スタッフトレーニング 2014

スタッフトレーニング 2014_d0112928_284970.jpg

 5月30日、31日の二日間を使い、14年春のスタッフトレーニングを行いました。
 初日はオフィスにて会社の企業方針や目指すべき目標の確認と、ツアー業務全体のブラッシュアップがメインとなります。また、野外では実際にツアーで使用する15人乗りのVANを使い、ツアー中は毎朝行う車両点検の方法と、パンク時のタイヤ交換をトレーニングを行いました。
 二日目はフィールドワーク。野外での実践的なガイディング・テクニックのトレーニングです。シニア・ガイド指導の元、クライアント・ケア、リスクマネージメント、ペーシング、インタープリティブ・スキルを確認しあいます。ACMG(カナダ・ガイド協会)の定めるガイドラインに従い、ガイディングの可能な範囲、危険なフィールドの回避方法を確認し、携帯電話が使用できないリモートなエリアでのWFA(野外応急救護)と、ヤムナスカのエマージェンンシー・プロトコル(緊急時の手引き)に沿った避難方法、無線を使用した救助要請方法を確認しあいました。
 いよいよ夏のハイキング・シーズンが始まりますね。ヤムナスカは今年も皆様に素晴らしい山旅をお約束します!

スタッフトレーニング 2014_d0112928_285447.jpg

オフィスワークでは、ツアー業務の確認を行います。ヤムナスカは毎年新しい仕事の仕方や、新しいツールを導入するため、シニア・スタッフも確認することが多いのです。

スタッフトレーニング 2014_d0112928_29193.jpg

登山口まで移動する車両を安全に運行するためには、VANの特性を良く知り、的確なメンテナンス技術が必要となります。毎日行う定期メンテナンスは、VANに常備しているチェックシートを元に行います。

スタッフトレーニング 2014_d0112928_29588.jpg

パンク時のタイヤ交換を実践トレーニング。タイヤを外し、ブレーキパットのすり減り具合をチェックしました。

スタッフトレーニング 2014_d0112928_2996.jpg

VANのタイヤ交換は一般的な乗用車のそれとはまったく違います。スペアタイヤの着脱、ジャッキアップ、巨大なタイヤの装着など、実際に体験して初めて分かることが多いのです。

スタッフトレーニング 2014_d0112928_291588.jpg

二日目はフィールドワーク。シニアガイド指導のもと、実践的なガイディング・テクニックを全員で確認しあいます。

スタッフトレーニング 2014_d0112928_291912.jpg

先輩ガイドに囲まれて行う、新人ガイドのインタープリティブ・トレーニング。緊張が伝わりますでしょうか?(笑

スタッフトレーニング 2014_d0112928_292266.jpg

簡単な登山道だけでなく、ガレ場や、ルートがはっきりしない場所でのルート・ファインディング技術を確認します。

スタッフトレーニング 2014_d0112928_292593.jpg

ガイドは危険な場所を察知し、そのエリアを避けることが求められます。落石や滑落の危険など、なぜこの場所が危険なのかを、実際のフィールドで確認しあいました。

スタッフトレーニング 2014_d0112928_292935.jpg

注意が必要な場所を安全に通過する際は、ガイドがスポット(安全確保)を行い、お客様に的確な指示をする必要があります。

スタッフトレーニング 2014_d0112928_2971.jpg

ACMGのハイキング・ガイドのガイドラインでは、ロープを使わなければ安全に歩行できない場所はご案内できません。この写真はガイドライン外となりますね。

スタッフトレーニング 2014_d0112928_291281.jpg

応急救護のシナリオ・トレーニング。写真は脱水症状が疑われる場合の対応をトレーニングしている場面です。

スタッフトレーニング 2014_d0112928_291747.jpg

お客様が転倒し、腕を痛めた場合のトレーニング。実際の場面では痛がる人をしっかりとケアするだけでなく、同時にグループ・コントロールも求められます。

スタッフトレーニング 2014_d0112928_292274.jpg

ロッキーやユーコンのハイキング・トレイルは、ほとんどの場所が携帯電話のサービスエリア外となります。そのような場所で緊急避難が求められる場合を想定し、無線の使い方や、ヘリコプターでの避難方法を確認しあいました。

スタッフトレーニング 2014_d0112928_29275.jpg

さあ、今年はどんな夏になるのでしょうか!? 今シーズンもヤムナスカをよろしくお願い致します。
by ymtours | 2014-06-03 02:49 | お知らせ


<< 2400㎞ 走破 Yukon ... 登山文化 >>