タカネバラの会

難波です、こんにちわ。
9年のお付き合いになります、タカネバラの会の皆さんに今年も特別企画を作り、行ってきました。 思い起こせばシャドウレイクから始まり、パセール、セルカーク、バルハラ、ウェルズグレイ、アシニボイン、テイラス、エスプラナーデ、ミルフォード・トラック(これだけNZ)、キラニー、エンガディンと沢山のロッジと訪れました。 みなさまから、「どれも最高の思い出。」という感想を頂き、この仕事をやっていて本当に良かったなー。と感じてます。今年もカナディアンロッキーと当社のサービスをご贔屓にしていただき有難うございます!
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皆さん本当にお元気です。

北米人グループは、みなさまのことを50代と思っていたようですよ。私はあえて否定しませんでした.....

8年ぶりにパセールロッジをご希望され、今回は盛夏真っ只中の7月28日に入山しました。

パセールロッジは山奥の高級ロッジです。入山はヘリコプターを使うため、ロッジ滞在者以外に会うことはありません。
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我々の他にレッド・ディアーやケローナから来たカナダ人やワシントン州から来たアメリカ人が3泊4日の山旅をご一緒しました。

パセール山脈は狙い通り、夏の花で満開でしたね。 

初夏のウエスタンアネモネの群落は素晴らしいけど、盛夏の花は色とりどりで私は好きです。

d0112928_11345098.jpgd0112928_11352120.jpgみなさんは山での楽しみ方をよく心得ていますよ。 

いつも他の滞在者と仲良くなり、場を盛り上げてくれます。

BさんとSさんの歌声、Yさんの水彩画のおかげで、たったの数日で旧知の友のようになりましたね。 

d0112928_11425333.jpg申し遅れました、上は地リスとシェー(?)の物まねだそうです。 

左は......なんだっけな?何かのオブジェだと思います、はい。

一番高いのはMtサードナルドです。「左の置くにグレイシャー・サークルがあって、」 と山の説明を始めると....どなたかが「鍵盤(ケンバン)連山と名づけたいねー。」と最高の名前を付けてくれました。 以下はこのグループの趣味である「山での昼寝」最中です!
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d0112928_12252981.jpgパセール山脈はハチドリが多く生息しています。 遠くメキシコから、ここに咲く花の密を吸いに来るとは感動です。

ハチドリの音で、目ざめる朝は素晴らしい体験でした。 さてツアー後半はジャスパーとロブソンへ。

d0112928_12305646.jpgd0112928_12311826.jpgカナディアンロッキーで一番高い山、マウント・ロブソンの南壁に迫るコースに行きました!

ここでも快晴に恵まれました!高い山ロブソンには雲が付いていることが多いんですよ。 ほんと、タカネバラは幸運な方の集まりです。


他にも紹介したい写真が沢山あるのですが、今度プリントしてお届けします。 では秋にお会いしましょう!
(文・写真 難波寛)

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# by ymtours | 2007-08-27 09:07 | グループの山旅 | Comments(5)

カナディアンロッキー登頂ツアー Mt.Robson(3954m)   <8/13-8/19、2007>

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ヤムナスカガイドの岩田薫です。今回は神奈川県からお越しのミズキさん(仮名)がカナディアンロッキー最高峰の"Mt.Robson(マウント・ロブソン)"登頂とトレッキングツアーに参加いただきました。山岳ガイドはSteve Holeczi(スティーブ・ホレッツィ)でした。確実なコミュニケーションをとれるように、私が通訳として同行致しました。ミズキさんは2年前にもお越しいただき、その時は"Mt.Assiniboine(マウント・アシニボイン)"を登頂されました。

8/13
d0112928_04847100.jpg昨日、カナダに到着。今日はキャンモアから車でマウント・ロブソン州立公園へ。ロブソン登頂のベースキャンプとなる"The Dome(ザ・ドーム)"にヘリコプターで入山する予定でした。しかし、低い雲がロブソンを覆っていた為、ヘリは飛ぶ事ができませんでした。この日は麓のオートキャンプ場で泊る事になりました。このマウント・ロブソンは独立峰の為、雲が付きやすい特徴があります。夕方に再び、ロブソンの見える所に訪れてみると雲は掛かっていたものの、ピークも見られました。明日に期待しましょう!

8/14
ヘリコプターのパイロットの情報によると、数日前から不安定な天候が続いていた為、3000m以上はかなりの新雪が降ったという情報を得ました。この時点で問題になったのは、果たしてヘリで入山できたとしても、雪が多い為に登頂が出来るかということになりました。この判断は、実際に訪れてみるまで判断をすることは難しく、ガイドのスティーブとミズキさんは、納得いくまで話し合いとなりました。d0112928_0525866.jpgもう一つの案として、別のエリアの山を登頂するという事も検討しました。色々検討した結果、「例え登頂は出来なくても良いので、ベースキャンプへ訪れてカナディアンロッキーの最高峰マウント・ロブソンを見てみたい」という結論に達しました。
そして、ヘリも無事に飛ぶ事ができて無事に"The Dome(ザ・ドーム)"へ降り立ちました(標高3150m)。私達を含めてこの日は3パーティが入山しました。降り立つと新雪が40cm以上積もっていました。周囲は氷河と雪に覆われており、とても迫力のある景色が目の前に飛び込んできました。ベースキャンプを設営する前に、まずはキャンプ地を「ゾンデ棒」と言われる3m以上ある細長い棒を使って、雪に埋もれたクレバスが無いかを確認をする作業から始まりました。d0112928_056418.jpg設営後、3人のガイドはルートの核心の一つとなる氷壁"Kain Face(ケイン・フェース)"を偵察に行きました。この氷壁はベースキャンプの眼前にそびえ、行く手を阻むかのようです。やはり雪がとても多いというのが、ガイドの共通する意見となりました。よって明日の登頂は雪崩の起こる危険もあるという事で、3つのパーティともMt.Resplendent(マウント・レスプレンデント)(3426m)をチャレンジする事になりました。
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8/15
朝、4:50にベースキャンプを出発。まだ日は昇っていないのでヘッドランプを付けてのスタートとなりました。また、周囲は雪で覆われた氷河地帯を歩くので、初めからロープで繋ぎあっての行動となりました。陽も徐々に昇りはじめ、ロブソンと周囲の山々が真っ赤になるのを横目で見ていました。というのも、その時は雪と岩が混ざった狭い稜線上を緊張しながら通過している時でした。d0112928_1185553.jpgミズキさんは、アイゼンを履いているにも関わらず、とても軽快な足取りで登っていました。コルに到着して、最後にクレバスが幾つもあるエリアを通過してマウント・レスプレンデント(3426m)を登頂することができました(9:50頃)。今日は快晴となり遠くの山々を一望する事ができました。そして同じルートでベースキャンプに戻りました(14:50到着)。今日の雪のコンディションから、明日はこのまま天候が安定してくれたら登頂を行うという方向に進んでいきました。d0112928_1215863.jpgしかし、雪が多いルートのコンディションと体調不良(寝不足と疲れ)の為、残念ながらミズキさんは登頂を断念する事になりました。また、昨晩下から登ってきた個人のパーティからもロブソン登頂の厳しさを感じたのかもしれません・・・(このパーティは、今日の1:00頃ここのベースキャンプを出発してマウントロブソンの登頂を目指しました。結局、登頂はできたものの、途中でパーティが分かれて下山したのは22:40と0:30。何と20時間以上にも及ぶ長い行程となりました→翌日は昼頃にヘリを使わずに下山!ミズキさんはこのパーティをunbelievable(信じられない)チームと命名しました)
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8/16
1:30頃、私達を除く2パーティがベースキャンプを出発。私達はミズキさんの要望にお答えして"Kain Face(ケイン・フェース)"を2ピッチ登る事になりました(5:00頃出発)。このケイン・フェースはルートの中でも核心となる一つで、高さ300m以上、斜度は約50度の氷雪の壁をピッケル2本とアイゼン(約120m)で登ります。"ケイン"とは初登者の"Conrad Kain(コンラッド・ケイン)"からきており、このケインも何百ものステップを作って登ったと言われております(1913年)。実際に取り付いてみると、壁は想像以上に大きく、斜度も垂壁に感じられ、ベースキャンプから見るよりも遥かに迫力のある印象を受けました。氷の壁を登っている途中、陽が昇り始めケイン・フェースの氷壁とロブソンの岩肌を真っ赤に染めました。とても静かで壁に取り付いている事さえ忘れさせるほど神秘的な朝を迎えました。この大氷壁を登り終わって、装備が乏しかった昔によく登ったものだと改めて過去のクライマーに敬意を表したい気持ちになりました。
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8/17
午前中、ベースキャンプとなった"The Dome(ザ・ドーム)"をヘリで下山しました。この後、引き続きミズキさんはご自身で2泊3日のロブソン山麓でのトレッキングを楽しまれました。この度は当社のツアーに参加いただき誠に有難うございました。マウント・ロブソンの登頂は果せなかった事はとても残念ですが、今回の山旅で普段できないような貴重な体験や感動は数多くあった事と思います。ぜひこれからも色々な山にチャレンジしていってください。今後もロッキーを初めカナダの山を紹介させていただきます。そしてまたお会いできる日を楽しみにしております!
(文・写真 岩田薫)

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# by ymtours | 2007-08-24 16:41 | ふたりの山旅 | Comments(2)

カナディアンロッキー登頂 Mt.Athabasca(3491m)      <8/6、2007>

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ヤムナスカガイドの岩田薫です。高知県からお越しの入交様、山本様、藤本様、刈谷様の4名様がプライベートツアーとしてお申し込みいただきました。今までのお客様の中では最も長い28日間の山旅!その内、前半の3本は当社のツアーFay Hut(4日間)、Bow HutとMt.アサバスカ(5日間)、エスプラナーデトラック(7日間)に参加、その後はご自身で車を借りてカナダの北にあるユーコン準州を旅するというスケールの大きな行程です。

今回はプログラムの第2弾に行われた登頂ツアー" Mt.Athabasca<3491m> "(マウント・アサバスカ)をレポートします。今回は山岳ガイドJeff Relph、Patric Delaneyですが、コミュニケーションを確実にする為、私岩田薫が通訳として同行させていただきました。
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登るルートは幾つかあるのですが、North Glacierというノーマルルートで頂上を目指す事になりました。
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4:00am 登頂開始(1985m) 暗闇の中、ヘッドランプを付けてモレーン地帯を効率よく登っていきました。月明かりもあり、幻想的なアサバスカを見ることができました。(空には雲が少なく天気は良好)



d0112928_1755281.jpg5:50am モレーン地帯を通過して氷河の末端に辿り着きました。ここからハーネス、アイゼンなどを付けてガイドとロープアップして氷河の上を歩き始めました。コルまでは大きく2つに分ける事ができ、前半は比較的傾斜の緩い氷河地帯を歩き、後半は全行程でもクラックス(核心)となる、傾斜35度以上の斜面をトラバースする区間に入ります。
d0112928_17121728.jpg今シーズンは比較的に早い時期から氷河上の雪が融けておりトラバースする氷河地帯が固くなっている事が一番の懸念材料でした。もし、ここが固くて平らなステップが作れなければ断念するという事になりました。前半の氷河地帯はそれぞれが氷河歩行に慣れるのにちょうど良い区間で問題なく通過することができました。そして後半のトラバースは、少し前から日が差し込んでくれて氷が少し柔らかくなりトラバース可能となりました。山岳ガイドのJeffとPatricが入念にステップを作ってくれて無事に通過する事ができました。絶対に転ぶことが許されない緊張する場面でした。(雲が多くなり始め、天気の変化を注意深く観察していました)
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9:20am コル(3165m)に到着。トラバースからの緊張から解き放たれて周囲の景色を見られる余裕が出てきました。気付くとハイキングコースとして有名なウィルコックスパスも眼下に見下ろすほど高い所に来ていました。ここで十分な休息をとって最終アタックとなります。ここからは氷河と雪と岩場が交互に続く区間です。コルは広く稜線上に出て初めて雄大なColumbia Icefieldを見ることができました。(天気は雲が徐々に高く上がり、晴天へと変わっていきました)

d0112928_17243341.jpg11:40amMt.Athabasca(3491m)登頂!最後は狭い雪稜を歩いてその一番高い所が頂上。頂上はとても狭く慎重に固まってグループ写真を撮りました。皆さま、頂上を踏めてとても嬉しい様子でした。頂上は踏んだ者だけが味わう事のできる最高の景色でした。
(天気は問題なく晴天が一日中続く様子)


d0112928_17274242.jpg温度が上がるにつれて、南斜面では氷河の崩れる雷のような轟音が度々聞こえてきました。帰りも同じルートで下山する予定でしたが、雪の上にある岩や小石が落ちてくる事を懸念して、帰りは別のルートで帰ることになりました。Mt.Andromeda(マウント・アンドロメダ)とMt.Athabasca(マウント・アサバスカ)の間にある氷河AA氷河(両方の山の名前の頭文字Aを取って・・・)を通って下山する事になりました。途中までアサバスカ氷河を観光する雪上車を見ながら下山して、最終的には雪上車乗換え所まで降りてきました。


d0112928_17395574.jpg17:00am 下山。下山ルートを変えたことによって1時間余分に掛かってしまいましたが、無事に下山する事ができました。
再びColumbia Icefield centereに戻り、皆さんでアサバスカの山を望むと「本当に登ったのだろうか?」と未だに信じられない表情を浮かべていました。本当に登頂おめでとうございます!4人全員が無事に登頂できて良かったですね!
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(文・写真 岩田薫)

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# by ymtours | 2007-08-12 15:06 | グループの山旅 | Comments(3)

カナディアンロッキー山小屋滞在 Fay Hut3泊4日           <7/30-8/2、2007>

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高知県からお越しの入交様、山本様、藤本様、刈谷様の4名様がプライベートツアーとして参加いただきました。今までのお客様の中では最も長い28日間のご旅行!その内、前半の3本は当社のツアーFay Hut(4日間)、Bow HutとMt.アサバスカ(5日間)、エスプラナーデトラック(7日間)に参加、その後はご自身で車を借りてカナダの北にあるユーコン準州を旅するというスケールの大きな行程です。

今回はそのプログラムの第1弾「Fay Hut(フェイハット)」をレポートします。ガイドは私、岩田薫とサブガイドの小泉優がご案内いたしました。

d0112928_12551830.jpg1日目(7/30)
Fay Hut までのトレールは合計約13km。前半から中盤にかけて樹林帯を進みます。「樹林帯」とは言ってもここは2003年に大規模な山火事が起きた為、現在では倒れることなく焼け焦げた針葉樹林帯を見ることができます。山火事はマイナスのイメージに思われがちですが、山火事の後、木々の下にまで陽が当たる事によって新たに花や木の実が育ち始め動物が訪れる森に生まれ変わり,
自然界の活性化に大きな役割を果たすのです。この時期、約10kmの樹林帯はヤナギラン(Fire weed)が見渡す限り咲いていました。なかなか山火事の中を歩く機会が少ない日本の方々にとっては、とても新鮮なトレールになったと思います。そして最後の3kmの登りは、少し緊張を強いられる区間で、ここを慎重に通過して、山上の見晴らしの良いFay Hutに到着しました。(所要時間約6時間半)

d0112928_12573616.jpgKootenay国立公園にあるFay Hut は1927年に立てられたACC(Alpine Club of Canada)の山小屋です。その中でも古い山小屋の一つでしたが、2003年に山火事で全焼して2005年に新しく山小屋が建てられました。ロッジはソーラーパネルで電気を供給しており、玄関、キッチン、寝室、トイレにはライトが備え付けられております。

d0112928_13104124.jpg2日目(7/31)
今日から2日間、Fay Hutを拠点にした日帰りハイキングが始まります。今日はテンピークスの峰々を望む展望コースを歩くことにしました。Fay Hutから短い急登を終えるとアルパインメドウ(高原地帯)に辿り着き、遠くには既にテンピークスの山々が見られました。アルパインメドウを抜けると氷河が後退してできた、モレーン(堆積土砂)地帯を歩いてさらにテンピークスに近づいていきました。


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ランチはテンピークスとその氷河を一望できるテラスで食べて、その後は氷河の末端に立つ事もできました。テンピークスを挟んで私達の反対側には多くの人達がいますが、こちら側は私達だけ…この大自然を独占しているような贅沢を味わう事ができました。
※一般的に「テンピークス」とはレイクルイーズ地区のモレーンレイクから見られますが、その裏側を見たことのある人は、地元の人でも少ないのではないでしょうか?

d0112928_13361786.jpg3日目(8/1)
今日は2日目の日帰りハイキング。目的地はKaufmann Lake(カフマンレイク)。高度をそのまま維持しながら山火事後の樹林帯を歩きます。開けた所からFay Hut までは、初日に歩いた谷を一望することができて改めてスケールの大きさを感じることができました。 しばらく焼け焦げた樹林帯を歩いていくと、コンコンコン…と木を激しく突くキツツキ(クマゲラ)を見つけました。木々は焼けて立ち枯れていますが、既に新しい森がスタートしている事を気付かせてくれた一場面でした。さらに進むと様々な鳥が飛んでおり、水場=湖が近いことを予感させてくれました。尾根上に上がると黒くなった木々の間から眼下にKafmann Lakeを望むことができました。

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ランチはテンピークスの中で最高峰のデルタフォーム(3424m)を正面に見ながらとりました。湖に光が射すと水深によって変化する緑色のグラデーションが美しいのが特に印象的でした。また水源はテンピークスにある氷河の純粋な融け水なので特に鮮やかな緑色を放っていました。ハイカーが訪れる事の少ないエリアの為、私達の存在を全く予期していなかった周辺のマーモットはしばらく「ピーー」と笛のような警戒音を鳴らしていました。私達にとっては心地よい音のようにも聞こえました。

4日目(8/2)
今日は下山の日。同じトレールで帰りました。ここのエリアは「カナディアンロッキーの秘境」と言っても過言ではなく、手付かずの大自然を満喫する事ができました。「秘境」と言われる理由として、Fay Hutまでのトレールは決して楽ではなく、また周辺のコースもトレールがなくなっていたりとルートファインディングが要求される難易度の高いコースだからです。このように気軽に訪れることが出来ないエリアだからこそ、普段のロッキーでは味わえない贅沢な時間を過ごす事ができるのです。参加された皆さまからのリクエストは「ハイカーが少なく、大自然を感じられるエリア」としてはピッタリの行程だったのではないでしょうか?私達ガイドもロッキーのワイルドな一面を感じた山旅となりました。
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(文 岩田薫  写真 岩田薫、小泉優)

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# by ymtours | 2007-08-12 09:38 | グループの山旅 | Comments(2)

バックパッキング The Wall of Jericho 7/23~7/28

ヤムナスカガイドの栗原治郎です。7月23日から28日までヤムナスカ最難とも言われるThe Wall of Jericho(ジェリコ)ツアーへ行ってきました。日本からご参加いただいたのは、既にロッキーに何度も訪れていただいている高橋御夫妻、大塚さん、そして今回初めてロッキーに来られた後藤さん、またワーキングホリデービザでカナダ滞在中の柴田さんです。またカナダからはNelsonさん、Bernieさん、そしてドイツからはIngoさんが参加。ツアーリーダーはバックパッキングガイドのJonathan、そしてアシスタントが私、栗原と国際色豊かなパーティーとなりました。

 The Wall of Jerichoとは?
ロッキーを代表する観光地Lake Louiseからハイウェイを挟んだ反対側にLake Louiseスキー場があります。その背後に広がる谷がSkoki Valley(スコーキ)と呼ばれています。その谷にあるMerlin Lake(マーリン湖)の南側に、このツアーの名前の由来となる壁Wall of Jerichoがそびえています。まるで剃刀のように薄い巨大な壁、それを取り巻くようにある数々の湖と山々の原始的で広大な風景。デイハイクでは訪れることの出来ない場所だからこそある静けさ。この魅力あふれるSkoki Valleyを北のMosquito Creek(モスキート川)から、さらに訪れる人の少ない、古の道Pipestone River(パイプストーン川)を経て目指すのがこのThe Wall of Jerichoツアーです。

初日 / ホテルでみなさんと朝食を食べたあと、ヤムナスカオフィスでキャンプ道具などを調達し出発!トランスカナダハイウェイを北上しMosquito Creekの駐車場から歩き始めます。基本的に良く整備された登山道を歩きます。しかし、このところの暑さで増水した川を渡るため、数箇所丸太で作られた橋を渡らなくてはいけませんでした。Molar Pass(モーラー峠)へ向かうMosquito Creekから離れNorth Molar Passへの急登をこなすと突然視界が開けました。森林限界を越えた平原に花々が咲き、峠に向かってトレイルが続いて行きます。そして今日最後の登りを頑張ってこなしNorth Molar Passへ辿りつきました。Molar(奥歯・臼歯)の名の由来と思われる山稜を右にみながらFish Lake(フィッシュ湖)まで下り本日のキャンプ地へ到着しました。初日で荷物も重く、かつ距離も標高差もある一日、みなさんよく頑張って歩きました。さらには夕食中に突然の強風と雹の襲来を受け、バックパッキングらしさあふれる一日となりました。

North Molar Pass へ
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二日目 / 今日は荷物をキャンプ地に置きPipestone Passへのデイハイク。前夜の嵐とは打って変わり快晴。ほぼ全日森林限界の上を歩きながら、ロッキーでも特に訪れる人の少ないPipestone Valleyの景色を楽しみました。Pipestoneという名の由来はかつて先住民がこの谷で取れた石でパイプを作っていたからだそうです。

Pipestone Passへ
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Pipestone Passから
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三日目 / 本日がこのツアー中最大の難所になりました。朝荷物をまとめ二日滞在したFish Lake キャンプ場をあとにします。そして昨日遡ったPipestone Valleyの底まで下ると今度は下流に向かって歩きます。まったく人に会わないトレイルを歩いてゆくと何百年も前から先住民、開拓者たちが使っていたといわれるキャンプ地を通り過ぎました。トレイル上にあった今はもう必要とされていない橋もかなりの年月が経ったもののようでした。

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かつてこの谷を馬に乗って旅をした人々の気配をそこはかとなく感じながら歩きました。さて最大の難所たる所以はというと、このトレイルは主にホースバックライディング(馬を使った山旅)に使われているので川に橋がないのです。なので登山者はジャブジャブと水に入って渡渉しないといけないのですね。全部で4回ほど靴を脱いでサンダルに履き替え、冷たい川を渡りました。特に最後は膝上ぐらいまで増水した川を渡渉しなくてはならず、私とJonathan二人でお客様を両脇から支え渡りきりました。




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その後はLittle Pipestone Riverを遡りやっとSkoki Valleyへ入りました。本日のキャンプ地Merlin Meadowキャンプ場です。夕食の後は焚き火をし、ぐっと冷え込んだ夜中にはお客様と素晴らしい星空を堪能しました。標高差はあまりありませんでしたが移動距離20kmに加え数々の渡渉があり、特にアドベンチャラスな一日となりました。







Skoki Valleyに到着! 奥にWall of Jerichoが見えます
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四日目 / 午前中にWall of Jerichoの北にあるMerline Lake(マーリン湖)へ足を伸ばしました。Mt.Richardsonに掛かる懸垂氷河をバックにゆったりと広がる美しい湖を堪能した後、キャンプ場へ戻り次の宿泊地Baker Lake(ベーカー湖)へ向かいます。Skoki MountainとFossil Mountain の間にあるJones PassとCotton Grass Passを通る比較的短い行程をこなすとBaker Lakeキャンプ場に到着しました。久しぶりに他にトレッカーのいるキャンプ場に着き、今までの行程のひと気の無さに改めて気づきました。

Merlin Lake & Mt. Richadson
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五日目 / 今日はこのツアー中のハイライトAnthozoan Mountain登頂を目指します。まずはBaker Lakeの南を回りBrachiopod MountainとHeather Ridge のコルへ登ります。その途中でウサギ菊のすごい群生を見つけました。他にもインディアンペイントブラシ、梅鉢草、勿忘草、モスキャンピオンが咲いていました。あとで下りながらゆっくりと見ることにして、まずはピークを目指します。Brachiopod MtnとAnthozoan Mtn のコルからは頂上へ続く稜線へトラバースし、あとは稜線をたどり大きなケルンのある頂上へ到着です。西にはMt.TempleをはじめLake Louiseの山々が見え、北にはHector Mtn.や麓と歩いてきたMolar Mountainが見えました。


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360度の展望を楽しみながら昼食を取り、ここでSkoki Valleyの秘境Redoubt Lakeを経由する組と登ってきたお花畑を楽しみながらゆっくりと下る組に分かれました。私は、お花を楽しみたいという高橋夫妻、大塚さん、後藤さんとのんびりと下りました。ウサギ菊のお花畑では皆さん(私も含め)とてものんびりと過ごし、花とPtarmigan Peakという風景と午後のゆったりとした時間を満喫しました。そのころJonathanにリードされたRedoubt Lake組はトレイルのない場所を歩き、ときに藪こぎをしながら大変アドベンチャラスな歩きを楽しんでいたようです。



六日目 / いよいよ下山する日が来ました。今日は半日行程の為朝はゆっくりとキャンプ場で過ごしてから出発しました。食料のない分肩の荷も軽く、Baker Lake、Ptarmigan Lake の湖畔歩きも軽快です。その名の通り大岩のゴロゴロするBoulder Passを通り、Hidden Lakeキャンプ場で昼食を取ります。ここから私がこのSkoki Valleyの中で一番好きなHidden Lakeまで行くことを提案すると柴田さんとIngoさんが行ってみたいとおっしゃってくださいました。お二人を連れて登ること20分。Mt.Richardson, Pika Peak, Ptarmigan Peakに囲まれたこじんまりとした美しい湖Hidden Lakeへ着きました。以前秋に来たときよりも湖の色が緑に近く、私自身新しい発見をすることができました。お二人とも湖の美しさと周りのピークにご満悦の様子。お連れした甲斐がありました。そして約1時間半の下りをこなし迎えのバンの待つ登山口へ到着しました。

Hidden Lake
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私自身カナディアンロッキーの奥深さを改めて実感したバックパッキングでしたがお客様はどう感じられたでしょうか?バックパッキングをして始めて見えてくることがここカナディアンロッキーにはまだまだあります。ヤムナスカには色々な難易度のツアーがありますので、レベルに応じてご参加いただければ、デイハイクでは見えてこなかったロッキーの野生、風景がまた楽しめるかと思います。今回ご参加くださいました高橋さん、後藤さん、大塚さん、柴田さん、Nelsonさん、Burnieさん、Ingoさん、食事の準備、荷物の分担などご協力いただきありがとうございました。またロッキーの地でお会いできることを楽しみにしております。
(文・写真 栗原治郎)

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# by ymtours | 2007-08-11 05:42 | グループの山旅 | Comments(4)