち しんたろう)                              
ガイドプロフィールはこちらから


# by ymtours | 2019-11-06 07:02 | 山旅の豆知識や魅力 | Comments(0)

~Yamnuska Mountain Skills Semesterを受講して感じたこと~ (記)関内 陽

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 私は2019年の冬に初めてカナディアンロッキーを訪れ、その年の春にYamnuska Mountain Skills Semester(ヤムナスカ・マウンテンスキル・セメスター)というプログラムに参加しました。そこで得た経験や感想を自分自身の記録として残したいと思い、このブログを書くことにしました。ここに書く内容は私個人として感じた内容や感想であり、実際のそれとは異なる可能性があるということをご承知おきください。

 
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2019年春のセメスターメンバー

 私が受講したYamnuska Mountain Skills Semesterとは、Yamnuska Mountain Adventuresが主催する北米で40年以上の歴史がある登山学校です。春と秋に毎年一回ずつ、年2回開催され、期間は約3か月間で行われます。アイス(ミックス)クライミング、ロッククライミング、スキーマウンテニアリング、アルパインマウンテニアリング(ロック、アイス)などといった登山に関するほぼすべてのベーシックスキル講習に加え、80時間のウィルダネスファーストエイド(WFR)、Avalanche Skills Training1&2、Interpretative Guides AssociationのApprentice Interpreter Accreditation資格、をコース内で受講することができ、試験に通過すれば資格を取得することができます。また、最後にセメスターの卒業証明書がもらえます。

 コースの人数は最大で12名。私が参加した回も12名の参加者があり、カナダ、オランダ、ドイツ、ブラジル、日本の18歳から38歳までと、国籍も年齢も幅広いチームでした。参加費は年や季節によっても若干変わってきますが、約13,500カナダドルほどで、決して安い金額ではありません。

 私が今年このセメスターを受講するまでには様々な葛藤があったり、実際受講する直前に日本で大怪我をしてしまったことで参加を延期せざるを得なかったりと、実際に参加したいと思い始めてから3年以上の月日が経ってからやっとの思いで参加することができました。そんなセメスターを私が受講した中で色々と感じたことを共有させていただきたいと思います。


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スキーマウンテニアリング講習

 まず私がこのコースを受けて良かったと思う点は、(1)カナディアンロッキーという最高のロケーションの中で、3か月間ほぼ毎日山に入りながら、ノースアメリカのガイディングや登山のスタンダードが学べる。(2)自分次第でコース内で学べることは大きく変わり、学べる幅が無限大にある。(3)母国語が英語ではない人にとってはとても良質な語学学校となりうる。という3点です。

 カナディアンロッキーはその昔海底にあった地層がプレートの活動によって隆起し、氷河や気候によって岩壁が削りとられたことにより今のような荒々しい山容になりました。標高こそヒマラヤやヨーロッパアルプスに比べて高くはありませんが、カナディアンロッキーの山々に登頂するためにはアルパインスタイルをベースとした登山スキルが必要になります。

 また、日本のように登山道がきちんと整備されていたり、標識がたくさんあったりということが少なく、場合によってはかなり難しいルートファインディングを必要とする山も多いです。国立・州立公園に指定されている山域が非常に多く、駐車場からのアプローチが長かったり、手つかずの自然がそのまま残っていたりため冒険的要素が多くあり、本当の意味で登山をする知識や技術が問われる山域、と言えるでしょう。

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氷河上の雪面をスキー滑走する。


 カナディアンロッキーには多くの氷河が存在し、日本と違い多くの山に行くにあたり氷河における知識と技術が必要になる、という点でも日本で登山をするそれとは異なるでしょう。また、カナディアンロッキーは世界的にアイスクライミングのメッカとして知られており、冬は本当に上質なアイスクライミングが堪能できます。そういったことをすべて踏まえて、カナディアンロッキーは山を学ぶ上で「最高のフィールド」だと感じますし、このフィールドの中で山のことだけを考えて過ごす3か月間は本当に価値のある時間だったと思います。

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アイスクライミング・プログラム

 このセメスターのインストラクターを担当するガイド達は、Yamnuska Mountain Adventuresに所属するACMG(Association of Canadian Mountain Guides・カナダ山岳ガイド協会)やIFMGA(International Federation of Mountain Guides Associations・国際山岳ガイド協会)に所属するアルパインガイド、マウンテンガイド達です。

 ワールドスタンダードを満たしたハイレベルなガイド達に教えてもらいながら過ごす3か月間は、本当に贅沢な時間だったと思います。基本的にはそれぞれのショートセクションの中でそれぞれのインストラクターがクラス全体へのコーチングを行い、実際に様々なスキルや知識を身に付けていくのですが、自分が疑問に思ったことや、もっとハイレベルなことを学びたいと思った時には個人的に聞いて教えてもらうことができますし、それだけプラスアルファの知識・技術を身に付けることができます。

 私はこの3か月のセメスターの中でこうして個別にガイド達に質問を投げかけることで得た知識技術や経験がたくさんあったと感じます。それだけ自分から能動的に働きかけることで、同じ3か月間を過ごす中で学ぶことができる内容は大きく変わってくると感じましたし、母国語を英語としない私にとっては英語を積極的に活かすいい経験になったと思います。

 また、このコースはもちろんすべて英語で行われますし、コースの途中にある様々な試験などもすべて英語で行われます。私のような英語を母国語としない人にとっては言語面でいうとかなりハードルの高いものでしたが、私自身このコースを通じてかなり英語が上達したという感覚がありました。

 英語を、自分が興味のある「山」というツールを使って学ぶことは記憶にとても定着しやすいなと感じましたし、お互いにロープを繋ぎ合う仲間同士、英語でのコミュニケーションがうまくいかないと命に関わってきますから、こちらも必死に勉強せざるを得なくなります。(笑)

 いずれにせよ、実際のインストラクションを理解しようとしたり、クラスメイトとコミュニケーションをと取ろうとしたり、自分がもっと学びたいと思うことを英語で表現しようとしたりする過程を通じて、生きた英語を学べる、という点でこのセメスターは自分自身にとって良質な語学学校になったと感じました。

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素晴らしいガイド達の元で技術を学ぶ

 では、実際に何を学んだのかという話になりますが、実際に山というフィールドの中で様々なアクティビティを通じて活動をする中で一番大切なことは、「常に自問自答しながら危険を回避する方法を考える」、ということを今回のセメスターで一番学んだように思います。

 先にも述べたようにカナディアンロッキーでの登山は本当の意味で冒険的要素が多く含まれる登山が求められるため、それだけにリスクも必然的に高くなってきます。気温や天候によるリスクはもちろんのこと、岩が総じてもろいため落石や滑落のリスク、野生動物や冬であれば雪崩など、挙げればきりがないほどリスクは潜在的に存在します。

 特に雪崩に関しては、カナディアンロッキーは乾燥していて気温がとても低いため日本とは比べ物にならないほど頻発して起こります。では、カナダのガイドがいかにしてこのようなリスクを回避しているのか。リスクマネジメントという枠で話をすると広義的すぎるので、今回は「雪崩」というリスクに焦点を当てて考えようと思いますが、雪崩というのは本当に様々な要因が複雑に絡み合って起こる自然の猛威です。

 
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 自然は人間のことを考えてなんてくれませんし、本当にきちんと準備をしなければ容赦なく襲い掛かってきます。だからこそガイドはどんなに経験があっても、経験だけに頼るのではなく、天候や地形、風向きや風の強さ、過去の記録など、本当に様々なことを考慮して活動する場所の時間ごとの様子や、起こりうることについて予測を立てます。

 実際のガイディングでは朝と晩にガイドミーティングと言って、天候のオブザベーションをし、様々な起こりうる雪崩の種類や斜面方位、大きさなどの予測を立てるとともに、その日に考慮すべきリスクやそれに対する対策を考え、それを話し合います。もちろん何となく、で決めるのではなく、すべての要素における「理由」をきちんと考えて事細かく予測を立てます。

 
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ガイドミーティングシート(冬季)

 
 もちろんこれはあくまで予測であり、実際に予期していなかったことが起こることもあり得ますが、予測の段階と実際の現場も含めてすべての場面で、この「理由を考えて、次、もしくは明日、何が、どんなことが起こるのかを考える」というプロセスが山でリスクマネジメントをしていく上でとても重要なことなのだと知りました。

 一見当たり前のことのように感じられることかもしれませんが、実際にこれをきちんとやることはとても労力のかかることです。しかし、カナダのガイド達はこれをもっともっと深く考えて、リスクがとてつもなく多いロッキーにおいて日々クライアントを山で安全にガイドできるように、自問自答しながら考えているのです。これはガイドに関わらず、自立して山を登っていく上ではとても大切なことだと思います。山登りは本当に素晴らしい活動ですが、一方で簡単に命を落としてしまうこともできるアクティビティです。「リスクマネジメント」という言葉は日本でもよく耳にする言葉ですが、今回は本当の意味でのリスクマネジメントを学べたように思います。
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 本当に贅沢な環境と素晴らしいインストラクターの元でどっぷり山を学ぶことができ、かつ英語まで勉強できてしまうというこのセメスターにおいて、じゃあ逆に何が良くなかったの、という話ですが、このセメスターに参加することにおいては登山経験を一切必要としません。実際に私が参加した回にも1-2人、ほとんど山の経験がない状態で受けている人もいました。

 また、受講する理由も人それぞれで、もちろんそれに合わせてそれぞれのセメスターに対するモチベーションは大きく異なります。なので、全体に向けたインストラクターのインストラクションも必然的に全員が理解しやすいような内容になりやすい傾向にあります。先にも述べたように、自分次第で個々にインストラクターにアプローチすることで学べる内容は大きく変わってきますが、かなり山をやり込んできた人間にとってはすこしもどかしさや物足らなさを感じることがあるかもしれません。

 また、世界中から12名もの人が集まれば、それは本当に個性豊かな人が集まりやすく、3か月も一緒に生活すればお互いの悪いところも見えてきますし、時には日本人では考えられないような行動を取る人もいます(詳細は控えますが。。。)だからこそ協調性は本当に重要ですし、人によってはこのような学びのスタイルが合わない、という人ももちろんいるでしょう。ただ、そういう面もすべて含めて価値のある経験になったと私は思います。

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 長くなりましたが、このセメスターでは本当に多くのことを学び、そして本当に多くの経験を積むことができました。また非常にラッキーなことに、このセメスターが終わった後もカナディアンロッキーを中心に山に登る経験を継続して積むことができ、9月にはACMGのガイド試験にチャレンジするチャンスも与えられました。これからの私の山人生においてこのセメスターで学んだことが根幹を成すということは言うまでもありませんが、ここで学んだこと、感じたことを無駄にすることのないようにこれからも大好きな山に登り続けていきたいと思います。

 記:関内 陽(せきうち よう)
2019年9月30日

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# by ymtours | 2019-10-10 05:18 | 山旅の豆知識や魅力 | Comments(0)

雪景色も素晴らしいレイクオハラ、神秘的な風景を求めて!!



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雪をまとった森と山、ここレイクオハラではこの時期雪が降るのも珍しくありません。
まるで冬の景色になっていますが、まだ9月下旬のこの日、朝から降り続く雪がとても幻想的な景色を見せてくれます。

こんにちは、ヤムナスカガイドの植木です。
今回はカラマツの黄葉と雪景色を楽しみに5名の方々をレイクオハラにご案内しました。
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気温マイナス2度、無風、小雪という天候がこの幻想的な光景を生み出しています。
ハイキングシーズンも終盤を迎えているこの時期、人影もまばらな湖畔で私たちだけが
この素晴らしい景色を楽しむチャンスを得ることができました。
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少し太陽の光が差し込んだ瞬間、Mt Odarayが光を反射して周囲を明るく照らしてくれています。
巨大な岩山、地層に雪が積もるとまるでミルフィーユのような感じですね。
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今回はオパビンハイラインとオパビンレイクにご案内しました。
湖に近づくとルートも見えないくらいに雪が積もっています。
奥にはカラマツの黄葉も姿を現します。
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ライチョウが出迎えてくれました。凍った池をよちよち歩いて来て、足元まで来たら微動だにしない、きっとばれていないと思っているんでしょう。でも、完全にばれてます(笑)
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秋も深まるこの時期、黄金に輝くカラマツの葉が見事でした。
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カラマツの細い枝に降り積もった雪が情緒ありますね。
しきりに写真撮影。


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この幻想的な景色がレイクオハラの魅力です。
何度来ても、何度見ても同じ景色は存在しません。
雪の白、カラマツの金色、岩肌の黒、そして透き通った清流の流れる音色、このコントラストは自然界の芸術と言えるでしょう。

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日本からお越しの東野様、元吉様、バンフ在住の鈴木様、小畑様、野島様、雪の中でのハイキングも楽しんでいただけましたか?
冬がすぐそこに来ているここレイクオハラの素晴らしい景色に感動し、自然の素晴らしさを再度実感できた一日になったことと思います。

また時期を変えてカナディアンロッキーのハイキングに行きましょう。
ヤムナスカガイドはいつでもどんな状況でもその時々の最高の楽しみ方を知っています。

いつか再会できることを願っています。


ヤムナスカ・ガイド植木 正幸 (うえき まさゆき)
ガイドプロフィールはこちらから


# by ymtours | 2019-09-27 02:18 | 出会いの山旅 | Comments(0)