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『極寒 マイナス30度 以下とは?』防寒対策は?


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寒いです。極寒の気温になってます!ヤムナスカガイド 本山 です。
ここホワイトホースは、極北エリアになり、まぁーカナダでも寒い方になりますが、ずっと極寒なわけではありません。
非常に気温差が激しく寒気が入ってくるかどうかで、かなり気温差があります。
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これがこの日の天気予報、寒いですな・・・・しかしブログを書いているこの数日後の現在はマイナス2度、ポカポカに感じます。
皆さんが訪れる時も、おおよそマイナス5度程度からマイナス30度以下程度までの気温になることが想定されます。
おおむねマイナス15度程度が一般的な気温かと思います。

スマホで見てみると、、、、
極寒!まさしくその表現がふさわしい
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まさしく極寒という表現がぴったり
ユーコン人には、この極寒というのは、マイナス30度を境に使われる言葉です。

すべてが凍てつく気温!
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日本の感覚で例えるなら、マイナス30度程度は、大雨が来たような感じでしょうか?
遊園地に行こうと思っていたが、予定を変更した、草野球やる予定だったが間違いなく中止になる、通勤は、まぁー交通機関に問題はないが路線によっては多少の遅れがでる、などという感じでしょう。


これがマイナス35度より下回ってくると、かなりのサイズの台風が来て、学校が休みになる、交通機関にもかなり影響が出るなどという緊急レベルになってきます。

どんな感じかというと『痛い』です。

よく耳にする『私は寒いのが苦手だから・・・・』という言葉!なにをおっしゃる!まぁー、ホワイトホース程度の寒さになると『得意な人などいるわけもなく、準備しないと誰でも寒い』気温になります。実際、家の中はすべてセントラルヒーティングなので20度前後、むしろ日本の家よりも暖かいといえるでしょう。

さーーて、そんなマイナス30度に10分以上いる外出をする場合、いったいどんな格好で出かければいいのでしょうか?

以下がこの日の私の服装(下着のパンツ、靴下は除くすべてです。)
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ニット帽子(必ず耳まで隠れるもの、場合によっては二重でもいいです。)
ネックウォーマー(目だし帽子もいいですよ)
ウールTシャツ(肌につくものは綿は避けましょう、微妙な汗などで
ウールの長袖
中厚のフリース
薄手のダウンジャケット
厚手の化繊の綿入りジャケット(厚手のダウンが理想的)
ウールの股引
普通のズボン
綿入りの登山用パンツ(右上の黒パンツ)
薄手のウールの手袋
厚手の手袋(ミットは非常にお勧めです。)
*ウールの靴下(写真には写っていません、これも綿は避けたいです。)

になります。

そして重要なのは、ブーツ!
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これはソレルのいうメーカーのグレイシャーというタイプ、対応温度はマイナス70度!
この手のブーツには色々種類がありますが、最低でもマイナス50度対応のベアーというタイプがお勧めです。
はっきり言って、重く、歩きにくいです!歩きやすさを求めている気温ではないということですね。

日本ではグレイシャーは、登山専門店などの行かないと売っているのをあまり見かけたことがありませんね・・・

中にはかなり厚めのフェルトが入っています。これが非常に重要なポイントですね。
このフェルトの厚さが暖かさにつながっていきます。
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よく日本からブーツを持って来られる方で見かけるのが、マイナス30度程度まで対応のブーツ
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こんな感じのタイプですね。
これでもマイナス30度対応ですが、マイナス30度でこのブーツは30分程度外にいると足先など寒くなってくるでしょう。
特にオーロラ鑑賞の場合は、『動かない』ので、その実際の気温よりも低い気温に対応しているブーツがお勧めです。
このブーツでマイナス30度の場合は、車でちょっと出かける、すぐに戻るとわかっている用事の場合には私もマイナス30度でも利用することがありますが、マイナス30度で長く外にいる場合は歯が立たなくなってくることでしょう。私も何度も痛い思いしています。

ツアーに参加される方は、レンタル防寒具が必ずありますので、私としては、レンタルされることをお勧めします。
ヤムナスカのレンタル情報はこちらより

さーて、マイナス30度の世界にこれらを装着して飛び出してみましょう。
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かなりモコモコです。自分でも少し太ったかなと思うような写真(実際に少し太った)。そうそう!やはりフード付きのジャケットは私は好きですし、非常に役に立ちますよ、フードを被るとかなり違います。露出しているのは、顔の一部のみです。

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極寒の世界では、露出はこのように顔の一部だけにしたいものです、してはいけないことに、素手で金属を触ることが上げられます。
代表的なのは、ドアノブ!これを素手で触ると、氷を触ったときのように『ぺタ』っと手に張り付くのがわかります、本当にひどいときは皮がむける、軽いやけどのようになるなど困ったものです。ドアノブは必ず手袋で触りましょう!ということで私も厚手の手袋の下に薄手の手袋をしています。これは、厚手の手袋では細かい操作がしにくい場合に非常に重宝します。


キーンの張り詰める澄んだ空気、白銀の世界は格別です。
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木々の先端まで空気中のすべてが凍っていきます。

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なかなか美しいですね、是非カメラを持って楽しんでください。

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自然美だけでなく、普段ではなかなか観ることのできない景色

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これはパーキングメーター

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ロバート・サービスという詩人の銅像も凍てついてますねぇー

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そして私も凍てついてます。散歩に出て一時間程度、さすがにかなり防寒したので、あまり寒くは感じませんでした、が、ちょっと手袋を取ってカメラなどいじると、ひぇー、冷たい、というか痛い、、、足元も極寒対応ブーツのおかげで終始ポカポカでした。私はまつ毛がほとんどないので凍らないのですが、女の方などは、フェイスマスクから漏れてくる自分の息の上記が瞬間に凍りまつ毛が真っ白になります。

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ホワイトホースのダウンタウンから少し足を伸ばすと極北の原生林が凍てつく中でしっかり生きています。
しかしよくこの気温で生きていられるものですね。いつも圧倒されます。

ということで、しっかり準備すればマイナス30度以下でも問題はありません。

マイナス30度になると、バナナで釘は打てるし、濡れタオルはすぐに凍る、、まだまだ面白話はあるのですが、今日はこの辺で、

しかし、暖かい家に入ると、やはりほっとするのもです。

皆さんがお越しになるときはいったい気温は何度になるでしょうか?

ヤムナスカガイド 本山 でした。

ヤムナスカのツアーはこちらより


by ymtours | 2016-12-28 08:33 | ホワイトホース情報 住む | Comments(0)

厳冬期、極寒冷地仕様の車を見てみよう!

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こんにちはガイドの堀口です。

今回は極寒の冬のユーコンにおいての車事情についてご説明します。

時に氷点下30℃を下回る気温の環境で、車が動くということ自体が良く考えるとすごいとは思うのですが、やはり厳しい環境で車を維持するにはそれなりの対策、準備が必要です。

私自身北海道出身なので、寒冷地での車の仕様は分かっているつもりでしたが、極寒冷地(ユーコン)での仕様は知らないことばかりでした。

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まずはこちらの写真から。

よく見ると、車のフロントグリルの部分からオレンジ色の何かがぶら下がっていますね。

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ユーコンではよく目にするものなのですが、
こちらの車両も何か青いコードがぶら下がっています。

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実はこれはこのようにプラグを接続します。

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こちらの車両もこの通り。

いったいこれは何を何のために接続しているのでしょうか。

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ヒントはこの写真。
エンジンルームを空けるとこのようになっているのですが、
この写真で分かった方はプロですね。
バッテリーに注目するとなにやら黄色いものが巻かれています。

そうです。実はこれバッテリーを温めるためのヒーターなのです。
先ほどのケーブルはこのヒーターのものだったのです。
その他にもここからは見えないですが、エンジンとオイルパンというパーツもこのようにヒーターが付いています。

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このように家の外壁にあるプラグや、ガレージのから電源を取ります。

気温が低くなりそうなときは、接続しておき各パーツを温めておきます。

低温の環境では正常にエンジンが始動しないことがありますが、このように予めバッテリーやエンジンオイルを温めておくことでスムーズに始動することが出来ます。そして結果的にエンジンに掛かる負担を軽減することに繋がります。

実は日本でも消防車などの特殊車両はこのような装置は付いています。

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それでは次は、車両に搭載しているものを紹介しましょう。

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まずはこれ、「スノーブラシ」と、「スクレイパー」(ウィンドウの霜取り)です。
これは日本の降雪のある地域では珍しくないですね。
車に積もった雪を降ろしたり、窓の下を取るための道具です。

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このボトルはエナジードリンクではありません。
燃料系のパーツの凍結を防ぐ液体で、「Gas Line Antifreeze」(ガスライン・アンチフリーズ)というものです。
ガソリンを満タンにした後に、給油口からこの液体を注ぎます。
それによって、ガスタンク内の水分が除かれ凍結を防ぎ、低温時のエンジンのスタートをサポートというものです。
2~3回の給油に1度のペースで使用するのが、推奨されています。

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これは「脱出器具」です。
見た通りですが、万が一タイヤがスタック、雪にはまってしまった時、タイヤの写真の位置にしっかりと固定し脱出します。この車はFR(後輪駆動)なので、リアタイヤのみに有効です。
使用する際は自分の車が、前輪駆動、後輪駆動、または4WDなのかを分かっている必要がありますね。

これとセットで「ショベル」、「ロープ」などを使用して脱出する場合もあります。
ロープがあれば他の車に引っ張り上げてもらうことが出来ますが、ユーコンでは人通りも少なく、携帯の電波も通じない・・・。なんて場所も少し郊外へ行くだけで沢山あります。そんな時はショベルで雪かきして自力でという状況もあり得ます。しかしマイナス30℃の世界で孤独でそんな作業・・・。考えただけで嫌になっちゃいますね。

ですから安全運転を心がけ、トラブルに遭わないのが一番です。
そしてそれに備えて準備しておくことが、さらに重要です。

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日本では廃止になりましたが、ユーコンでも商用車など一部の車両ではこの「スパイクタイヤ」が認められています。
高いグリップ力で凍結した路面でもスリップするのを防ぎます。
しかし、実は冬のユーコンの路面はアイスバーンになることは少ないのです。
なぜなら、路面の雪が解けて再凍結することが無く、雪もパサついているため、一度の除雪でほとんど圧雪もされなくなります。
ですから日本の寒冷地よりもよっぽど路面状況は良いと言えます。

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さて、ここまで冬の車の仕様、装備について紹介いたしました。

冬でも夏でも準備するということはとても大事なことですが、特に冬場は厳しい寒さのためにする対策は多くあるのです。

こんな環境でも暖かい車でドライブできるのは幸せなことです。
冬は車への愛情が大切です。

ヤムナスカガイド
堀口慎太郎

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by ymtours | 2016-11-27 03:08 | ホワイトホース情報 住む | Comments(0)