絶景のマイナス30℃で極北の動物たちに迫る!【ミート・ザ・ワイルド】

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皆さんこんにちは。ガイドの堀口です!
2月も半ばに入り、ホワイトホースでは随分と日照時間が長くなりました。
まだまだ寒い冬は終わりませんが、日中に太陽を多く浴びていると気分も上向きになり、外へアクティビティーに出かけたくなります。

さて、今回は先日インオンザレイクに滞在された生野様、泉田様、ヤギ様の3名を、ミート・ザ・ワイルドのデイツアーにご案内させていただいた時の様子と、いくつかの動物にフォーカスした記事にしてみましたので、是非ご覧ください。

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この日の朝の気温はマイナス30度!キーンと冷え込んだのですが
この日は朝から珍しい現象に出会うことが出来ました。
写真のように太陽の周りに綺麗な弧が光っています。
実はこれは「サンドッグ」という現象で日本では「幻日」と呼ばれており、大気中の六角形の氷晶に日光が反射し発生します。
極北でも稀に発生する自然現象です。

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また、この日は新雪が積もっておりふわふわのパウダースノーを味うことが出来ました。


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大きな耳が特徴のミュールディアー(オグロジカ)。
新しい雪に何だか嬉しそうです。
シカ科の動物は立派な角があるオスに注目しがちなので、今回はあえてメスです。
彼らはシカ科では体が小さく、天敵に狙われやすい為警戒心が強いのです。
そのため、野生でも上の写真のように、こちらの様子を窺うようにジッとこちらを見つめます。

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氷河期を生き延びた数少ない動物のマスコックス(ジャコウウシ)は本来は北極圏に生息する動物であるため、
これぐらい冷え込んだ方が過ごしやすいのかもしれません。
彼らの毛皮は2層になっているため、非常に保温効果に優れています。
さらにこの体毛は防水性にも優れており、下毛は「キヴィアック」と呼ばれセーター、マフラーなどは最高級品です。


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カリブー(トナカイ)がちょうど餌を食べに近づいてきてくれました。
彼らはユーコンに約20万頭棲息しており、大型の動物としては最大の数となります。
先住民がこのような寒い土地に根付いた理由も、カリブーの肉や毛皮を利用することが出来た事が大きいと言えるでしょう。

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カナダリンクス(カナダオオヤマネコ)はこの施設内で数少ない肉食動物です。
体長67~110cm程と中型犬より一回り大きいぐらい。
足が長く、深い雪でも行動しやすい体の構造となっています。
好物はスノーシューヘアという野ウサギで、単独または2匹以上の群れで狩りをします。
ネコ科ですので顔を洗ったりする行動を見ると、ペットの猫と同じように見えてかわいいのですが、
実際はとても獰猛な動物なので、野生のリンクスには十分注意しなくていはいけません。
ホワイトホース周辺の山でも稀に見かけることが出来る動物です。

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この日はとにかく天気が良く、とても気持ちのいい日和でした!
寒い日に太陽光を感じるのはとても良いものです。


今回はこの4種類の動物に注目してみましたが、実際はもっと多くの動物を見ることが出来ます。
極北の自然に暮らす動物達に会いに是非皆様も、ご参加ください。

この度は生野様、泉田様、ヤギ様、ミートザワイルドにご参加いただき誠にありがとうございました。

【関連リンク】
ミートザワイルドのツアー詳細はこちらからご覧ください。

ヤムナスカ・ガイド堀口 慎太郎 (ほりぐち しんたろう)
ガイドプロフィールはこちらから。



by ymtours | 2019-02-14 09:48 | デイツアー


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