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グレートディバイド スキートラバース 大陸分水嶺スキー縦走 その2

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ヤムナスカガイド谷です。

さて今回で完結の大陸分水嶺スキー縦走。
この山々に積もった雪が太平洋と大西洋の二つの大海に分かれて流れ落ちてるなんて、
ロッキーって改めて考えるとやはりすごい山脈なんだな、と感じます。

その分水嶺をスキーで巡るこの縦走は、まさに地球(星)を感じる、そんな素晴らしさを
僕に与えてくれました。

では続きをどうぞ。

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冒頭の写真と朝一のMtクレマンソー。雲が入って綺麗でした。
溜息しかでないですね。

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懸垂下降もあります。荷物が重いんで、バックアップが必要です。
こういうのも醍醐味です。
下に先に降りたトレースと人がいるのがわかりますか?かなりの高さ懸垂してるんですよね

体力、スキー技術、そしてザイル技術、
総合力があって初めてこのスキー縦走は挑戦することができます。

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パノラマ写真です。ロッキーの最深部。
この生物が生きていけないほどの環境でも、氷河が生み出されては流れていく。
星も生きている、静かに脈動している、そんなことを肌で感じることができました。

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Mt キングエドワード。
ようやくコロンビア大氷原に突入です。
この脇には去年に登ったMtアルバータがあります。日本人が初登頂したカナディアンロッキー最難の山です。
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Mt コロンビア。この角度から見る機会はもうないでしょうね。
ここに来ようと思うとまた30Kg以上背負って100キロ以上歩くことになりますから。苦笑。
目に焼き付けておく景色ってきっとこういうことなんでしょうかね…
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最後はコロンビア大氷原の真ん中からパノラマ写真。
カナディアンロッキーの中心で愛を叫ぶ。笑。
えっ誰にですかって?勿論、地球にですよ。

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最後8日目は、標高差、登り2100m、下り1500m 46㎞でサスカチェワン氷河の末端へ。
流石に顔がくたびれてますね。笑。

その後はヒッチハイクでわが町キャンモアへ戻ってきました。
一緒に行ったヤムナスカの二人には感謝の気持ちでいっぱいです。
彼らはその後もレイクルイーズへ縦走を続け、今まで最速だった17日間を15日間に短縮し
無事先日キャンモアに帰ってきました。Jesse、Craig、本当におめでとう。

本当に色々なことがあった8日間でしたが、思い出すと楽しかった記憶しかないです。
山って不思議ですよね。
だからまた山に行くのかもしれないですね。


さて世界で最も過酷なスキー縦走と呼ばれるグレイトディバイドトラバース。
いかがだったでしょうか?
大変そう?そんなことはありません。カナダには山小屋に泊まりながら楽しめる
氷河スキーもありますから。一度是非来てくださいね。

さて、この冬はガイド試験のためのトレーニングやアシスタントで自分の登りに集中できなかったので、
そろそろ本業のアルパインクライミングに取り掛かりたいと思います。

今までのとは違い、登りたいから登る。純粋に登る。
これほど意味がなく、そして楽しいことは世の中には存在しないじゃないかなっと僕は思います。
カナディアンロッキーには1000m、2000mを超える垂直の壁が存在します。
暮らしを営みながら、世界最高峰の登りに挑戦できる。最高ですよね。
この一か月集中して頑張ってみますね。

ではまた。

ヤムナスカ・ガイド谷 剛士 (たに たけし)
ガイドプロフィールはこちらから
by ymtours | 2015-04-25 07:47 | 「マウンテンガイド」への道 | Comments(3)

グレートディバイド スキートラバース。大陸分水嶺スキー縦走 その1

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ヤムナスカガイド谷です。

山から戻ってきました。日本は桜も散って春から初夏へといった感じでしょうか?

さて今回何処に行ってたの?という話からお話しさせていただきますと
カナディアンロッキーにある、ジャスパーという町から氷河観光で有名なコロンビア大氷原というところまでスキー縦走してきました。

このスキー縦走は2012年にヤムナスカのレジェンドガイド秋山氏がジャスパー~レイクルイーズ間を縦走しています。
グレート・ディバイド・トラバースの詳細。

距離:320km
標高差:約18,000m

ルートは、ジャスパーからレイクルイーズまでの約320km。

日本で320kmっていうと、東京から名古屋ぐらい?ですか。かかった時間はなんと22日間!!すごいです。
世界で一番過酷なスキー縦走の一つと言われるだけがあります。

僕の方はアルパインガイドとしての修業や時間的な制約もあり、14日間で北と中央の約半分強を歩くことにしました。

距離170キロ 標高差にして約11000mという行程で、メンバーはヤムナスカで働くアルパインガイドのJesseとヤムナスカのギアルームで働くCraig。
チームヤムナスカで楽しんできました!!
ちなみに北アルプス全山縦走、親不知~上高地で約120キロですね。
なので残雪の北アルプス全山縦走より数字的には厳しいですね。
日本の山は本当に厳しいんで一概に言えませんが。

かかった日数は天気も良く8日間で、予備日を入れて16日間分の食糧があったので
最後本当にザックの重さに悲鳴を上げてました(苦笑)重かった~。
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スタートはトンキンバレーという夏素晴らしいロッジと縦走が楽しめるエリアの登山口から始まります。
行ったこともある方がいるんじゃないでしょうか?
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最初の大きな大氷原 スコットアイスフィールドへの登りです。
この岩も数百年前に氷河に運ばれてきたんでしょう。悠久の時に想いを馳せます。
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スコット大氷原の朝、ようやく晴れ間が出てきたこの日、寒かったです。4月なのに-18度!!
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滑りは最高。雪も最高。荷物は30Kg以上!笑!それでもテレマークは本当に感服しました。ナイスCraig。
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キャンプはこんな感じですね。タープのみで行きましたんで寒かった記憶しかないですね。
軽量化VS快適。
自分たちが住んでいるカナディアンロッキーという同じエリアで、このようなエクスペディションが出来るのは本当に幸せなことです。エベレスト登山の食糧計画と何も変わりませんからやっていることは。

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さて二つ目の大きな大氷原、クレマンソーアイスフィールドへ標高を上げてきます。
最初の3日間は雪で視界も悪かったのですが、この頃から最高の天気になってきました!!

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Mt、クレマンソーと大氷原。
この2014年に日本パタゴニアアンバサダー加藤直之さん達が遠征に来ていた山です。
標高3658mですが、この山の大きさ、そして広さに驚くばかり。
標高だけで山を見ては本当にダメなんだなと改めて痛感しました。

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タスクピーク。形が格好いい!!いつかのぼりに戻ってこなければいけないでしょうね…

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さてこの日で5日間経ちました。天気もいいので装備をほしほしです!!気持ちいい。

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こんな場所でテントなんて最高ですね。ただカナディアンロッキーの最深部ですから
一番近い国道まで60キロ以上離れてます。
んーちょっとしたトラブルも命取りになるエリア。だからこそ本気になれるエリアですね。
今回の縦走中、もちろん誰にも会いませんでした。それぐらい僻地だということですね。
真の冒険スキーです。

今日は、ここまでにして次回完結にします。
皆さん、もうすぐGW、良い春山をお楽しみください!


ヤムナスカ・ガイド谷 剛士 (たに たけし)
ガイドプロフィールはこちらから


by ymtours | 2015-04-14 00:31 | 「マウンテンガイド」への道 | Comments(0)

2014-2015 オーロラシーズン終了。そしてロッキーへ

4月、新年度、新学期に入りましたね。

フレッシュな気分でワクワク、ドキドキしながらこのシーズンを迎える方も多いのではないでしょうか。

2014-2015シーズンのオーロラツアーが終了いたしました。




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この度ヤムナスカのオーロラツアーにご参加いただきました皆様にはこの場を借りてお礼を申し上げます。

今シーズンは活発なオーロラがかなり多く観測された年であった感じます。
1,2年前より太陽の活動のピークが落ち着き、オーロラの出現も減少するのでは。というのが世間の風潮でした。
しかし、結果的には爆発的なオーロラがかなり多く観測でき、ここ数年では一番の当たり年と言っても過言ではないと思います。
これにより、改めて太陽の活動とオーロラの出現は比例しないということを実感いたしました。

来シーズンもより多く、活発なオーロラが観測できるとを期待しています。



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ヤムナスカは6月から舞台をカナディアンロッキーへ移し、ハイキングシーズンに突入します。
それまで私たちは準備期間に入ります。

ユーコンでお会いした皆様今度はロッキーでお会いしましょう!
本当にありがとうございました!

※もちろん、来季(2015-2016)のオーロラツアーも既に受け付けております。詳細は以下のリンクからご覧ください。

本山 直人
ヤムナスカ・マウンテン・ツアーズ

by ymtours | 2015-04-09 05:39 | お知らせ | Comments(0)